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新たな門出
背水の陣
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ザーッ
「は、始まる前に相手の特徴をお、教えてください。マ、マザーキャット」
テッドからだ。僕は耳元の通話ボタンを押した。個別通信は出来ないみたいだな。
プッ
「あーっ清志はなんて言うか。勝負師だな。
生粋の負けず嫌いでどんな手を使っても勝つ奴です。卑怯な手も覚悟しないといけません」
ザーッ
「厄介じゃのぅ。理屈が通用せん相手か」
プッ
「そうです。しかもタイマンではほぼ勝てないと思ってください。
やる時は必ず複数で隙をつかないとまずやられます」
リンリンが近づいてきて小声で話しかけてきた。
「なんか呂布みたいなやつですね。
真田先輩は勝ったことあるんですか?」
「いや、一度もない」
無線機の向こうで唸る声がする。
しまった通話切るの忘れてた。わざわざ士気を下げる事をしてしまった。
悔しいがあいつには何をしても勝てない。イカサマありでも勝てなかった。
ザーッ
「俺様が居れば軍曹など問題ではない」
皆無視した。ヒデ、哀れなやつよ。
「キ、キャットスリー。
さ、咲さんと仲がいいんですよね?
お、おし、おし、教えて、くれまひぇんか?」
噛んだ。落ち着けテッド、相手は下級生だぞ。リンリンはこほんと咳払いし通話ボタンを押した。
プッ
「よくぞ聞いてくれました。
咲先輩は可愛くてスタイル良くて優しくて後輩想いでいい匂いがして勉強もできてバイトにも一生懸命で……」
マシンガンのように喋り出した彼女に僕たちは若干引いてしまった。こんなにも人に入れ込める物なのか?
彼女の咲ちゃんトークは止まらない。僕は無理に会話を終わらせた。
プッ
「あー……咲ちゃんは賢いので裏をかいてくると思います。自分を良く理解しているので正攻法では絶対に来ません」
ザーッ
「あの子は確かにしたたかじゃ。
わしも少し彼女は怖いのぉ」
プッ
「ええ。そして恐らく一番僕のことを知っています。なので一番の天敵です」
それを聞いた瞬間、リンリンのマシンガンのトークが止まった。なんか睨まれている気がする。
ザーッ
「な、なら、咲さんのお相手は、き、キャットスリーさんでお、お願いします」
コードネームにさん付けする人初めて見た。
プッ
「りょーかいでーす」
やる気のない返事だ。この子本当に大丈夫か?
ザーッ
「の、残りの三人は、た、田中さん。す、鈴木さん。そして、ぼ、僕の幼馴染みの早手航空くんです」
ザーッ
「早手……なんといったんじゃ?」
僕も思った。恐らくキラキラネームだろうがわかりずらかった。
ザーッ
「早手えあら。
こ、航空と書いてえあらです」
頼むよ全国の親たち。せめて読める名前にしてやれよ。
ザーッ
「その三人はどうなんじゃ?」
ザーッ
「は、はい。た、田中さんと、す、鈴木さんは大した事ないんですが。え、えあらは機械関係のす、スペシャリストです」
スペシャリスト?
まじか。でもたかが水鉄砲勝負なんだからそんなに気をはる必要もないんじゃ。
ザーッ
「用心に越した事はないのう。
一応全キャット諸君は侮らないように!」
ザーッ
「「「「サーイエッサー」」」」
おいまじかよ頼むよぉ、知らないの俺だけなんて本当寂しい。放課後遊びに誘ったらみんな用事で来れないと言われたときのようだ。
ザーッ
「大会本部です。あと十秒で試合開始です。
十……九……八……」
カウントダウンが始まった。数字が小さくなる度鼓動があがるのをかんじる。いい緊張感だ。
「……三……二……一……スタートです!」
僕達は瞬時に走り出した。木を避けながら僕達は一心不乱に南渡り廊下へと走る。そしてすんなりと南廊下へと辿り着いた。
「はぁはぁ。真田先輩早すぎっ」
プッ
「はぁ。はあ。キャットスリー、マザーキャット。南廊下占拠完了です」
おかしい全く人の気配がしない。静かすぎる。
ザーッ
「マ、マザーキャット、た、大変です!
き、清志さんの全部隊が北側に向かっています!」
えっ。という事は秋山と、ヒデがかなりやばいんじゃ!?
