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23話
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琴美の身体はリハビリを続けて順調に回復していった。
その甲斐あってか、医師から早めの退院許可をもらえた。
所々に火傷の痕が残ってしまったが、生死を彷徨っていた状態からの回復は奇跡的だったようだ。
退院当日、お世話になった医師達に挨拶をして、迎えに来た父親と共に自宅に帰って来た。
「やっぱり家が一番落ち着くわ」
琴美は部屋の壁を懐かしそうに触りながらソファに腰を下ろした。
「そうだな、良く頑張った。
しばらくはゆっくり静養するんだぞ」
健二は彼女の好きなハーブティを入れながら嬉しそうに微笑んだ。
そんな彼の心配をよそに、反対の答えが返ってきた。
「お父さん、私直ぐにでも旅館に行って稲尾に会いたいの」
琴美は焦る気持ちを健二に伝えた。
やっぱりそうきたか。。
彼女が稲尾の事を気にしているのは充分わかっていた。
ただこれ以上、娘を危ない目に遭わせてしまって良いものかとずっと悩んでいたのも事実だった。
警察本部でもその事は健二に一任されていた。
琴美は今回の事件の容疑者を見ている。
稲尾が犯人なのか確かめる事が出来るのは琴美しかいないのだから。
この時程、刑事である自分の立場を恨めしく思った事はない。
「お前がそう言うだろうと予想はしていたし、旅館にはずっと張込みを続けてもらっている。
安全面を確認した上で稲尾に会ってもらうつもりだったが。。
まだ退院したばかりじゃないか。
もう少し自分の体の事も考えたらどうなんだ?」
厳しい顔つきの健二に、琴美は首を横に振った。
「私なら大丈夫。
彼に会う事で何か分かるのなら、それを優先させないといけないと思うの。
いつものお父さんならそう言ってるはずでしょ?」
確かに琴美の言う通りだ。
「お前も一人前の事を言うようになったな。
私の方が子離れしないといけないかもしれん」
健二は複雑な顔をしながら、ハーブテイを持って琴美の横に座った。
「わかった。
旅館には私も一緒に同行する。
さてと。。
これから今までの事件をもう一度整理してみようか」
健二は手帳を取り出し、猫の死体から順番に紙に書き出していった。
その甲斐あってか、医師から早めの退院許可をもらえた。
所々に火傷の痕が残ってしまったが、生死を彷徨っていた状態からの回復は奇跡的だったようだ。
退院当日、お世話になった医師達に挨拶をして、迎えに来た父親と共に自宅に帰って来た。
「やっぱり家が一番落ち着くわ」
琴美は部屋の壁を懐かしそうに触りながらソファに腰を下ろした。
「そうだな、良く頑張った。
しばらくはゆっくり静養するんだぞ」
健二は彼女の好きなハーブティを入れながら嬉しそうに微笑んだ。
そんな彼の心配をよそに、反対の答えが返ってきた。
「お父さん、私直ぐにでも旅館に行って稲尾に会いたいの」
琴美は焦る気持ちを健二に伝えた。
やっぱりそうきたか。。
彼女が稲尾の事を気にしているのは充分わかっていた。
ただこれ以上、娘を危ない目に遭わせてしまって良いものかとずっと悩んでいたのも事実だった。
警察本部でもその事は健二に一任されていた。
琴美は今回の事件の容疑者を見ている。
稲尾が犯人なのか確かめる事が出来るのは琴美しかいないのだから。
この時程、刑事である自分の立場を恨めしく思った事はない。
「お前がそう言うだろうと予想はしていたし、旅館にはずっと張込みを続けてもらっている。
安全面を確認した上で稲尾に会ってもらうつもりだったが。。
まだ退院したばかりじゃないか。
もう少し自分の体の事も考えたらどうなんだ?」
厳しい顔つきの健二に、琴美は首を横に振った。
「私なら大丈夫。
彼に会う事で何か分かるのなら、それを優先させないといけないと思うの。
いつものお父さんならそう言ってるはずでしょ?」
確かに琴美の言う通りだ。
「お前も一人前の事を言うようになったな。
私の方が子離れしないといけないかもしれん」
健二は複雑な顔をしながら、ハーブテイを持って琴美の横に座った。
「わかった。
旅館には私も一緒に同行する。
さてと。。
これから今までの事件をもう一度整理してみようか」
健二は手帳を取り出し、猫の死体から順番に紙に書き出していった。
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