生徒会転移〜今度の会議は異世界ですか!?〜

くもつき

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本編

06.第1回 異世界会議

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「見知らぬ天井だ。」

なんて言ってる場合じゃないな。会議まではまだ時間があるし、どうしようか。

「おはよう、シン。ショウはまだ寝てるみたいだよ。」
「おはよう。会議までまだ時間あるし、散歩がてら街見て回らないか?」
「いいね。まだまだ知らないことばかりだし、行ってみようか!ショウはどうしよう。」

ショウは待ってたら会議が始まりそうだな。よし、置いていこう。

「ショウは起きなさそうだし、置いていこう。無理に起こすのも可哀想だし。」
「そうだね。じゃあ行こうか。」




「へぇ。ここが薬屋…。」
「武器屋とはまた違った雰囲気だね。」

武器屋はまさに冒険者といったゴツゴツした雰囲気の建物だったが、薬屋は真逆の優しい雰囲気の建物だ。内装も生活感溢れるものばかりだ。

「コレがポーションか。」

丸底フラスコに入った緑色の液体。あまり飲みたくなるような色ではない。

「シン、コレが何か知ってるの?」
「ああ、ギルド職員に聞いたんだ。HPポーションって言って飲むと傷を癒せるらしい。」
「凄い薬じゃないか!討伐依頼に行く時は絶対買わないとね。」

飲むだけで傷を癒せると聞いて驚くハルキ。

「ハルキはこの先このポーションを多用していくと思うから先に知らせておこうと思ったんだ。」
「それは助かるよ。あっ、もう10時だ。戻ろうか。」



宿に戻るとマイとヒカリが起きていた。

「どこいってたんや?みんななかなか部屋から出てこうへんからどうしたんかと思ったわ。」
「あれ?ショウは?」
「まだ寝てるよ。起こしに行ってくる。」

「ムニャムニャ…」
「ショウ、起きろ。…起きろ!」
「ん…んあ、あ、シンおはよう。」
「今何時だと思う?」
「へ?…うわ!もう10時じゃん!」
「気付いたなら早く準備しろ。」



すぐに部屋からショウが出てきた。申し訳なさそうな顔をしていたので誰もショウを責めることは無かった。

「みんな揃ったな。それじゃあ、これから会議を始めます。」

この一言をきっかけに、先程までのワイワイとした雰囲気とは一変し5人の中での会話が止まる。
みんなのスイッチが入ったのだ。

「まず最初の議題ですが、この世界について。まだ僕達はこの世界についてほとんど何も知らない。昨日今日と聞いた情報をまとめようか。」



「私からいくで。この世界のお金の単価はG(ゴールド)。1人が1ヶ月過ごすのに必要なお金は大体5万Gって聞いた。その人がどんな暮らしぶりをしてるかは聞いてないけど参考程度にお願い。」

5万Gか…依頼をこなしていれば達成できないことはないけど、みんながみんな5万Gも稼いでいたら依頼も無くなるんじゃないか?商売で稼いでいるのだろか。

「じゃあ次は僕が。ギルドっていうのは冒険者だけが入るものではなく、市役所みたいな働きをしてるみたいだね。そうすれば、本に書いてあるように99.9%の人が入っているのも納得できる。ギルドに入っていない人はギルドに入ったら自らの犯罪歴がバレてしまう犯罪者だけ。つまり…」

「僕達は最初犯罪者だと思われてたってことか。」

「当たり。もうギルドに入ったから問題ないけどそういう暗黙の了解みたいな事は本には乗ってないみたいだしみんなも気をつけよう。」

そういえばギルドに最初に入った時にジロジロ見られてたな。服の話以外にもこんな要因があったのか。

「じゃあ次は私ね!オススメの服屋さんの話聞いてきたよ!ギルドから出て左に行けばあるんだけどそこの服の素材が超いいの!あんなの日本でも珍しいんじゃないかな?」
「なにそれ!めっちゃ行きたくなってきた!はよお金集めて服買いたい!」
「その服幾らくらいしたんだ?」
「ん~と、5万Gくらい。」

「「「「え?」」」」

「だから~5万Gだって。」
「…桁一つ間違えてないか?」
「5が一つに0が4つで5万Gでしょ?」

服に5万Gって…一体武器が何本買えるんだ。生活に武器が必須だから安いだけで服とかは高かったり?

「もちろん他の服屋さんも聞いてきたよ!安いところは3000Gで服一式が買えた!」
「じゃあ俺はそこで服買うわ。流石に5万Gも出してられねぇよ…。」
「僕もそこにするよ。」
「また後で向かおうか。ヒカリ、案内できるか?」
「うん!」
「じゃあ会議後の最初の目標は服を買うための資金調達で決まりだな。」

制服だけで暮らしていくわけにもいかないしな。…水魔法って洗濯とか出来るのかな?

「次は俺だな。俺は武器のことについて調べてきた。魔物にも相性みたいなもんがあるみたいでゴブリンなら打撃系武器、ハンマーとかに弱かったりスライムには物理攻撃が効きにくいとか色々あるみたいだ。」

「その相性ってどうやったら分かるんだ?」

「感覚だな。ゴブリンをハンマーで殴ったらいつもより痛がってたーとかスライムは魔法ならすぐに倒せたーとかおばあちゃんの知恵袋的な存在。時々相性を見破れるスキルを持ってる人とかがいるみたいだけどそういう人は戦闘に出ないから分からない。」

そこは手探りで見つけていくしかなさそうだな。相性を見破れるスキルなんていうのも気になるけど縁はなさそうだ。

「討伐依頼を受ける時は先にギルドの人に相性を聞いてから受けるようにしようか。」
「了解!」
「じゃあ最後は僕だな。僕はギルドの職員さんにギルドランクのシステムとポーションについて聞いた。」

僕はギルドの職員さんから聞いたポーションの話に加え自分の予測までをみんなに説明した。

「…で、昨日依頼で採集した薬草がポーションの原材料。薬屋がポーションを調合するみたいなんだけど薬草を使わないポーションなんかもあるらしい。」
「凄いやん!そのポーションってやつ!怪我した時にもってこいやな!」
「薬草を使わないって言うことは薬草に代わるものを使うのかな?」
「そこまでは聞いてないな。また機会があれば聞こうか。」
「幾らくらいするのかな。」
「1本800Gだったよ。服の次に欲しいアイテム筆頭だな。」
「まずはお金稼ぎってことか。」
「そうだね。」

まだ朝の11時だ。依頼は受けられるだけ受けて一気に報告する感じにしよう。

「他になにか報告は……では、これで会議を終了します。」
「じゃ、依頼受けに行こうぜ!」
「おー!」




今日も採集系の依頼を受けようかな?まだ討伐は難しそうだしね。

「薬草採集の他にはいい依頼とかありますか?」
「そうですねぇ…あっ、キノコの採集とかどうですか?このキノコなら見つけやすいですよ。」

そういって手渡された紙にはごく普通のキノコが描かれていた。

「見つけやすいんですか?これ。」
「ええ、とっても。名前と見た目が一致しますから。」
「じゃあ薬草採取とヒトリダケの採集をお願いします。」
「分かりました。ヒトリダケの採集時にとれる他のキノコも買い取り致しますので出来ればお願いします。パーティーで依頼をお受けしますか?」
「はい、お願いします。」
「では、良い一日を。」
「行ってきます。」

こうして、僕の異世界生活2日目が幕を開けた。



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