すると北廊下で数人が撃ち合ってるのが見えた。
ザーッ
「こちらキャットワン敵全軍と鉢合わせした。く、くそ、弾幕がありすぎて動けん」
ザーッ
「お、おい聞いてないぞっ!
誰か助けろぉ!」
やばいな。僕が助けに行かないと!
僕が動こうとするとリンリンが腕を掴んだ。
「ダメです、先輩。
あの人たちはもうダメです。数が違いすぎます」
彼女の視線は冷たかった。だが、戦局を冷静に見ている。僕が行ったところでやられるのが落ちだ。
「くそっ!!」
僕は吐き捨てた。あの二人が居なくなれば圧倒的に不利だ。
やはり相手チームも中庭を占拠したいようだ。だが一点突破で来るとは、清志らしい。
その時、北廊下にいる清志チームが少しざわついている。どうしたんだろう。
ザーッ
「き、キャットワン、き、キャットスリー!
僕が狙撃で気を逸らしている隙に、は、早く。な、中庭を通り南廊下で合流を!」
その瞬間。二人の人影が物陰から出てきてこちらへ走ってきた。
秋山とヒデだ。
しかし、中庭の中央に差し掛かった時だった。
無慈悲な弾丸が秋山の左腕に当たった。
「ぐわぁぁぁぁぁ!」
秋山は叫び声を上げ倒れた。
えぇ!? 痛いの? 水鉄砲だよ!?
秋山はその場で腕を押さえてもがき苦しんでいる。それを見たヒデは秋山を助けに戻ろうとした。
「キャットワン!!
今助けにいくぞ!」
その瞬間、秋山は今までになく大声で叫んだ。
「く、来るな馬鹿野郎っ!」
あまりの剣幕にヒデは怯んだ。
「で、でも。キャットワン……」
ヒデは今にも泣きそうな声で言った。泣くなよ遊びだぞ。
「わ、わしはもう助からん。
見ろ、腕と右足を持ってかれちまった……」
持っていかれた!? そんな大層な事じゃないだろう。
相手チームの数名がとどめを刺そうとせまってくる。
「で、でも!」
「いけぇ!俺の死を無駄にするなぁ!
ゴフッ……お前にはまだ……やるべき事があるじゃろう……いけぇ!」
「うわぁぁぁぁぁ」
それを聞いた瞬間ヒデは秋山に背を向け走り出した。涙を見せまいと必死に。
えぇ……死ぬわけじゃなくない?
みんな演技うますぎだろ。てか本当に口から血出てない!?
ヒデは無事僕らと合流し、一時退却した。
「そ、そうじゃ走れキャットフォー……」
彼は今にも途切れそうな意識の中で水鉄砲のタンクを抜き取った。
チワワの仮面を被った。恐らく鈴木がふっふっふっと笑いながらすぐそこまで来た。
「おう。お前ももうお終いだなぁんん?
呆気なかったなぁ!?
いーっひひひひっ最後に言い残す事はあるか?」
そう言うと鈴木は秋山へ銃口を向ける。
「へっ……そんなもんありゃしねぇよ……ゴフッ。
だ、だがただじゃ死なねぇ……」
そう言う彼はタンクを見せた。
「そ、それは、貴様自爆するつもりじゃ?」
「ふっ……あばよ……みんな。」
その瞬間遠くの方でピチャっと言う音がした。
「キャットわあああああん!!!」
ヒデが叫んだ。うるさいまじで。リンリンも泣いている。うーん。僕がおかしいのかな?
ザーッ
「キ、キャットワンが……せ、戦死しました。て、敵一人とともに自爆しました」
それを聞いた瞬間、ヒデが地面に崩れ落ちた。
「くそっくそくそくそくそぉぉぉ!!
俺に、俺にもっと力があれば……」
そう言って何度も地面を殴った。
「いや、死んでねぇから!
ずぶ濡れで倒れてるだけだからな?」
するとリンリンが詰め寄り胸ぐらを掴んで彼の頬を叩いた。
ぱんっ
「え……?」
「甘ったれないで!
彼は何の為に貴方を助けたと思ってるの?」
彼女は叫んだ。おいおい、敵に位置がバレるだろうが。
ヒデは俯き歯を食いしばっている。
「キャットワンはうちらに託したんだ!
そして何よりあんたに託したんだよ!
だから歩けよ、自分の足で!
あんたは死んだキャットワンと共に生きなきゃならないんだよ!!」
うん。死んでないけどね。
ヒデの目に光が戻った。いや、いい事言ってるけど遊びなんだけどなぁ。
「ふ、ふん。そんな事わかってるさ!
