もしも生まれ変わるなら……〜今度こそは幸せな一生を〜

こひな

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カーミラの心と……

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ん???

”私があの子の婚約者を取ったから?”

あ……れ?
私があの子の何を取った?
婚約者?
なに……それ?


頭の中にふっと沸いた疑問。


私があの子の婚約者を?
いつの話?私があの子の婚約者を?
だってあの子はでは初めての婚約……。

ん??

今世ってなに?

頭の中に洪水のように勢いよく流れ込む、見たことのない建物や服、乗り物に乗った
あ"あ"ぁぁぁぁ……何?これは?
あの子は誰?
あの人は?

あぁ……あの子は…あのこは私の義妹。
あぁ…あの人は……あの人はあの子の婚約者だった。
でも、あの人が欲しかった。
だって、どう見たって好き同士の婚約には見えないもの。

あの人があんな優しい目であの子を見ているのに、あの子はあの人を見ない。
なのにっなのにっ……。







♢♢♢






「カーミラが倒れた?何かあったのか?」


バタバタと執務室に入ってきた側近が、妻であり王太子妃であるカーミラの様子を報告してきた。
魔力量も多く身分的には何の問題もなかったのでここまでこれたが、ここ半年ほどの我儘には正直対応に困っていたのが正直なところ。そして今日のこれ……。

そば仕えの侍女によると、倒れる寸前まで何やらブツブツと呟き様子がおかしかったとある。
原因はおそらく、妹……現在は筆頭魔法使いであるジルベルトの養女であるセレーネ嬢の婚約だろうかと……。

以前よりカーミラから聞くセレーネ嬢の話は、あまりいいようには聞こえなかった。
報告書を見るに、カーミラが言うほどのものはなく、ホーグワット家の血筋らしく大変優秀な魔法使い……いや、精霊使いだと思った。ただ……カーミラのこともあり、父であるホーグワット侯爵と話し、セレーネ嬢のチカラのことは公にはしていないし、できずにいた。

まぁ……セレーネ嬢が契約していた精霊が精霊王となりセレーネ嬢を伴侶に選んだ以上、国としては今後の為に、ここに留まってくれるようお願いをする以外どうにも動けないのだけれど……。


「目覚めたカーミラ次第だが……動向を抑えておかなければ精霊王の不況を買うやもしれんな……」


追加で持ち込まれた報告書に目を通しながら、これからのことを思案する。
セレーネ嬢への嫉妬のような憎悪のような気持ちを抜けば、王太子妃としては優秀なカーミラ。政略ではあったけれど、それなりに情はあるが、将来さきのことを考えると色々と拙い……。


「王位継承の後には側室も娶らなければいけないのだが……」


今、妹であるセレーネ嬢に向かっている気持ちが、今後娶ることになる側室に向くのは得策では無い。

(女の感情とは面倒くさいものだ)

出てしまうため息をそのままに、報告書を投げ出し、宰相の元へ向かう。


「平穏とは難しいものだ……」


そんなことを呟きながら……。










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