宇宙桜

津嶋朋靖(つしまともやす)

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後日談

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 半年後、とある神社。

 すっかりリバウンドして、元のデブに戻ったしまった正と、恵美の結婚式が執り行われていた。

 カチカチに固まった表情の正と、幸せ一杯の表情の恵美が三々九度の杯を交わすと、周囲からボソボソとやっかみの声が聞こえてくる。

「ちくしょう! なんであんなデブが細木さんと……」

 そんな事を言ってる男に、三島は囁く。

「逆ですよ。デブだから細木さんのハートを射止められたのです」
「なに?」
「頭山さんも、一度はあなたと同じ方法で痩せたのですよ」

 その男の頭の上では、桜の木が花を咲かせていた。

 その男だけではない。

 会場内にいる人達の中に、頭に桜の木を生やしている者が何人もいた。 

 新郎新婦の親戚たちは、季節外れの桜吹雪に戸惑いを覚えてながらも宴を楽しんでいた。
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