もしも生まれ変わるなら……〜今度こそは幸せな一生を〜

こひな

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登場人物?

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「貴女がアンガー伯爵様のご令嬢かしら?」


セレーネがいつものように一人、食堂で昼食をとっていると、視界の端に煌びやかなドレスが目に入った。声の持ち主らしい、煌びやかなドレスは自分が返事をしようがしまいが、どんどん話をするらしい。
おまけに、気が付けば周囲をドレスの集団が囲んでいるようで圧が凄い。


「そこの貴女、ジュリア様が話しかけているのに返事もしないなんて……。礼儀を学び直した方がいいんじゃございません?」


さっきクチに入れたお肉の塊を必死に噛み砕き、飲み込んでクチを拭く。まかり間違ってお肉がクチから出てしまったらもったいないではないか!なんて思いながら。


「それは大変申し訳ございません。食事中にいきなりお声掛け頂いたので返事が出来ませんでした。無作法で申し訳ございません」


しかし……入学時に学校内では身分を振りかざすのは禁止……とあったので、貴族位までは名乗ったことがなかったのだけれど、どうもが通用しない方々らしい。失礼にならないよう、一応立ってみたが、気の強そうなお嬢様方が5人ほどセレーネを取り囲んでいた。


『へぇゲーム通りじゃん』


一瞬空耳かと思ったけれど、私を囲むご令嬢の中心人物……先ほど声を掛けてきた子が呟いたのが聞こえた。それも日本語で。


一瞬何を呟いたのか聞き逃しそうになったけれど、ボソボソと聞こえた不穏な言葉に、自然と鼓動が大きくなる。

……そして、今まで考えたことはなかったけれど、自分以外の転生者がいてもおかしくないことにふと気付く。

(ここは何かのゲームの世界?そういうこと?)


前世の友人が、主人公がゲーム世界へ転生するという本を読んでいたことを思い出す。
でも……

(私、ゲームとかってやったことないんだけど……へ?……え?……どうしたらいいの?)


前世ではこれでも、祖母が亡くなるまでは一応お嬢様だった。防犯の為、一応スマホは持っていたが、ソーシャルゲームや家庭用のゲームなどにはあまり興味がなく、流行はしていたけれど、手は出さずにいた。


(え?真面目が仇になるってどうなの?)


まさにこれ……である。
そして当時聞いた話しでは、こういった世界観のゲームにはヒロインがいて攻略対象がいて、悪役がいる……らしいと。

この目の前のお嬢さんの様子では、セレーネももちろん登場キャラなのだろうと……。
そして……


「セレーネ様?わたくしお願いがございますの。アンガー様の元で助手をされているロイス様をご存知でしょう?わたくし達もう時期正式に婚約のお披露目をするのですが……人さまの婚約者に手を出すなんて事はおやめになってくださいね?セレーネ様は殿方の心に入り込むのがとてもお上手だと噂がございますので……」




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