いくぞみんな、まだ戦いは終わってないんだ」
そういうと自陣へ歩き出した。リンリンはやれやれというポーズをして彼の後に続いた。
いや、やれやれはこっちのセリフですが?
僕らは一旦陣に戻り、体制を立て直すことにした。
ザーッ
「て、敵は中庭でじ、陣を張りました。
う、動かないです。お、恐らく待ち構える様です。」
プッ
「やっぱりそうか。わかった。キャットツー戻ってきて!」
ザーッ
「わ、分かりました」
その瞬間後ろに気配を感じた。
「も、戻りました」
「うわぁぁ!」
「えぇっ!?」
「きゃっ!」
三者三様の驚きを見せた。
忍者かよ。一体どうやって何処から現れたんだ?
「取り敢えず、これからどうする?」
「そうよね。重要拠点取られちゃいましたし。実質詰みですよねぇー」
リンリンは気怠そうに言った。心なしか彼女は諦めている様に感じる。
「俺様に。任せてくれないか?」
初めて見た。ヒデのこんなに真剣な顔。
秋山の戦死にヒデなりに罪悪感を感じているんだろう。
「な、何か考えがあるんですか?」
「俺がおとりになる。
その隙に、お前らは全員で軍曹をたたけ!」
ヒデが自分をおとりに?
今までだったら絶対あり得ないことだ。
「だが、相手も馬鹿じゃない。
ヒデが一人だと分かったら奴らは必ず警戒する。」
そう。清志が、もしくは咲ちゃんが伏兵を気にしない訳がない。
「ひ、人影さえ三人分認識、さ、させられたら………」
人影さえか……そういえば愛ちゃんに教えてもらった事、試せるかな。
「心当たりがある!
それは、俺に任せてくれるかな」
全員が僕を見た。生半可な事じゃ清志には通用しない。
「真田先輩なんかあるんですか?」
説明が難しい。
「いや。内緒かな?」
僕は適当に誤魔化した。言ったって信じてくれない。
「あ、あの!」
テッドが申し訳なさそうに手を上げた。
「む、無線の話ですが。お、憶測ですが、お、恐らく傍受されてます」
「え?
まじかよ?」
ヒデは口を大きく開けて驚愕している。何か純粋で可愛く感じてきた。
「は、はい。
え、えあらの仕業です。
あ、あいつならそんな事、い、息を吸う様に、や、やってのけます」
まじかよ。本当に大学生か!?
何処でそんな技術を身につけるんだよ。
「で、ですので、あ、合図があるまでは、ぎ、逆の事を言いましょう」
「それって難しくない?」
リンリンが口を挟んだ。
「確かに。中々難しいと思う」
「お、大まかな作戦を、あ、頭に入れておけば、ま、惑わされることは無いです」
それぞれが目標をちゃんと意識して、尚且つ無線の指示は逆の事を言うと。簡単に言ってくれる。だがやるしかないみたいだ。
「よし分かった!
ならこの美少年ヒデ様が南廊下から単独でおとりになってやる!
みんなは敵の背後から清志だけを狙う、これでいくぞ!」
「「「サーイエッサー!」」」
今回ばかりは僕も合わせた。皆んなと合わせて何かやるっていい事だなって思う。
「輝ァ!!」
「なんだよ」
僕はいつも通りぶっきら棒に答えた。ヒロはすれ違い様に肩に手を置いた。
「俺の命、お前に託す」
お前。そんなに熱い男だったのか。漢が一度託されたのなら死んでもやり通す。真田家の漢はそうあって然るべきだ。
「ああ! 任せろっ!
十分くれっ! すぐに人影を連れてくる」
僕はそう言ってみんなに背を向け走った。もし僕に特殊な力があるのならできるはず、そしてあそこに居るはず。
僕は寮の北西にある焼却炉に向かった。
そこにはいつも三人のヤンキーがいつもたむろっていた。
ずっといるからアホの溜まり場になってると思っていた。だが、余りにもずっと居るもんだから最近気付いた。あれは、霊だ。
焼却炉に着いた。やっぱりいた。僕は駆け寄り声をかけた。
「あ、あの!
ちょっといいですか?」
すると三人は振り返った。
「ああん?
