Re.stato 僕がセカイから消えたとしても君に好きと叫ぶだろう。

のるるん(raiX)

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第3章~支える足に夢を叶えるその日から~

第11話 いつでもきっと、これからも

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人は生まれついた時から平等ではあらず。

弱者は潰され強者は上に立つものなり。

人は争いに負けたのならば代償は支払うものなり。それ即ち「人としての権利」なり。

セカイに神あらず。悪魔あらず。

セカイは人が造り上げるものなり。

敗北者は勝者に歯向かうことあるべからず。


第11話「いつでもきっと、これからも。」


あぜ道を進む音が周りに響き渡る。夜明けが朝を告げて、それにつられて太陽が姿を現す。夜明けの風は「生きている」ということを改めて実感させられる。


「ハイン、見えてきたわよ。」


その先に広がる光景は、まるで異世界のようだった。




「「へいへい!!いらっしゃい!おねーちゃんたち美人だねぇ!なんか買っていかないかい?安くしとくよ!これなんか12べーリッヒ!どうだ!

安いだろ!!」」


と言ってきたのだが、


「ねぇ...ハイン、安いのか高いのかよくわかんないんだけど...」

「安心して、イリア。そのための私よ。」


と言って、店主の前に立ってその死んだ魚が一ヶ月放置されたような瞳で睨めつけて、


「このビーアナはどこ生産?」

「ん?これかい?......帝国産だよ?」


と言った店主を死んだ魚が三ヶ月たって臭い匂いを出して流されているように瞳で


「帝国産はここまで柔らかくない。」


とどこぞのホラー映画に出てくる貞●のようにいった。


「これはべリナ産ね。買った時は8ベリヒ。売るとしてもべリナなら徒歩で一時間あれば行けるから、10ベリヒね。」

「あっあぁ…悪かったよ、」


そして彼女はさらに追い詰める。


「あなたは先程「安くしとくよ!」と仰ったはず。まさか、この場に及んでまた嘘をつくとでも?」


なんなんだこの人...敵にしたくないな。



「ものすごい素晴らしいやり方だったけど…一つの作戦ね!」

「違うよイリア。気になったことを指摘しただけで2べリナになっただけ。」


喜びもしなく声のトーンも変えず、前を向いて喋るハイン。やっぱり敵に回したくないし、ケンカしたくない。...考えてら怖くて眠れない...店主はあの後その場でチビってたから...


「ほっ、ほら!見てハイン!"マリンバレー"が見えてきたわ!」

「まりんばれー・・・」


大きい建物だ。高さは百二十メーター程あるだろうか、共和国は無駄なものを作るものだな。と内心どこかの腹黒魚が思っていた頃、急に街が騒がしくなってきた。


「なんだろうか、騒がしいな。」


ハインは辺りを見渡してそういった。が、珍しくイリアの返答がない不思議に思ったハインはイリアの近くに行き話しかけた。


「ハイン・・・・・・あれ・・・・・・」

「ん?_____」


アレクダルア共和国軍総司令部マリンバレーに隣接する燃料及び石油基地、"アレクサンドル"の燃料タンクが、崩壊していた。あの石油などは、十年かけても取ることの難しい量だ。あんなことをするのにはほかならない____。


「セレジアだ_____。」


「「緊急速報です!只今我が軍のアレクサンドルが、破壊され、都市部は混乱に落ちています!そして犯行声明を出したのは<セレジア帝国>です!セレジア帝国は我が国に!戦線を布告したとのことです!」」


ざわざわと、発達しすぎた都市が喚きを始めた。セレジア帝国。かつては"スピリット・マザーキング"と呼ばれていた大国。戦争はどれも一週間経たないうちに終わり、ほぼ確実の勝利を収めている。そして、我が軍と同じ「アドルフ」が、興味を示さないということなのだ。


「だめね...一回下がった方がいいかも...」

「その必要は無いよイリア。」


何故!と言いたげな顔でこちらを見てきた。


「すぐ、自体は収束するはずだよ。」

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