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第八章
分身魔法への対抗手段
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僕とキラは、眠っているミーチャを床に横たえた。
「ミール。準備できたよ」
「はーい」
ミールがテントに入ってきた。
横たわっているミーチャの胸に木札を置く。
「しかし、ミール。眠らせる必要があったのかい?」
「念のためですよ。魔法も万能ではないので。分身魔法を使った尋問にも、対抗手段があるのです」
「対抗手段?」
「分身の見聞きした事は、術者も見聞きできます。しかし、分身の意識の中までは入れません。ただ、分身は術者の命令に逆らえないので、聞かれた事は何でも喋ってしまい ます。と、今までは思っていました」
「今までは?」
「この子は、エラという魔法使いの傍にいました。もし、この子がスパイなら、エラから対抗手段を教えられている可能性もあります」
「対抗手段?」
「キラ。カイトさんに説明して」
「はい。師匠」
なんでキラから?
「カイト殿。さっき、エラの教えは出鱈目だと言ったが、全部というわけじゃない。分身魔法を使った尋問への対抗手段も教えられたが、それは嘘ではなかった。分身魔法をかけられる前に、強力な自己暗示をかける事によって、最も大事な情報を守ったり、偽情報をリークしたりする事が可能なのだ」
「なんだって? しかし、ミールはこれまで何度も帝国軍兵士の分身を作って、情報を聞き出していたじゃないか」
「実は師匠も、私から聞くまでその事を知らなかった。それにその方法は本当に効果があるのか、帝国でも分かってなかったのだ。そこで、昨日宿で師匠と実験をしたのだ」
「どんな実験?」
「まず私が、師匠に隠しておきたい事を紙に書いて伏せておく。その後で、私は自己暗示をかけて、その事を忘れたと思い込む。その状態で師匠に私の分身を作ってもらった。そして師匠は紙を見て、私が隠した事柄を分身に質問したのだ」
「その結果は?」
「分身は『知らない』『忘れた』と答えるだけだった。もちろん私は、忘れていない」
なるほど。分身は術者に対して嘘や隠し事はできないという常識は崩れたわけか。
「ちなみに、紙にはなんて書いたんだ?」
「流れ星に、何を願ったか」
ああ! ミクの大気圏突入体が落ちてきた時の事か……
「実験は、五回やりましたが、五回とも分身は、何を願ったか白状しませんでした」
ミールが説明を引き継いだ。
「なので最後は、分身ではなく本人をくすぐって白状させました」
だから、そういう事すんな!
「そういう事なので、分身を作る前に、この子を眠らせる必要があったのです。眠らせてしまえば、分身を作る前に自己暗示をかける事はできませんからね」
そう言って、ミールは結跏趺坐して呪文の詠唱に入った。
しばらくして、寝ているミーチャから、もう一人のミーチャがむっくりと起き上がる。
本体の方は寝ているのに、分身の方は完全に目を覚ましていた。
分身はさっき本体が使っていたパイプ椅子に座らせて、僕はミールと席を交代した。
ミールは、ミーシャの分身を正面から見据える。
「あなたの名前を、もう一度言ってみなさい」
「ミーチャ・アリエフ」
名前は嘘ではないな。
「ミーチャ。あたしの質問に答えなさい」
「はい。ミール様」
「あなたが、孤児だというは本当ですか?」
「はい」
「両親は、お亡くなりになったの?」
「いえ、僕は捨て子です。親が誰なのか分かりません」
ヤバい! 涙が……
「そう。それであなたが育ったのは、国営の孤児院ですね?」
「分かりません。でも、十歳過ぎたら軍隊に入らなければならないと言われていたら、そうなのだと思います」
「そう。それで孤児院の暮らしは辛くなかったかしら? 特に食べ物とか?」
「いいえ。毎日楽しかったです。ご飯も美味しかったし」
「孤児院の人に苛められたりはしなかった? 無理やり働かされたりとか?」
「そんな事はなかったです。先生はみんな優しかったし」
「孤児院のご飯に、肉や魚はありましたか?」
「はい。三日に一度は出ました」
ミールが僕の方を向いた。
「疑問に思ったのですよ。軍隊のご飯が不味いと言っていたので。孤児院暮らしなら、不味いご飯には慣れてると思ったのですが」
「確かに」
僕も孤児院と言ったら、オリバー・ツイストのイメージが強いからな。
お粥しか食べられないのかと……
ミールはキラの方を向いた。
「キラ、帝国の国営孤児院て、みんなそんなに食事がいいのですか?」
「普通はそんな事はありませんが、一つだけそういう孤児院があります。皇帝陛下が支援している孤児院ですが」
「じゃあ、そこの孤児院なのかしら?」
「恐らくそうでしょう。ただ、その孤児院に入れるのは特に頭のいい子か、容姿端麗な子だけです」
キラは寝ているミーチャを指差した。
「これだけ可愛ければ、入れるでしょう」
「そう。でも、そんな孤児院の子も、軍隊に入らなければならないの?」
「頭の良い子は文官への道がありますが、容姿端麗な子は軍隊で基礎訓練を終えた後は、皇族や貴族の護衛などを努めます」
「それって、護衛として役に立つの?」
「おそらく、あまり役に立たないでしょう。ですが、皇族の、特に女性はむさ苦しい護衛が近くにいるのを嫌がります。だから、美少年の護衛を身近に侍らせるのです」
それ、護衛と言うよりペットじゃないかな?