お前何もんだコラっ!」
「どこ中だテメェ!?」
「パン買ってこいやメキシコまでな!」
いつの時代のヤンキーだこいつら。
メキシコまでパンて……それ口に出来るまで待てんのかよ。
僕はこの人種は話しても無駄だと知っている。僕は彼らの額にちょんと触り、「操」と唱えた。
すると、ヤンキー達は両腕をだらんと垂らした。
「んんー出来た?」
確認してみるか。
「回れ」
そう言った瞬間三人はビシッと整列した。
そしてバク転、バク転、宙返りをしてすたっと止まった。
体操選手かっ!!
てか回れってそう言う意味じゃねぇよ!!
「ま、まあいいや。じゃあちょっと手を貸してね」
僕は彼らに作戦を伝えて分かれた。
プッ
あっ、逆の事を言わないといけないんだった。
「マザーキャットより各員へ。準備は失敗した。これより単独行動へ移る。
各員は持ち場から離脱する様に!」
ザーッ
「キャットフォー了解だ」
「キ、キャットツー分かりました」
「キャットスリーりょーかいでーす」
ふぅ。これで良し。後はヒデが南廊下で待機。僕らは北廊下で隠れて待つと。
僕は急ぎ、北廊下へと向かった。
ザーッ
「キャットフォーどうすればいいわからないよぅ」
ヒデ、わざとらし過ぎるぞ。しかもそれじゃ伝わらないだろ?
だがこれでヒデの準備はOKか。そして僕も無事、リンリンとテッドと合流した。
「お待たせ」
「遅いですよ先輩!」
「お、お疲れ様です」
彼らは木陰に隠れていた。僕も木陰に入り、指示を出した。
「キャットスリーは僕の背後から、もし僕が撃ち漏らした場合頼む!」
「キャットツーは隠れて狙撃で援護してくれ」
僕らは水をまだ一滴も使ってない。だが、何発も打てるわけじゃない。考えて使わないと。
よし、いくぞ。僕らは目で合図した。
「キャットフォー遊びは終わりだ!
畳み掛けろ!」
その合図と共にヒデは高笑いしながら飛び出した。
「はーっははは!
お前ら突撃だ!
行くぞっ!」
そう言ってヒデは隠れながら撃つを繰り返して徐々に距離を詰めている。
さぁヤンキーたち出番だ!
そう念じた途端。霊たちは黒い影となり木陰に現れた。
テッドとリンリンはヤンキー達を見ると、驚きのあまり目と口を大きく開けて固まってた。まあ当たり前だわな。普通そうなるわ。
「えあらちゃん!
あの子達撤退したんじゃないの?」
「あ、えと、そのはずですが……」
傍受していた情報と違い、相手チームが混乱し出した。
「ふんっ馬鹿な子たち!
何も作戦もなしに全員で来るなんて!
みんなーっやっておしまいなさい!」
そう言うと相手チームの四人はそれぞれの相手に向かっていった。だが、やはり清志は動かない。やはり後ろを警戒している。
だが、このままだったら陽動がバレてしまう。
「いくぞっ!」
そう言って飛び出した。そして清志の背後を狙い引き金を引いた。引いたつもりだった。冷たい水が右手に当たったのを感じた。
「え?」
「先輩! 甘いですよ」
咲ちゃんだ。横から奇襲された。この子ははなから僕しか狙ってないようだ。
「え?
アキちゃんなんで後ろから!?
じゃああれはなんなの!?」
さすがの清志も戸惑いを隠せないようだ。当たり前だろう。相手からは人数が増えたようにみえてるのだから。
僕は左手で水鉄砲を持ち替え清志を撃とうとした。その瞬間何処からか水が飛んできて清志の目にあった。
「ああん!!」
清志は気色の悪い叫び声と共に倒れた。
「よ、よくも私の美しい顔にぃぃぃ!!
ドッジボールでも女子の顔を狙わないのは暗黙の了解でしょおおおおおお?」
やばいまじキレだ!
だが断じて認めない。お前は男だ。
リンリンは咲ちゃんと交戦している。
「マザーキャット!!
早く敵大将を!?」
リンリンは叫んだ。苦戦しているのか顔が険しい。
「うおおおおおらああああああああ!」
叫び声が聞こえると共にヒデは清志にタックルした。
「ああああん!?」
だからその声やめろよ。
「輝ァ一人やったぞ!
お前は撤退しろっ!!
作戦は成功……だ?」
ヒデの腹が青く染まる。
「え?
うそ……だろ……俺様死ぬの?」
そう言って清志の上にバタンと倒れた。
「キャットフォー!
嘘でしょ!?」
リンリンは叫んだ。
「リンリンダメだよ。よそ見しちゃ?」
咲ちゃんは隙を見逃さなかった。リンリンの足に水を当てた。
「きゃあっ!」
リンリンは倒れ込んだ。その隙に清志は起き上がろうとしている。
「ヒデちゃーん!?
あなたやってくれたわねぇ!!」
そう言ってヒデの頭を掴み上げた。
意識がない様でぐったりと持ち上がった。
「先輩。チェックメイトです。
おっと、動かないでください。
この子の頭を打ちます」
そう言うと這いずり逃げようとするリンリンの頭に銃口を向けた。
ザーッ
「マ、マザーキャット!
に、逃げてください!」
その声に反応する様にヒデは清志の腕を、リンリンは咲ちゃんの足を掴んだ。
「いげぇぇあぎらぁ!
お前にだぐず!」
そう言って清志の両腕と足を打った。
「いやぁん!?」
叫びながら清志は膝をついた。ヒデは放り投げられ、地面へと落ちた。
「へっ……ざまあみ……ろ」
ザバッ
そう言いかけた時、えあらの手により水を全身にかけられて絶命した。
「あーあぐちゃぐちゃだ。見れたもんじゃないね。」
そう言ってえあらは僕に向かい笑った。
「真田……先輩、逃げて……」
「秋山、ヒデ、リンリン、テッド……
ああ……あああああああ!」
僕は倒れるメンバーに背を向け走った!
涙で顔が濡れる。僕は……負け犬だ。
「は、始まる前に相手の特徴をお、教えてください。マ、マザーキャット」
テッドからだ。僕は耳元の通話ボタンを押した。個別通信は出来ないみたいだな。
プッ
「あーっ清志はなんて言うか。勝負師だな。
生粋の負けず嫌いでどんな手を使っても勝つ奴です。卑怯な手も覚悟しないといけません」
ザーッ
「厄介じゃのぅ。理屈が通用せん相手か」
プッ
「そうです。しかもタイマンではほぼ勝てないと思ってください。
やる時は必ず複数で隙をつかないとまずやられます」
リンリンが近づいてきて小声で話しかけてきた。
「なんか呂布みたいなやつですね。
真田先輩は勝ったことあるんですか?」
「いや、一度もない」
無線機の向こうで唸る声がする。
しまった通話切るの忘れてた。わざわざ士気を下げる事をしてしまった。
悔しいがあいつには何をしても勝てない。イカサマありでも勝てなかった。
ザーッ
「俺様が居れば軍曹など問題ではない」
皆無視した。ヒデ、哀れなやつよ。
「キ、キャットスリー。
さ、咲さんと仲がいいんですよね?
お、おし、おし、教えて、くれまひぇんか?」
噛んだ。落ち着けテッド、相手は下級生だぞ。リンリンはこほんと咳払いし通話ボタンを押した。
プッ
「よくぞ聞いてくれました。
咲先輩は可愛くてスタイル良くて優しくて後輩想いでいい匂いがして勉強もできてバイトにも一生懸命で……」
マシンガンのように喋り出した彼女に僕たちは若干引いてしまった。こんなにも人に入れ込める物なのか?
彼女の咲ちゃんトークは止まらない。僕は無理に会話を終わらせた。
プッ
「あー……咲ちゃんは賢いので裏をかいてくると思います。自分を良く理解しているので正攻法では絶対に来ません」
ザーッ
「あの子は確かにしたたかじゃ。
わしも少し彼女は怖いのぉ」
プッ
「ええ。そして恐らく一番僕のことを知っています。なので一番の天敵です」
それを聞いた瞬間、リンリンのマシンガンのトークが止まった。なんか睨まれている気がする。
ザーッ
「な、なら、咲さんのお相手は、き、キャットスリーさんでお、お願いします」
コードネームにさん付けする人初めて見た。
プッ
「りょーかいでーす」
やる気のない返事だ。この子本当に大丈夫か?
ザーッ
「の、残りの三人は、た、田中さん。す、鈴木さん。そして、ぼ、僕の幼馴染みの早手航空くんです」
ザーッ
「早手……なんといったんじゃ?」
僕も思った。恐らくキラキラネームだろうがわかりずらかった。
ザーッ
「早手えあら。
こ、航空と書いてえあらです」
頼むよ全国の親たち。せめて読める名前にしてやれよ。
ザーッ
「その三人はどうなんじゃ?」
ザーッ
「は、はい。た、田中さんと、す、鈴木さんは大した事ないんですが。え、えあらは機械関係のす、スペシャリストです」
スペシャリスト?
まじか。でもたかが水鉄砲勝負なんだからそんなに気をはる必要もないんじゃ。
ザーッ
「用心に越した事はないのう。
一応全キャット諸君は侮らないように!」
ザーッ
「「「「サーイエッサー」」」」
おいまじかよ頼むよぉ、知らないの俺だけなんて本当寂しい。放課後遊びに誘ったらみんな用事で来れないと言われたときのようだ。
ザーッ
「大会本部です。あと十秒で試合開始です。
十……九……八……」
カウントダウンが始まった。数字が小さくなる度鼓動があがるのをかんじる。いい緊張感だ。
「……三……二……一……スタートです!」
僕達は瞬時に走り出した。木を避けながら僕達は一心不乱に南渡り廊下へと走る。そしてすんなりと南廊下へと辿り着いた。
「はぁはぁ。真田先輩早すぎっ」
プッ
「はぁ。はあ。キャットスリー、マザーキャット。南廊下占拠完了です」
おかしい全く人の気配がしない。静かすぎる。
ザーッ
「マ、マザーキャット、た、大変です!
き、清志さんの全部隊が北側に向かっています!」
えっ。という事は秋山と、ヒデがかなりやばいんじゃ!?
すると北廊下で数人が撃ち合ってるのが見えた。
ザーッ
「こちらキャットワン敵全軍と鉢合わせした。く、くそ、弾幕がありすぎて動けん」
ザーッ
「お、おい聞いてないぞっ!
誰か助けろぉ!」
やばいな。僕が助けに行かないと!
僕が動こうとするとリンリンが腕を掴んだ。
「ダメです、先輩。
あの人たちはもうダメです。数が違いすぎます」
彼女の視線は冷たかった。だが、戦局を冷静に見ている。僕が行ったところでやられるのが落ちだ。
「くそっ!!」
僕は吐き捨てた。あの二人が居なくなれば圧倒的に不利だ。
やはり相手チームも中庭を占拠したいようだ。だが一点突破で来るとは、清志らしい。
その時、北廊下にいる清志チームが少しざわついている。どうしたんだろう。
ザーッ
「き、キャットワン、き、キャットスリー!
僕が狙撃で気を逸らしている隙に、は、早く。な、中庭を通り南廊下で合流を!」
その瞬間。二人の人影が物陰から出てきてこちらへ走ってきた。
秋山とヒデだ。
しかし、中庭の中央に差し掛かった時だった。
無慈悲な弾丸が秋山の左腕に当たった。
「ぐわぁぁぁぁぁ!」
秋山は叫び声を上げ倒れた。
えぇ!? 痛いの? 水鉄砲だよ!?
秋山はその場で腕を押さえてもがき苦しんでいる。それを見たヒデは秋山を助けに戻ろうとした。
「キャットワン!!
今助けにいくぞ!」
その瞬間、秋山は今までになく大声で叫んだ。
「く、来るな馬鹿野郎っ!」
あまりの剣幕にヒデは怯んだ。
「で、でも。キャットワン……」
ヒデは今にも泣きそうな声で言った。泣くなよ遊びだぞ。
「わ、わしはもう助からん。
見ろ、腕と右足を持ってかれちまった……」
持っていかれた!? そんな大層な事じゃないだろう。
相手チームの数名がとどめを刺そうとせまってくる。
「で、でも!」
「いけぇ!俺の死を無駄にするなぁ!
ゴフッ……お前にはまだ……やるべき事があるじゃろう……いけぇ!」
「うわぁぁぁぁぁ」
それを聞いた瞬間ヒデは秋山に背を向け走り出した。涙を見せまいと必死に。
えぇ……死ぬわけじゃなくない?
みんな演技うますぎだろ。てか本当に口から血出てない!?
ヒデは無事僕らと合流し、一時退却した。
「そ、そうじゃ走れキャットフォー……」
彼は今にも途切れそうな意識の中で水鉄砲のタンクを抜き取った。
チワワの仮面を被った。恐らく鈴木がふっふっふっと笑いながらすぐそこまで来た。
「おう。お前ももうお終いだなぁんん?
呆気なかったなぁ!?
いーっひひひひっ最後に言い残す事はあるか?」
そう言うと鈴木は秋山へ銃口を向ける。
「へっ……そんなもんありゃしねぇよ……ゴフッ。
だ、だがただじゃ死なねぇ……」
そう言う彼はタンクを見せた。
「そ、それは、貴様自爆するつもりじゃ?」
「ふっ……あばよ……みんな。」
その瞬間遠くの方でピチャっと言う音がした。
「キャットわあああああん!!!」
ヒデが叫んだ。うるさいまじで。リンリンも泣いている。うーん。僕がおかしいのかな?
ザーッ
「キ、キャットワンが……せ、戦死しました。て、敵一人とともに自爆しました」
それを聞いた瞬間、ヒデが地面に崩れ落ちた。
「くそっくそくそくそくそぉぉぉ!!
俺に、俺にもっと力があれば……」
そう言って何度も地面を殴った。
「いや、死んでねぇから!
ずぶ濡れで倒れてるだけだからな?」
するとリンリンが詰め寄り胸ぐらを掴んで彼の頬を叩いた。
ぱんっ
「え……?」
「甘ったれないで!
彼は何の為に貴方を助けたと思ってるの?」
彼女は叫んだ。おいおい、敵に位置がバレるだろうが。
ヒデは俯き歯を食いしばっている。
「キャットワンはうちらに託したんだ!
そして何よりあんたに託したんだよ!
だから歩けよ、自分の足で!
あんたは死んだキャットワンと共に生きなきゃならないんだよ!!」
うん。死んでないけどね。
ヒデの目に光が戻った。いや、いい事言ってるけど遊びなんだけどなぁ。
「ふ、ふん。そんな事わかってるさ!
いくぞみんな、まだ戦いは終わってないんだ」
そういうと自陣へ歩き出した。リンリンはやれやれというポーズをして彼の後に続いた。
いや、やれやれはこっちのセリフですが?
僕らは一旦陣に戻り、体制を立て直すことにした。
ザーッ
「て、敵は中庭でじ、陣を張りました。
う、動かないです。お、恐らく待ち構える様です。」
プッ
「やっぱりそうか。わかった。キャットツー戻ってきて!」
ザーッ
「わ、分かりました」
その瞬間後ろに気配を感じた。
「も、戻りました」
「うわぁぁ!」
「えぇっ!?」
「きゃっ!」
三者三様の驚きを見せた。
忍者かよ。一体どうやって何処から現れたんだ?
「取り敢えず、これからどうする?」
「そうよね。重要拠点取られちゃいましたし。実質詰みですよねぇー」
リンリンは気怠そうに言った。心なしか彼女は諦めている様に感じる。
「俺様に。任せてくれないか?」
初めて見た。ヒデのこんなに真剣な顔。
秋山の戦死にヒデなりに罪悪感を感じているんだろう。
「な、何か考えがあるんですか?」
「俺がおとりになる。
その隙に、お前らは全員で軍曹をたたけ!」
ヒデが自分をおとりに?
今までだったら絶対あり得ないことだ。
「だが、相手も馬鹿じゃない。
ヒデが一人だと分かったら奴らは必ず警戒する。」
そう。清志が、もしくは咲ちゃんが伏兵を気にしない訳がない。
「ひ、人影さえ三人分認識、さ、させられたら………」
人影さえか……そういえば愛ちゃんに教えてもらった事、試せるかな。
「心当たりがある!
それは、俺に任せてくれるかな」
全員が僕を見た。生半可な事じゃ清志には通用しない。
「真田先輩なんかあるんですか?」
説明が難しい。
「いや。内緒かな?」
僕は適当に誤魔化した。言ったって信じてくれない。
「あ、あの!」
テッドが申し訳なさそうに手を上げた。
「む、無線の話ですが。お、憶測ですが、お、恐らく傍受されてます」
「え?
まじかよ?」
ヒデは口を大きく開けて驚愕している。何か純粋で可愛く感じてきた。
「は、はい。
え、えあらの仕業です。
あ、あいつならそんな事、い、息を吸う様に、や、やってのけます」
まじかよ。本当に大学生か!?
何処でそんな技術を身につけるんだよ。
「で、ですので、あ、合図があるまでは、ぎ、逆の事を言いましょう」
「それって難しくない?」
リンリンが口を挟んだ。
「確かに。中々難しいと思う」
「お、大まかな作戦を、あ、頭に入れておけば、ま、惑わされることは無いです」
それぞれが目標をちゃんと意識して、尚且つ無線の指示は逆の事を言うと。簡単に言ってくれる。だがやるしかないみたいだ。
「よし分かった!
ならこの美少年ヒデ様が南廊下から単独でおとりになってやる!
