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じんわりと、唇に熱を感じる。触れるだけの優しいキスは、唇から頰、耳へと移動する。
「リョウ……」
いつもより熱を孕んだ声で名を呼ばれ、恥ずかしくて閉じていた目を開けると、レオと目が合う。
「いいか?」
何を、と言わなくても分かる。この状況でやることは一つだ。
俺は緊張した面持ちでこくり、と頷いた。
途端、唇に深いキスをされた。
「んっ……はぁ……」
はじめて深くキスをした時よりも荒く、情熱的なキスに思わず声が漏れる。
自分の声とは思えないほど高く、甘い声に恥ずかしくなる。キスの合間に俺の名を紡ぐレオの声も、甘く熱っぽい色を持っていた。
「んんっ」
キスをしながら、少しひんやりとしたレオの手がするりと首のラインを這う。俺は擽ったさに体をビクッと跳ねさせる。
首を這った手は、そのまま腰のラインをするりと撫でた。
「はぁっ……」
ひとしきりキスが終わると、レオはワンピースのチャックに手をかける。チャックをゆっくりと引き下ろされ、レオが襟元に手をかける。
「レ、レオ!」
キスまでは良かった。ただ、いざ服を脱がされそうになると不安になり、つい声を上げてしまいすぐに後悔する。
俺の声を聞き、レオは動きを止め優しく問いかけてくれる。
「……どうした? やはり、まだ怖いか?」
ここまできて怖気付く何て、自分でもどうかと思いながらも、どうしても気になってしまう。
「あの……俺、男、だよ?」
俺の言葉に、レオはきょとんとした顔をする。
「今更何を言っているんだ」
「俺には、女性らしい体つきとか、柔らかく膨らんだ胸もないんだよ。何なら男を象徴するものだってついてるわけだし……」
「何が言いたい」
「その……引かない?」
俺の言葉を聞いたレオは、小さくため息をつく。俺はそれにびくっと体を跳ねさせた。
怒らせてしまっただろうか……。
そう思い不安になっていると、レオが口を開く。
「お前は変なところで卑屈だな」
「な、そんなこと」
「そうだろう。俺は性別なんて関係ないと言ったはずだ。俺の言葉が信用出来ないか?」
そう言われて、俺は自分の不甲斐なさに嫌気がさした。
決してレオの言葉を嘘だと思っていたわけじゃない。でも、俺はどこかで女装していることを引け目に感じていたのかもしれない。
ちゃんとレオの言葉を聞いて信じていれば、大丈夫だって分かったはずなのに。
「ごめん」
「責めたわけじゃない。それに……」
そう言ってレオは王子にはそぐわない、にやりとした笑みを浮かべる。
「これから俺がどれだけリョウを愛しているのか、嫌という程分からせてやる」
「リョウ……」
いつもより熱を孕んだ声で名を呼ばれ、恥ずかしくて閉じていた目を開けると、レオと目が合う。
「いいか?」
何を、と言わなくても分かる。この状況でやることは一つだ。
俺は緊張した面持ちでこくり、と頷いた。
途端、唇に深いキスをされた。
「んっ……はぁ……」
はじめて深くキスをした時よりも荒く、情熱的なキスに思わず声が漏れる。
自分の声とは思えないほど高く、甘い声に恥ずかしくなる。キスの合間に俺の名を紡ぐレオの声も、甘く熱っぽい色を持っていた。
「んんっ」
キスをしながら、少しひんやりとしたレオの手がするりと首のラインを這う。俺は擽ったさに体をビクッと跳ねさせる。
首を這った手は、そのまま腰のラインをするりと撫でた。
「はぁっ……」
ひとしきりキスが終わると、レオはワンピースのチャックに手をかける。チャックをゆっくりと引き下ろされ、レオが襟元に手をかける。
「レ、レオ!」
キスまでは良かった。ただ、いざ服を脱がされそうになると不安になり、つい声を上げてしまいすぐに後悔する。
俺の声を聞き、レオは動きを止め優しく問いかけてくれる。
「……どうした? やはり、まだ怖いか?」
ここまできて怖気付く何て、自分でもどうかと思いながらも、どうしても気になってしまう。
「あの……俺、男、だよ?」
俺の言葉に、レオはきょとんとした顔をする。
「今更何を言っているんだ」
「俺には、女性らしい体つきとか、柔らかく膨らんだ胸もないんだよ。何なら男を象徴するものだってついてるわけだし……」
「何が言いたい」
「その……引かない?」
俺の言葉を聞いたレオは、小さくため息をつく。俺はそれにびくっと体を跳ねさせた。
怒らせてしまっただろうか……。
そう思い不安になっていると、レオが口を開く。
「お前は変なところで卑屈だな」
「な、そんなこと」
「そうだろう。俺は性別なんて関係ないと言ったはずだ。俺の言葉が信用出来ないか?」
そう言われて、俺は自分の不甲斐なさに嫌気がさした。
決してレオの言葉を嘘だと思っていたわけじゃない。でも、俺はどこかで女装していることを引け目に感じていたのかもしれない。
ちゃんとレオの言葉を聞いて信じていれば、大丈夫だって分かったはずなのに。
「ごめん」
「責めたわけじゃない。それに……」
そう言ってレオは王子にはそぐわない、にやりとした笑みを浮かべる。
「これから俺がどれだけリョウを愛しているのか、嫌という程分からせてやる」
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