127 / 158
第三章
今までにあった事
しおりを挟む
サムを待っている間、あたしが拉致されてからあった事をリアルから聞いた。
星野さんはやはりあたしが飛行船にさらわれた事に気が付いていなかった。リアルと糸魚川君が家の前に戻った時には飛行船は飛び去った後だった。
三人はその後話し合って、糸魚川君とリアルがあたしを救出に向かい、その間に星野さんが知性化動物を公表する準備をする事になり、二手に分かれた。
救出と行っても、糸魚川君の場合は内調からあたしの奪還命令がないと動きにくい。命令が出ないときは単独で動くつもりだったが、その場合内調の支援が受けられない。
そもそも、糸魚川君の受けていた任務はリアルの捜索だったのだから、そんな命令出ないだろうと思っていた。
だが、意外にも奪還命令が出た。
政府としてはシーガーディアンを何としても悪の組織として世間に印象付けたい。
そんな時に奴らが日本の少女を拉致した。
悪の組織として印象づけるのにまたとない好材料というわけだ。
一方、リアルは家の庭でトロンとサムに再会した。『一緒に大使館へ逃げよう』という誘いを断り、あたしを助けにいくというと、トロンとサムも協力を申し出てくれた。
こうして、一人と二匹と一羽という変則的なチームができあがったというわけだ。
星野さんはやはりあたしが飛行船にさらわれた事に気が付いていなかった。リアルと糸魚川君が家の前に戻った時には飛行船は飛び去った後だった。
三人はその後話し合って、糸魚川君とリアルがあたしを救出に向かい、その間に星野さんが知性化動物を公表する準備をする事になり、二手に分かれた。
救出と行っても、糸魚川君の場合は内調からあたしの奪還命令がないと動きにくい。命令が出ないときは単独で動くつもりだったが、その場合内調の支援が受けられない。
そもそも、糸魚川君の受けていた任務はリアルの捜索だったのだから、そんな命令出ないだろうと思っていた。
だが、意外にも奪還命令が出た。
政府としてはシーガーディアンを何としても悪の組織として世間に印象付けたい。
そんな時に奴らが日本の少女を拉致した。
悪の組織として印象づけるのにまたとない好材料というわけだ。
一方、リアルは家の庭でトロンとサムに再会した。『一緒に大使館へ逃げよう』という誘いを断り、あたしを助けにいくというと、トロンとサムも協力を申し出てくれた。
こうして、一人と二匹と一羽という変則的なチームができあがったというわけだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
11
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる