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本編
08.ヒトリダケの恐怖②
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ここはどこだろう。
暗い。夜なのだろうか。
目が慣れてきた。
目の前に一本道が続いている。
その先はまだ暗くて見えない。
「起きて、もう時間だよ。」
この子は誰なのだろう。
思い出せない。
思い出せない。思い出せない。思い出せない。思い出せない。思い出せない。思い出せない。思い出せない。思い出せない。思い出せない。
トントン。
肩が叩かれた気がした。
「ねぇ。ねぇってば!」
その大きな声に僕は目を覚ました。
「あ、ああ。ヒカリか。」
「はぁ~。よかった~!めちゃくちゃ心配したよ~。」
「ごめんな、心配かけて。」
夢を見た気がする。
「早くヒトリダケ採って帰ろ!みんな待ってるかもしれないし!」
そういえば薄暗くなり始めてる。一体何分気絶してたんだ。
今度のヒトリダケは2人で採集しようとしてもしぼむことは無かった。今日イチで大きいヒトリダケだ。きっと高く売れる。
「今日は大量だったね!」
「服買えるかもな!」
ギルドに戻ると3人が怒った顔(ハルキは心配した顔)で僕達の帰りを待っていた。
「…お待たせ。」
「おっそーーーい!!!一体何分待たしたと思ってんねん!そのクセして『お待たせ』やあらへんわ!それにな…」
「どこへ行ってたの?みんな心配してたんだよ。」
「ゴメン。キノコ採りに熱中しちゃって。」
ただでさえ心配させたんだ。キノコに触って気絶してたなんて言えない。
「…まあええわ。私たちはもう換金と依頼の報告済ましたからあんたらもはよ行ってき。次からはこんなことをないようにしてな。」
「「はい。」」
「ヒトリダケ1kg級!?ちょ、ちょっと!これどこで採ってきたの!?」
ギルドの職員さんは僕の胸ぐらを掴んで揺さぶっている。そんな事されたら答えたくても答えられません。
「ぐ…ぐるじい。」
「…ハッ!申し訳ありません。余りにも大きいサイズでしたから…。それで、このヒトリダケどこで採ってきたの?」
「あなたに教えてもらった森です。」
「そこでこんなに大きなヒトリダケが…。分かりました。」
ヒトリダケの大きいものってそんなにレアなのか。
「それと質問なんですけどヒトリダケってしぼむものなんですか?」
「ええ、採ろうとすると何故かしぼんでしまうんです。しぼんでこのサイズとなると元は相当大きかったんじゃないですか?」
「しぼんでないですよ。それ。」
ギルドが静まり返る。え?何か悪い事言ったかな。
「どういうことですか。」
職員さんの声色が明らかに変わる。
「もしかして悪い事言いましたか?」
「そんなことは聞いていません。なぜしぼんでないかと聞いているんです。」
なんでこんなに怖い声で聞くの?泣きそうなんだけど。
「ぼ、僕はただ1人でこれを採りに行っただけです。それ以外何もしていません。」
「本当ですか?」
「は、はひ。」
「分かりました。では買取の方に移りますね。」
何事も無かったかのように話を戻される。一体何だったんだ今の。
「ヒトリダケ1kg級は私1人で値段の判断しかねるので後日ギルドへ出向いてください。その他のキノコは合計で…4300Gです。それと依頼達成報酬の2000Gで合わせて6300Gのお渡しになります。」
「意外と高く買い取ってくれるんですね。」
「採集スキルをお持ちですか?キノコの状態が良いものが多いので値段に色を付けさせてもらいました。」
キノコの状態が良いとかあるのか。同じにしか見えないけどなぁ。
「買取終わったよ。」
「ギルドがえらい静かになった時あったけどどうしたんや?」
「いや、ヒトリダケの大きさが異常だったんだって。」
「普通はしぼむんだもんね。」
「それと、大きすぎて値段が今決められないから後でまた来てくれって言われたよ。」
「期待していいわけだな?」
「色んな服買ったりしたいし、楽しみだね。」
「じゃ、ご飯食べに行こうか!」
「今日のご飯何しようかな~。」
「やっぱり食べたことないものいきたいよね!」
「屋台巡りとかどう?」
「いいね!朝言ってた焼き鳥モドキとか食べたい!」
