28 / 39
28
しおりを挟む撫でくり撫でくりされ、にゃーんゴロゴロの状態の私を晴明さんから引き離し、ギューッとする先輩。
苦しいけど、ちょっと嬉しい♪ついでに、先輩にもスリスリスリスリ。
すっかりネコ化してるけどしょうがないよね~気持ちいいんだもん。
飼い猫最高です…なんて言葉が出そうなくらい(汗)
そんなやり取りも早々に終わらせ、社務所にお邪魔して晴明さんのお父さんにご対面。
晴明さんのお父さんは神職としての階位?っていうの?そういうのも上の方らしいんだけれど、時々神様の御遣いの言葉を聞くことも出来るらしい。
代々の神職が多少なりそういう類の力を持ってはいたらしいんだけど、パパさんはその中でも群を抜いているらしい。一部の方々にはとても有名だって、晴明さんが説明してくれた。
で、晴明さんもその才能?を受け継いだらしく……三男だけど、この神社の跡継ぎとして修業中だそうで、これまた一部の人達にはパパさんを超えるのではないかと言われているようだとパパさんが微妙な顔をしながら説明してくれた。まぁ……神様の御遣いと言えど、人外の声を聞けるって考えようによっては怖いよね。
ちなみに、他のご兄弟はそれぞれが好きな事をしているらしく、昔から社を…お祭りしている神様を大事にしてきたこともあって、なんのいざこざもなく跡継ぎは晴明さんにきまっているのだそうだ。
由緒あるお家って、色々問題ありそうなんだけどね。
やっぱり神様の加護があったりするのかな?なんて。
晴明さん曰く、ここは空気が清浄らしく多少の悪意はわりとあっさり霧散するんだって。
そのせいもあるのか、兄弟同士で喧嘩はあれど、大きないざこざはほとんどないらしい。
そして、悪意や欲が強すぎる人なんかは、ここのお社の敷地には入れないようで……
「何かあったらここに逃げ込んでおいで。君なら大丈夫だから。ネコでも人でも大歓迎だよ」
って、晴明さんのお父さんにナデナデされて、またホコホコしちゃった♪
ネコ最高!ハッピーネコライフです!
……なんて、デレデレゴロゴロしてたら、また先輩が拗ねていたので、いそいそと先輩のお膝の上に戻ってみた。
お膝の上もね…暖かくって眠くなっちゃうんだけどね。寝ちゃっても先輩と一緒なら大丈夫だしね。
「その子の身体は?」
私の様子をじっと見ていた晴明パパさんが、先輩に聞いたのかな?
一応、タブレットは持ってきているけど、私の身体の事は、私より先輩方が知っているからね。
それに、晴明さんも病院に行ってくれたって聞いていたし。
私は私しか知らない事を答えられるようにすればいいんだろうけど……。
神様の御遣いの人(?)が、お祈りするようにって言ったのしか分からないんだよね。
晴明パパさんが何か知っていないかちょっと期待しているんだけどね。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
罪悪と愛情
暦海
恋愛
地元の家電メーカー・天の香具山に勤務する20代後半の男性・古城真織は幼い頃に両親を亡くし、それ以降は父方の祖父母に預けられ日々を過ごしてきた。
だけど、祖父母は両親の残した遺産を目当てに真織を引き取ったに過ぎず、真織のことは最低限の衣食を与えるだけでそれ以外は基本的に放置。祖父母が自身を疎ましく思っていることを知っていた真織は、高校卒業と共に就職し祖父母の元を離れる。業務上などの必要なやり取り以外では基本的に人と関わらないので友人のような存在もいない真織だったが、どうしてかそんな彼に積極的に接する後輩が一人。その後輩とは、頗る優秀かつ息を呑むほどの美少女である降宮蒔乃で――
嘘をつく唇に優しいキスを
松本ユミ
恋愛
いつだって私は本音を隠して嘘をつくーーー。
桜井麻里奈は優しい同期の新庄湊に恋をした。
だけど、湊には学生時代から付き合っている彼女がいることを知りショックを受ける。
麻里奈はこの恋心が叶わないなら自分の気持ちに嘘をつくからせめて同期として隣で笑い合うことだけは許してほしいと密かに思っていた。
そんなある日、湊が『結婚する』という話を聞いてしまい……。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる