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禁断の契約
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金書庫の中を進む俺たちは、無数の本棚が立ち並ぶ迷路のような空間で次の手掛かりを探していた。本棚には古い革表紙の書物がぎっしりと詰まっており、その中には触れただけで崩れそうなものもあれば、不気味に輝きを放つものもあった。
「こんな広大な場所で、決定的な記録を見つけられるのかしら……?」エリザが不安そうに呟く。
「探すしかないだろう。」俺は目についた本を一冊ずつ確認していく。
中には沢山の書物があった、禁止された民間療法の解説や禁忌魔法の研究記録、禁制薬の調合方法など様々だ。
奥に進むと、周囲は次第に薄暗くなり、古代文字が刻まれた石碑や、崩れた彫像がところどころに点在している区域に出た。その一角、ほこりにまみれた小さな机が隅にぽつんと置かれているのが見えた。
「この机、他の場所とは少し雰囲気が違うわね。」エリザ机に近づく。
机の上には無造作に置かれた数冊の書物があり、その中に、一冊だけ異様に厚みのある古い本があった。他の本と比べても目立たないが、その表紙には小さな王冠と鎖の模様が刻まれていた。
「これ……妙に厚いわ。」エリザが本に手を伸ばそうとする。
「待て。何か仕掛けがあるかもしれない。」
俺が慎重にその本を手に取り、表紙を拭ってみると、王冠の模様がほのかに光を放った。その光が指先を温かく包む。
「えらく手の込んだ装飾だな。」俺は静かに表紙を開いた。
ページをめくると、内側にはびっしりと古代文字が並んでいた。しかし、ページの途中から現代語に訳された文が記されており、それが目に飛び込んできた。
『フロヴァン家一族――彼らは自らの野望のために影の王と契約を結び、王国の繁栄を築き上げた。その契約により、影の王の力はフロヴァン王国全土に浸透し、民はその代償を払わされることとなった。』
「……フロヴァン家が、影の王と契約した……。」俺は個人的な私情も合わさり憤りを感じた。
エリザがさらにページを読み進める。「ここに書かれているわ。『王家は影の契約により、富と力を得る代わりに、王国の人々を影の王に捧げた』……!」
「なんてことだ……。自分の野心のために民を犠牲にしたっていうのか?」俺は拳を握りしめ、怒りを抑えることができなかった。
エリザが机を殴りながら低い声で言った。「これが……私たちの守ってきた王国の裏の顔だったなんて……。」
さらに読み進めると、契約の詳細が記されていた。
『影の契約石――それは影の王の力の源であり、契約の象徴である。この石が破壊されれば、影の王はその力を失い、契約も消滅する。しかし、契約石はフロヴァン王国の王城地下深く、最も厳重に守られた場所に隠されている。』
「王城地下か……。つまり、王がその石を守っているってことだな、叩きのめしてやる。」俺は冷たく吐き捨てた。
「待って、ここにまだあるわ。」エリザが指差す。「『契約石を守る者は、影の王の影響を受け、次第にその力に飲み込まれる。契約の代償として、その者は影の化身となる』……。」
「つまり、カルトーネ王自身が影の王の一部となっている可能性があるってことか。」俺は理性を保つことが精一杯だった。
「こんな広大な場所で、決定的な記録を見つけられるのかしら……?」エリザが不安そうに呟く。
「探すしかないだろう。」俺は目についた本を一冊ずつ確認していく。
中には沢山の書物があった、禁止された民間療法の解説や禁忌魔法の研究記録、禁制薬の調合方法など様々だ。
奥に進むと、周囲は次第に薄暗くなり、古代文字が刻まれた石碑や、崩れた彫像がところどころに点在している区域に出た。その一角、ほこりにまみれた小さな机が隅にぽつんと置かれているのが見えた。
「この机、他の場所とは少し雰囲気が違うわね。」エリザ机に近づく。
机の上には無造作に置かれた数冊の書物があり、その中に、一冊だけ異様に厚みのある古い本があった。他の本と比べても目立たないが、その表紙には小さな王冠と鎖の模様が刻まれていた。
「これ……妙に厚いわ。」エリザが本に手を伸ばそうとする。
「待て。何か仕掛けがあるかもしれない。」
俺が慎重にその本を手に取り、表紙を拭ってみると、王冠の模様がほのかに光を放った。その光が指先を温かく包む。
「えらく手の込んだ装飾だな。」俺は静かに表紙を開いた。
ページをめくると、内側にはびっしりと古代文字が並んでいた。しかし、ページの途中から現代語に訳された文が記されており、それが目に飛び込んできた。
『フロヴァン家一族――彼らは自らの野望のために影の王と契約を結び、王国の繁栄を築き上げた。その契約により、影の王の力はフロヴァン王国全土に浸透し、民はその代償を払わされることとなった。』
「……フロヴァン家が、影の王と契約した……。」俺は個人的な私情も合わさり憤りを感じた。
エリザがさらにページを読み進める。「ここに書かれているわ。『王家は影の契約により、富と力を得る代わりに、王国の人々を影の王に捧げた』……!」
「なんてことだ……。自分の野心のために民を犠牲にしたっていうのか?」俺は拳を握りしめ、怒りを抑えることができなかった。
エリザが机を殴りながら低い声で言った。「これが……私たちの守ってきた王国の裏の顔だったなんて……。」
さらに読み進めると、契約の詳細が記されていた。
『影の契約石――それは影の王の力の源であり、契約の象徴である。この石が破壊されれば、影の王はその力を失い、契約も消滅する。しかし、契約石はフロヴァン王国の王城地下深く、最も厳重に守られた場所に隠されている。』
「王城地下か……。つまり、王がその石を守っているってことだな、叩きのめしてやる。」俺は冷たく吐き捨てた。
「待って、ここにまだあるわ。」エリザが指差す。「『契約石を守る者は、影の王の影響を受け、次第にその力に飲み込まれる。契約の代償として、その者は影の化身となる』……。」
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