「ご飯食べた後は洋服見て回ろうか。」
「賛成!」
僕達の異世界生活2日目はこれにて幕を閉じた。
暗い。夜なのだろうか。
目が慣れてきた。
目の前に一本道が続いている。
その先はまだ暗くて見えない。
「起きて、もう時間だよ。」
この子は誰なのだろう。
思い出せない。
思い出せない。思い出せない。思い出せない。思い出せない。思い出せない。思い出せない。思い出せない。思い出せない。思い出せない。
トントン。
肩が叩かれた気がした。
「ねぇ。ねぇってば!」
その大きな声に僕は目を覚ました。
「あ、ああ。ヒカリか。」
「はぁ~。よかった~!めちゃくちゃ心配したよ~。」
「ごめんな、心配かけて。」
夢を見た気がする。
「早くヒトリダケ採って帰ろ!みんな待ってるかもしれないし!」
そういえば薄暗くなり始めてる。一体何分気絶してたんだ。
今度のヒトリダケは2人で採集しようとしてもしぼむことは無かった。今日イチで大きいヒトリダケだ。きっと高く売れる。
「今日は大量だったね!」
「服買えるかもな!」
ギルドに戻ると3人が怒った顔(ハルキは心配した顔)で僕達の帰りを待っていた。
「…お待たせ。」
「おっそーーーい!!!一体何分待たしたと思ってんねん!そのクセして『お待たせ』やあらへんわ!それにな…」
「どこへ行ってたの?みんな心配してたんだよ。」
「ゴメン。キノコ採りに熱中しちゃって。」
ただでさえ心配させたんだ。キノコに触って気絶してたなんて言えない。
「…まあええわ。私たちはもう換金と依頼の報告済ましたからあんたらもはよ行ってき。次からはこんなことをないようにしてな。」
「「はい。」」
「ヒトリダケ1kg級!?ちょ、ちょっと!これどこで採ってきたの!?」
ギルドの職員さんは僕の胸ぐらを掴んで揺さぶっている。そんな事されたら答えたくても答えられません。
「ぐ…ぐるじい。」
「…ハッ!申し訳ありません。余りにも大きいサイズでしたから…。それで、このヒトリダケどこで採ってきたの?」
「あなたに教えてもらった森です。」
「そこでこんなに大きなヒトリダケが…。分かりました。」
ヒトリダケの大きいものってそんなにレアなのか。
「それと質問なんですけどヒトリダケってしぼむものなんですか?」
「ええ、採ろうとすると何故かしぼんでしまうんです。しぼんでこのサイズとなると元は相当大きかったんじゃないですか?」
「しぼんでないですよ。それ。」
ギルドが静まり返る。え?何か悪い事言ったかな。
「どういうことですか。」
職員さんの声色が明らかに変わる。
「もしかして悪い事言いましたか?」
「そんなことは聞いていません。なぜしぼんでないかと聞いているんです。」
なんでこんなに怖い声で聞くの?泣きそうなんだけど。
「ぼ、僕はただ1人でこれを採りに行っただけです。それ以外何もしていません。」
「本当ですか?」
「は、はひ。」
「分かりました。では買取の方に移りますね。」
何事も無かったかのように話を戻される。一体何だったんだ今の。
「ヒトリダケ1kg級は私1人で値段の判断しかねるので後日ギルドへ出向いてください。その他のキノコは合計で…4300Gです。それと依頼達成報酬の2000Gで合わせて6300Gのお渡しになります。」
「意外と高く買い取ってくれるんですね。」
「採集スキルをお持ちですか?キノコの状態が良いものが多いので値段に色を付けさせてもらいました。」
キノコの状態が良いとかあるのか。同じにしか見えないけどなぁ。
「買取終わったよ。」
「ギルドがえらい静かになった時あったけどどうしたんや?」
「いや、ヒトリダケの大きさが異常だったんだって。」
「普通はしぼむんだもんね。」
「それと、大きすぎて値段が今決められないから後でまた来てくれって言われたよ。」
「期待していいわけだな?」
「色んな服買ったりしたいし、楽しみだね。」
「じゃ、ご飯食べに行こうか!」
「今日のご飯何しようかな~。」
「やっぱり食べたことないものいきたいよね!」
「屋台巡りとかどう?」
「いいね!朝言ってた焼き鳥モドキとか食べたい!」
「ご飯食べた後は洋服見て回ろうか。」
「賛成!」
僕達の異世界生活2日目はこれにて幕を閉じた。
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