「まあ、一応私も皇帝の血筋を受け継ぐ貴族ですけどね。貴族とは名ばかりの貧乏貴族でしたので、そんな護衛は着きません」
ミールはミーチャの分身に向き直った。
「ミーチャ。孤児院を出た後、あなたは軍隊に入ったのですね?」
「はい」
「最初は、どこに配属されました?」
「基礎訓練を終えた後、王女様の護衛を命じられました」
キラの言ってたことと矛盾はないな。
「ミール。疑惑は晴れたかい?」
「いえ、まだです」
ミールは質問を続けた。
「王女の護衛は、辛くなかったですか?」
「いえ、辛い事はありません。ただ、お姫様の一人が、僕に嫌なことをするのです」
「どんな事?」
「僕に、女の子の服を、無理やり着せるのです」
「……そ……それは……」
ミールは、僕の方を向いた。
「女装させられるのって、殿方としてはイヤですか?」
「そういう趣味の男もいるけど、僕はそんな趣味はない。つーか、絶対にやりたくない」
「そうですか。では、カイトさんの女装を妄想するのはもうやめます」
妄想してたんかい!
ミールは、再びミーチャの分身に向き直る。
「あなたが、エラ・アレンスキーの下につけられたのはいつから?」
「一か月前です。突然、配置転換を命じられました」
「それから、ずっとエラに苛められていたのね」
「はい」
可哀そうに……
「あなたは、さっき廃墟の中でドローンと遭遇しましたね」
「はい」
「なぜ、あの場所にいたのですか?」
「アレンスキー大尉から逃げたくて」
そうだろうな。
「あなたが、ドローンの前に出てきたのは偶然ですか?」
「違います」
なに?
「ドローンが近づいてくるのが見えたので、偶然を装って前に出ました」
なんだって!?
「ミール。準備できたよ」
「はーい」
ミールがテントに入ってきた。
横たわっているミーチャの胸に木札を置く。
「しかし、ミール。眠らせる必要があったのかい?」
「念のためですよ。魔法も万能ではないので。分身魔法を使った尋問にも、対抗手段があるのです」
「対抗手段?」
「分身の見聞きした事は、術者も見聞きできます。しかし、分身の意識の中までは入れません。ただ、分身は術者の命令に逆らえないので、聞かれた事は何でも喋ってしまい ます。と、今までは思っていました」
「今までは?」
「この子は、エラという魔法使いの傍にいました。もし、この子がスパイなら、エラから対抗手段を教えられている可能性もあります」
「対抗手段?」
「キラ。カイトさんに説明して」
「はい。師匠」
なんでキラから?
「カイト殿。さっき、エラの教えは出鱈目だと言ったが、全部というわけじゃない。分身魔法を使った尋問への対抗手段も教えられたが、それは嘘ではなかった。分身魔法をかけられる前に、強力な自己暗示をかける事によって、最も大事な情報を守ったり、偽情報をリークしたりする事が可能なのだ」
「なんだって? しかし、ミールはこれまで何度も帝国軍兵士の分身を作って、情報を聞き出していたじゃないか」
「実は師匠も、私から聞くまでその事を知らなかった。それにその方法は本当に効果があるのか、帝国でも分かってなかったのだ。そこで、昨日宿で師匠と実験をしたのだ」
「どんな実験?」
「まず私が、師匠に隠しておきたい事を紙に書いて伏せておく。その後で、私は自己暗示をかけて、その事を忘れたと思い込む。その状態で師匠に私の分身を作ってもらった。そして師匠は紙を見て、私が隠した事柄を分身に質問したのだ」
「その結果は?」
「分身は『知らない』『忘れた』と答えるだけだった。もちろん私は、忘れていない」
なるほど。分身は術者に対して嘘や隠し事はできないという常識は崩れたわけか。
「ちなみに、紙にはなんて書いたんだ?」
「流れ星に、何を願ったか」
ああ! ミクの大気圏突入体が落ちてきた時の事か……
「実験は、五回やりましたが、五回とも分身は、何を願ったか白状しませんでした」
ミールが説明を引き継いだ。
「なので最後は、分身ではなく本人をくすぐって白状させました」
だから、そういう事すんな!
