全てを失う悲劇の悪役による未来改変

近藤玲司

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今の俺にできること

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 プチハプニングは起きたが、
とりあえずはマエル...アクセルのお父さんであり、このレステンクール領の領主である人の所に向かうために準備をする。
...にしても改めてよく見るとこいつの顔面偏差値高くないか?

白髪でも黒髪でもない、白が全体的に多いアッシュグレイで10歳の少年ってことを証明するかのように純粋無垢な幼らしい顔面が物語っている。


...まぁ言うまでもなく美男子ってことだな。
俺はアクセルの容姿に少し嫉妬をしたのと同時に優越感を覚えながら、カリナとともに父のマエルのところに向かった。





……その後に鏡の向こうにいたの姿に気づかないまま...














「アクセル!」
俺が父、マエルの部屋に入った途端、誰かに抱きしめられる感触を感じた。

「は、母上...」

抱きしめた犯人は俺ことアクセルの母、リアーヌ・アンドレ・レステンクールだ。

この世界でも珍しい黒髪であり、その黒髪は、夜空を象徴してるように輝いてるようだ。また、領主の妻として恥じないようにその佇まいからは、威厳を感じて震えてしまう程。普通なら侯爵や公爵の夫人でもおかしくないのだ。

そんな威厳のある誇り高き母であるはずなのだが...いま、ワンワン泣きながら抱きしめてる姿を見て信じろと言われても無理な話だな。

と、というか苦しい...

リアーヌは普通の人よりもスタイルが良くまぁ簡単に言えば

ボンッ!キュ!っボン!!である

しかも俺の身長は小柄だが同年代の人よりも高いから自然とその豊満な胸に埋もれるわけで...

「は、母上?そ、そろそろ離していくだ....く、苦しいです...」

「え?あ、あぁごめんね!嬉しくてつい...ね?」 

そんな、やっちゃった♪風に言われても困りますよ...と心の中で思いながら苦笑する。

「...アクセル」

「ッ!!ち......父上」

母上との会話中に呼ばれて、慌てて振り向くとそこにはレステンクール領 現領主 マエル・アンドレ・レステンクールの姿があった

「目が醒めたばかりなのに呼び出してごめんね?でもその感じだと...心配は無用なようだね。元気そうで何よりだよ」  

「...心配をおかけして申し訳ありません。父上の言うとおり、身体にはなんともありませんのでもう大丈夫です」

マエル・アンドレ・レステンクール
さっき言ったが、このレステンクール領、現領主である 
その時間をかけて美しさを保っている白髪に、表情は柔らかく爽やかで優しい人物だと思われるが、その鋭い洞察力と観察眼は決して油断できず、幾度となくその洞察力と頭脳でここを豊かにさせた人物だ。
流石は領主ってところだな。正直一番相手にしたくない相手だ。

「....少し、変わったかい?アクセル」

「か、変わったとは一体?」
 
「いやなに、纏っている雰囲気が変わったって言えばいいのかな?前のアクセルなら私に凄く懐いててとても可愛らしかったのに…今のアクセルを見ると少し大人びているのか、本能で私のことを警戒してるように見える…まるで人物が入れ替わったかのようにね?」

「!!」
 
「お?図星だったのかな?ふふっまぁそうであろうとなかろうと私の大切な息子なことには変わらないからね」

…こういうところだよ、こういうところ。
妹のソフィアも鋭かったけど、ここまでではない。この人の場合、予言してるんじゃないか?ってぐらい当たるんだから本当に怖い…

「そ、そんなことより僕をここに連れてきた理由とは?父上のことだから用がないってことはないでしょう?」

なんとかはぐらかすように父に聞く。
きっと気を遣ってくれたのだろう、微笑みながらも答えてくれた。

「そうだね、普通ならこんな忙しい時期に誰かを呼ぶことはしないよ…普通ならね」

「え?」

ならなんだ?その様子を見たマエルは……呆れたような顔をして言い放つ。

「アクセル、これでも私は領主の前に君の父親だぞ?心配しないわけがないじゃないか
…改めて、無事で良かったよアクセル。よく戻ってきてくれたね」
 
「……」

……そうか…ちゃんと血を引いてるんだな。
この人の優しさがきっとアクセルの優しさに繋がっていったんだろう。
確かに父上は苦手かもしれない。だが、だからって嫌いってわけじゃない。むしろここまで心配してくれてるんだから好きな方だ…ほんとに父上にも母上にも感謝してもしきれないな。


……だからこそちゃんと示さないといけない。この家族だけは死んでも守れるように…


……たとえを使っても




『…救ってくれるんだろう?』

「ッ!」

一瞬、誰だが分からない声が聞こえたが…そうだな。失望させないように証明してやる。

だから、そんな顔してないで少しの間眠っててくれよ?

 





その後、父上と母上との談笑を楽しんだ後、
俺は、父上に早速頼み事があったので言うことにした。

「父上」

「ん?なんだいアクセル?」

 「二つお願いしたいことがあるのですが、よろしいでしょうか?」

 「うん?アクセルから?珍しいね
 いいよ、できる限り聞いてあげるよ」

どうやら、普段のアクセルは特に頼み事はしないらしい。まぁ元々引っ込み思案だった気がするし、そうなのだろうな。
そう思いながらも、しっかりと答える。

「ありがとうございます。では一つ目です
父上が率いてる騎士団の訓練に僕も参加させてください」

 「ほぉ…なんだいアクセル?強くなりたかったのかい?ほんとに変わったんだね、前まであんなに嫌がってたのに…まぁアクセルが、というより」

 父上はチラリと誰かの方を向いている。
そして、次の瞬間、その声は俺を捉えた。

「ダメよ、アクセルそんな危険な事をしたら」

それは……なんと母からだ。まさか却下されるとは思わなかったので少し驚いた。 

「母上、何故です?僕は少しでも強くなりたいんですが…」

「そんなのだめに決まってるじゃない!アクセルが倒れた件でみんなにも心配させて、今すぐ、はい良いですよと許可が貰えるわけないわよ!」

「いや確か君は可愛い息子にこんなことさせ『あ・な・た・?』……あはは汗」
 
おい、領主少しは踏ん張れ…… 
この世界でも女性が強いのは分かるが……
一応あんたここで一番偉いんだから目を逸さないでちゃんと説得してくれ。

この領主は当てにならないなと思ったのですもう一度母のリアーヌに誠意を持ってお願いをする。

 「母上、お願いします!少しでも強くなりたいんです!今頑張らなきゃいつまで経っても頑張れません!」

その様子に少し疑問を思ったのだろうか、少し眉を顰める母がいた。
 
 「アクセル…貴方どうして強くなりたいの?
自分が強くならなくてもここには屈強の
騎士がいるから別にそこまで『駄目なんで す』…えっ?」


「……それでは、駄目なんです。今ここで強くならないと…今ここで変えないと僕は……もう二度と、心の底から笑えない気がするんです、絶対に後悔するんです……だからいくら母上のお願いでもここで一歩も引くわけにはいきません!」
 

 「……大切な存在を守りたいんです。幸せになってもらいたい人々がいるんです…だからそのために…今ここで強くならないとその人達を守れないから……!だから、強くなるんです。その幸せという道を守るために」

  
「アクセル‥‥」
  
 まさかそこまでの意思があるとは思わなかったのだろう。母上は僕の言葉を聞いて驚きを隠さないでいた。そして目を潤わせて、涙を流すんじゃないかと思わせた。それでもまだ、懸念があるように見える……
 
「いいよ、アクセル」
 
「えっ?」
 
するとそこにさっきまで妻に睨まれ、逃げ出した夫、マエルが許可を出してきたのだ。

「あなた…」

「いいじゃないかリアーヌ?ここまでの意思を見せつけられて断るのは少し野暮な気がするよ?」

 「で、でも…」

 母上が戸惑う…そりゃあそうだろう。息子が傷つく姿はできるだけ見たくないと思う。母上も母上の気持ちがあるということだ。



 だが引くわけには行かないので………仕方ないこうなったらこれを使ってやる


息子スペシャル奥義②
『ママ呼びで頼む!』

「…ま、ママ」

「ッ!あ、アクセル…ちゃん?」

 きっと幼い時にそんな風に呼んだんだろう
そんなことを気にせず俺は恥ずかしいさを消して頼む。
 
「ママ…お願い?」

「キュンッ!……し、しょうがないわね…」

 いま何故か変なのが聞こえてきたが、気にしないでおこう。というかこんな簡単に許可貰えて良かったのか?まぁいいけど……


「ありがとうございます母上。父上もありがとうございます」

 「うん…それで2つ目のお願いは何かな?」

 「はい、二つ目の願いは…」


  そして俺は父上にのお願いをすることにした。






















「混沌の魔女についてお聞きしたいことがあるんです」
  


「「!!」」

俺が混沌の魔女と言った瞬間、まるで2人は場が凍ったかのように俺を見ていた。


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