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第1章 始まり 始まり
第7話 ファーストコンタクト(2)
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中央塔。
それは、北東、南東、南西、北西に位置する各ギルド塔の中央にそびえ立つ円形状の巨大な塔。
私はその塔の目の前に来ていた。
(でかっ)
そんな言葉でしか表現できない自分の語彙力に感嘆しつつ、おずおずと中に入っていく。
中に入ると、床や壁一面が大理石のような素材でできており、白い世界が広がっていた。
そして、中央には円形状の塔が天井に伸びている。
(ここ塔の中だよな?なんでこんなに明るいんだろうか。しかも塔の中に塔があるというのも不思議だ)
不自然な明るさや、塔の中に塔があるという不思議を、頭の隅におきつつ地下への入り口を探す。
探すといっても、怪しい場所が中央の塔以外にはなく、まっすぐ中央の塔の入り口に向かった。
すると、一人の女性が塔の入り口から出てきた。
その姿に目を見張る。
その女性は驚くほど白かった。
髪も、肌も、そして眉毛でさえも。
さらに、もう1つ神秘的な特徴をしていた。
左目が緑色で、右目が青色。
瞳の色が左右で異なっていた。
2つの異質を持ち合わせたキャラ。
ゲームのキャラクターとわかっているとはいえ、目を見張るほどのオーラを放っていた。
(重要なキャラなんだろうな、、、)
そう思っていると、その女性が口を開く。
「初めまして。私はこの塔の管理をしています。イザベラ・クウ・カラッセと申します。初めてのご利用でございますね。どのようなご用件ですか。」
「え、あ、はい。私は、MaRiKuと申します。マップのアップデートに来ました」
「MaRiKu様、マップのアップデートですね。かしこまりました。地下でしたら、どの方でもご利用になれますので、どうぞご利用ください。」
「え、塔の上に行くには何か許可が必要なんですか?」
「はい。必要です。詳しくは話せませんが、、、」
(これもチャッタラーの人たちで情報が共有されているんだろうか、、、)
「塔の中に入った後は、中央にある円形で縁取られた床の上に立ち、下へとおっしゃってください。また、下の階に着いた後、そこは図書館になっているのでもう一度、下へとおっしゃっていただければ目的の場所に着きます」
イザベラさんをしっかりと目に焼き付けた後、私は塔の中に入り、言われた通りにする。
指示された場所には、床に不思議な模様?文字?のようなものが描かれていた。
ピコン!
大変革イベントが発生します。そのまま進行しますか?
(!?)
(へ?大変革イベント?)
マップのアップデートのことをそう言ってることはわかったが、そんな大それた名前を付ける必要があるのか?と疑問に持ちつつ、進行する以外の選択肢が私の中には無かったため、はいを選択する。
本イベントのストーリー動画は録画され、コネクトTVの公式チャンネルに公開されます。
仮アバターでの録画を希望しますか?
(公式?Natizenは確か、最近の初心者は必ずマップの更新に行くと言っていたが、更新に来るごとにそんな動画がアップされるのだろうか)
(みんな身バレしたくないはずだし、毎回更新される仮アバターの動画を、いったい誰が見るんだろうか。まあ、どうせ視聴回数2回とかだろうな)
運営はなんて無駄なことをしているんだろう。なんて馬鹿なんだろう。そう思いながら、はいを選択する。
すると、身体の自由が効かなくなった。
(またこれかよ)
「下へ」
身体が勝手にそう唱えると、何がが吸われたような感覚に陥った後、ゆっくりと床が下に沈んでいった
下の階に着くと、そこにはとんでもない量の棚が並んでおり、その棚に本がびっしり詰まっていた。
(なんじゃこりゃ)
またしても語彙力を失う。
「下へ」
(もっとゆっくり見たいんだが)
そんな心の声も虚しく、先ほどと同じ感覚に陥り床が下に沈んでいった。
下の階に着くと、突き当たりの壁に大きな鏡があるのが見えた。
よく見ると、鏡の上に逆三角形の模様と、その更に上にㅗのような模様が見えた。
(不思議な形状の鏡だな)
その鏡に向かって身体は歩いていく。
目の前まで来ると、鏡が光り出し前が見えなくなった。
***************
今は昔、厶の星結びし大地の上で
突如荒れ狂う幾多の者共
混沌極めしその様相の中
失われしコの神の器
唯一残りし光る石
天が残した数多の象形も
口伝の道も途絶えてしまえば
収束した今では既に遅く
明かすことは誰も叶わず
***************
燃え広がる炎
逃げ惑う人々、叫び声、泣き声、
人を襲う赤目のモンスター
中央塔
「6つの結晶を探し出し、始まりの場所と繋げよ」
(・・・)
チュートリアル時に流れた詩、断片的な映像、謎の声。
それらを映し出した後、視界が元に戻る。
(なんの映像だったんだろう、、、よく分からなかった)
ピコン!