「そういう事なので、分身を作る前に、この子を眠らせる必要があったのです。眠らせてしまえば、分身を作る前に自己暗示をかける事はできませんからね」
そう言って、ミールは結跏趺坐して呪文の詠唱に入った。
しばらくして、寝ているミーチャから、もう一人のミーチャがむっくりと起き上がる。
本体の方は寝ているのに、分身の方は完全に目を覚ましていた。
分身はさっき本体が使っていたパイプ椅子に座らせて、僕はミールと席を交代した。
ミールは、ミーシャの分身を正面から見据える。
「あなたの名前を、もう一度言ってみなさい」
「ミーチャ・アリエフ」
名前は嘘ではないな。
「ミーチャ。あたしの質問に答えなさい」
「はい。ミール様」
「あなたが、孤児だというは本当ですか?」
「はい」
「両親は、お亡くなりになったの?」
「いえ、僕は捨て子です。親が誰なのか分かりません」
ヤバい! 涙が……
「そう。それであなたが育ったのは、国営の孤児院ですね?」
「分かりません。でも、十歳過ぎたら軍隊に入らなければならないと言われていたら、そうなのだと思います」
「そう。それで孤児院の暮らしは辛くなかったかしら? 特に食べ物とか?」
「いいえ。毎日楽しかったです。ご飯も美味しかったし」
「孤児院の人に苛められたりはしなかった? 無理やり働かされたりとか?」
「そんな事はなかったです。先生はみんな優しかったし」
「孤児院のご飯に、肉や魚はありましたか?」
「はい。三日に一度は出ました」
ミールが僕の方を向いた。
「疑問に思ったのですよ。軍隊のご飯が不味いと言っていたので。孤児院暮らしなら、不味いご飯には慣れてると思ったのですが」
「確かに」
僕も孤児院と言ったら、オリバー・ツイストのイメージが強いからな。
お粥しか食べられないのかと……
ミールはキラの方を向いた。
「キラ、帝国の国営孤児院て、みんなそんなに食事がいいのですか?」
「普通はそんな事はありませんが、一つだけそういう孤児院があります。皇帝陛下が支援している孤児院ですが」
「じゃあ、そこの孤児院なのかしら?」
「恐らくそうでしょう。ただ、その孤児院に入れるのは特に頭のいい子か、容姿端麗な子だけです」
キラは寝ているミーチャを指差した。
「これだけ可愛ければ、入れるでしょう」
「そう。でも、そんな孤児院の子も、軍隊に入らなければならないの?」
「頭の良い子は文官への道がありますが、容姿端麗な子は軍隊で基礎訓練を終えた後は、皇族や貴族の護衛などを努めます」
「それって、護衛として役に立つの?」
「おそらく、あまり役に立たないでしょう。ですが、皇族の、特に女性はむさ苦しい護衛が近くにいるのを嫌がります。だから、美少年の護衛を身近に侍らせるのです」
それ、護衛と言うよりペットじゃないかな?
「まあ、一応私も皇帝の血筋を受け継ぐ貴族ですけどね。貴族とは名ばかりの貧乏貴族でしたので、そんな護衛は着きません」
ミールはミーチャの分身に向き直った。
「ミーチャ。孤児院を出た後、あなたは軍隊に入ったのですね?」
「はい」
「最初は、どこに配属されました?」
「基礎訓練を終えた後、王女様の護衛を命じられました」
キラの言ってたことと矛盾はないな。
「ミール。疑惑は晴れたかい?」
「いえ、まだです」
ミールは質問を続けた。
「王女の護衛は、辛くなかったですか?」
「いえ、辛い事はありません。ただ、お姫様の一人が、僕に嫌なことをするのです」
「どんな事?」
「僕に、女の子の服を、無理やり着せるのです」
「……そ……それは……」
ミールは、僕の方を向いた。
「女装させられるのって、殿方としてはイヤですか?」
「そういう趣味の男もいるけど、僕はそんな趣味はない。つーか、絶対にやりたくない」
「そうですか。では、カイトさんの女装を妄想するのはもうやめます」
妄想してたんかい!
ミールは、再びミーチャの分身に向き直る。
「あなたが、エラ・アレンスキーの下につけられたのはいつから?」
「一か月前です。突然、配置転換を命じられました」
「それから、ずっとエラに苛められていたのね」
「はい」
可哀そうに……
「あなたは、さっき廃墟の中でドローンと遭遇しましたね」
「はい」
「なぜ、あの場所にいたのですか?」
「アレンスキー大尉から逃げたくて」
そうだろうな。
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