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あれから
しおりを挟むあの騒動から5年経った。
洗礼の儀の前にセレーネ・ホーグワットからセレーネ・ダンブレアと名が変わり、住居も以前のホーグワット家の別荘から少し離れた、精霊の遊び場の近くに小さな一軒家をもらい、ミーヤとシルフィと3人で住んでいる。
ちなみに……ダンブレアという姓はミーヤの元の姓らしい。ホーグワット家への奉公を決め婚家を出た時に、通称としての姓は変えていたとのこと。ミーヤ曰く……。
「多少の嫌がらせもあって離縁はだいぶ渋ったふりをしましたが、いくら見合いとはいえ余所の女をひっぱり込むなんて言語道断。平謝りされても気持ち悪くて戻る気にはなれないことは分かっていたので……」
とのことだった。
ダリアとの同化後、まるで聖女様の如くな見た目になってしまったミーヤが、身震いしながら気持ち悪いとかおぞましいとか言っているのを見て、思わず大爆笑したのを覚えている。そして……
「セレ。またアイツが来たぞ。今日は兄貴連れだから半分休みだろうけど」
ちょっとプリプリしながら話すのは、精霊のシルフィだ。ある人の……これから来る人の勧めがあって、渋っていた契約を洗礼の儀の前に結んだ。なので(仮)はとれ、その後は契約者というより友達に近い関係を築かせてもらっている。
「そういやアイツ、まぁーたなんか荷物持ち込んできてるぞ。数日泊る気じゃないよなぁ」
そうそう。
シルフィがいうアイツと呼ぶ人だけど、なんとびっくりこの国の筆頭魔法使いなのだ。私が魔力暴走した時も診てくれたし、私が生まれた時も、母様を治療しようと頑張ってくれたらしい人。
筆頭魔法使いというから、すっごくすっごく凄い人を想像していたんだけど、思ったより普通のお兄さんだった。
一応役職のこともあって、貴族位は持っているけれど、領地も何もない(宮廷貴族というらしい)ので、普段は王宮に住み、時々こうして私が住む家に、従者を連れてやってくる。
今日はその従者は兄様らしい。
私が成人するまで援助を続けてくれるらしいので、それ関係の物資を持ってきてくれたんだろう。
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