全プレイヤーへ通知。ただ今、第四次大変革イベント、発生条件がクリアされました。
第四次大変革イベント『結晶を繋ぐ者』が発生します。
また、本イベントの発生により、社会情勢の変化に加え、以下の変更が実行されます。
1年を12ヶ月とした暦が発生します。
それに伴い、四季も発生します。
なお、明日から1月1日がスタートします。
6つのダンジョンと6体の星獣が出現します。
全プレイヤーの紡晶の書のページが更新され、更新率が15%になります。
第1回大改革イベント『ゴブリン王の大行進』失敗時に発生した、ハヴァー平原の通行止めを解決するため、ハヴァー平原にて改革イベント『ゴブリン王掃討作戦』が実施されます。
詳しくは四大ギルド会議からの連絡をお待ちください。
なお、本イベント発生時のストーリー動画が公開されます。本動画はコネクトTVの公式チャンネルよりご確認ください。
矢継ぎ早に情報が駆け巡っていく。
この時、既に私の頭はパニックに陥っていた。
(・・・)
ピコン!
首都セントラルのマップがアップデートされました。
(今はそれどころじゃ、、)
ピコン!
シークレットクエスト『受け継ぐ者』をクリアしました。
エクストラ魔法『天之左眼』を習得しました。
(この時点で、足りない頭を総動員して、ただ1つわかったことがあった)
(私なんかやらかしました~~~~~~~~~~~~~~)
それは、北東、南東、南西、北西に位置する各ギルド塔の中央にそびえ立つ円形状の巨大な塔。
私はその塔の目の前に来ていた。
(でかっ)
そんな言葉でしか表現できない自分の語彙力に感嘆しつつ、おずおずと中に入っていく。
中に入ると、床や壁一面が大理石のような素材でできており、白い世界が広がっていた。
そして、中央には円形状の塔が天井に伸びている。
(ここ塔の中だよな?なんでこんなに明るいんだろうか。しかも塔の中に塔があるというのも不思議だ)
不自然な明るさや、塔の中に塔があるという不思議を、頭の隅におきつつ地下への入り口を探す。
探すといっても、怪しい場所が中央の塔以外にはなく、まっすぐ中央の塔の入り口に向かった。
すると、一人の女性が塔の入り口から出てきた。
その姿に目を見張る。
その女性は驚くほど白かった。
髪も、肌も、そして眉毛でさえも。
さらに、もう1つ神秘的な特徴をしていた。
左目が緑色で、右目が青色。
瞳の色が左右で異なっていた。
2つの異質を持ち合わせたキャラ。
ゲームのキャラクターとわかっているとはいえ、目を見張るほどのオーラを放っていた。
(重要なキャラなんだろうな、、、)
そう思っていると、その女性が口を開く。
「初めまして。私はこの塔の管理をしています。イザベラ・クウ・カラッセと申します。初めてのご利用でございますね。どのようなご用件ですか。」
「え、あ、はい。私は、MaRiKuと申します。マップのアップデートに来ました」
「MaRiKu様、マップのアップデートですね。かしこまりました。地下でしたら、どの方でもご利用になれますので、どうぞご利用ください。」
「え、塔の上に行くには何か許可が必要なんですか?」
「はい。必要です。詳しくは話せませんが、、、」
(これもチャッタラーの人たちで情報が共有されているんだろうか、、、)
「塔の中に入った後は、中央にある円形で縁取られた床の上に立ち、下へとおっしゃってください。また、下の階に着いた後、そこは図書館になっているのでもう一度、下へとおっしゃっていただければ目的の場所に着きます」
イザベラさんをしっかりと目に焼き付けた後、私は塔の中に入り、言われた通りにする。
指示された場所には、床に不思議な模様?文字?のようなものが描かれていた。
ピコン!
大変革イベントが発生します。そのまま進行しますか?
(!?)
(へ?大変革イベント?)
マップのアップデートのことをそう言ってることはわかったが、そんな大それた名前を付ける必要があるのか?と疑問に持ちつつ、進行する以外の選択肢が私の中には無かったため、はいを選択する。
本イベントのストーリー動画は録画され、コネクトTVの公式チャンネルに公開されます。
仮アバターでの録画を希望しますか?
(公式?Natizenは確か、最近の初心者は必ずマップの更新に行くと言っていたが、更新に来るごとにそんな動画がアップされるのだろうか)
(みんな身バレしたくないはずだし、毎回更新される仮アバターの動画を、いったい誰が見るんだろうか。まあ、どうせ視聴回数2回とかだろうな)
運営はなんて無駄なことをしているんだろう。なんて馬鹿なんだろう。そう思いながら、はいを選択する。
すると、身体の自由が効かなくなった。
(またこれかよ)
「下へ」
身体が勝手にそう唱えると、何がが吸われたような感覚に陥った後、ゆっくりと床が下に沈んでいった
下の階に着くと、そこにはとんでもない量の棚が並んでおり、その棚に本がびっしり詰まっていた。
(なんじゃこりゃ)
またしても語彙力を失う。
「下へ」
(もっとゆっくり見たいんだが)
そんな心の声も虚しく、先ほどと同じ感覚に陥り床が下に沈んでいった。
下の階に着くと、突き当たりの壁に大きな鏡があるのが見えた。
よく見ると、鏡の上に逆三角形の模様と、その更に上にㅗのような模様が見えた。
(不思議な形状の鏡だな)
その鏡に向かって身体は歩いていく。
目の前まで来ると、鏡が光り出し前が見えなくなった。
***************
今は昔、厶の星結びし大地の上で
突如荒れ狂う幾多の者共
混沌極めしその様相の中
失われしコの神の器
唯一残りし光る石
天が残した数多の象形も
口伝の道も途絶えてしまえば
収束した今では既に遅く
明かすことは誰も叶わず
***************
燃え広がる炎
逃げ惑う人々、叫び声、泣き声、
人を襲う赤目のモンスター
中央塔
「6つの結晶を探し出し、始まりの場所と繋げよ」
(・・・)
チュートリアル時に流れた詩、断片的な映像、謎の声。
それらを映し出した後、視界が元に戻る。
(なんの映像だったんだろう、、、よく分からなかった)
ピコン!
全プレイヤーへ通知。ただ今、第四次大変革イベント、発生条件がクリアされました。
第四次大変革イベント『結晶を繋ぐ者』が発生します。
また、本イベントの発生により、社会情勢の変化に加え、以下の変更が実行されます。
1年を12ヶ月とした暦が発生します。
それに伴い、四季も発生します。
なお、明日から1月1日がスタートします。
6つのダンジョンと6体の星獣が出現します。
全プレイヤーの紡晶の書のページが更新され、更新率が15%になります。
第1回大改革イベント『ゴブリン王の大行進』失敗時に発生した、ハヴァー平原の通行止めを解決するため、ハヴァー平原にて改革イベント『ゴブリン王掃討作戦』が実施されます。
詳しくは四大ギルド会議からの連絡をお待ちください。
なお、本イベント発生時のストーリー動画が公開されます。本動画はコネクトTVの公式チャンネルよりご確認ください。
矢継ぎ早に情報が駆け巡っていく。
この時、既に私の頭はパニックに陥っていた。
(・・・)
ピコン!
首都セントラルのマップがアップデートされました。
(今はそれどころじゃ、、)
ピコン!
シークレットクエスト『受け継ぐ者』をクリアしました。
エクストラ魔法『天之左眼』を習得しました。
(この時点で、足りない頭を総動員して、ただ1つわかったことがあった)
(私なんかやらかしました~~~~~~~~~~~~~~)
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