みんなは敵の背後から清志だけを狙う、これでいくぞ!」
「「「サーイエッサー!」」」
今回ばかりは僕も合わせた。皆んなと合わせて何かやるっていい事だなって思う。
「輝ァ!!」
「なんだよ」
僕はいつも通りぶっきら棒に答えた。ヒロはすれ違い様に肩に手を置いた。
「俺の命、お前に託す」
お前。そんなに熱い男だったのか。漢が一度託されたのなら死んでもやり通す。真田家の漢はそうあって然るべきだ。
「ああ! 任せろっ!
十分くれっ! すぐに人影を連れてくる」
僕はそう言ってみんなに背を向け走った。もし僕に特殊な力があるのならできるはず、そしてあそこに居るはず。
僕は寮の北西にある焼却炉に向かった。
そこにはいつも三人のヤンキーがいつもたむろっていた。
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焼却炉に着いた。やっぱりいた。僕は駆け寄り声をかけた。
「あ、あの!
ちょっといいですか?」
すると三人は振り返った。
「ああん?
お前何もんだコラっ!」
「どこ中だテメェ!?」
「パン買ってこいやメキシコまでな!」
いつの時代のヤンキーだこいつら。
メキシコまでパンて……それ口に出来るまで待てんのかよ。
僕はこの人種は話しても無駄だと知っている。僕は彼らの額にちょんと触り、「操」と唱えた。
すると、ヤンキー達は両腕をだらんと垂らした。
「んんー出来た?」
確認してみるか。
「回れ」
そう言った瞬間三人はビシッと整列した。
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体操選手かっ!!
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「ま、まあいいや。じゃあちょっと手を貸してね」
僕は彼らに作戦を伝えて分かれた。
プッ
あっ、逆の事を言わないといけないんだった。
「マザーキャットより各員へ。準備は失敗した。これより単独行動へ移る。
各員は持ち場から離脱する様に!」
ザーッ
「キャットフォー了解だ」
「キ、キャットツー分かりました」
「キャットスリーりょーかいでーす」
ふぅ。これで良し。後はヒデが南廊下で待機。僕らは北廊下で隠れて待つと。
僕は急ぎ、北廊下へと向かった。
ザーッ
「キャットフォーどうすればいいわからないよぅ」
ヒデ、わざとらし過ぎるぞ。しかもそれじゃ伝わらないだろ?
だがこれでヒデの準備はOKか。そして僕も無事、リンリンとテッドと合流した。
「お待たせ」
「遅いですよ先輩!」
「お、お疲れ様です」
彼らは木陰に隠れていた。僕も木陰に入り、指示を出した。
「キャットスリーは僕の背後から、もし僕が撃ち漏らした場合頼む!」
「キャットツーは隠れて狙撃で援護してくれ」
僕らは水をまだ一滴も使ってない。だが、何発も打てるわけじゃない。考えて使わないと。
よし、いくぞ。僕らは目で合図した。
「キャットフォー遊びは終わりだ!
畳み掛けろ!」
その合図と共にヒデは高笑いしながら飛び出した。
「はーっははは!
お前ら突撃だ!
行くぞっ!」
そう言ってヒデは隠れながら撃つを繰り返して徐々に距離を詰めている。
さぁヤンキーたち出番だ!
そう念じた途端。霊たちは黒い影となり木陰に現れた。
テッドとリンリンはヤンキー達を見ると、驚きのあまり目と口を大きく開けて固まってた。まあ当たり前だわな。普通そうなるわ。
「えあらちゃん!
あの子達撤退したんじゃないの?」
「あ、えと、そのはずですが……」
傍受していた情報と違い、相手チームが混乱し出した。
「ふんっ馬鹿な子たち!
何も作戦もなしに全員で来るなんて!
みんなーっやっておしまいなさい!」
そう言うと相手チームの四人はそれぞれの相手に向かっていった。だが、やはり清志は動かない。やはり後ろを警戒している。
だが、このままだったら陽動がバレてしまう。
「いくぞっ!」
そう言って飛び出した。そして清志の背後を狙い引き金を引いた。引いたつもりだった。冷たい水が右手に当たったのを感じた。
「え?」
「先輩! 甘いですよ」
咲ちゃんだ。横から奇襲された。この子ははなから僕しか狙ってないようだ。
「え?
アキちゃんなんで後ろから!?
じゃああれはなんなの!?」
さすがの清志も戸惑いを隠せないようだ。当たり前だろう。相手からは人数が増えたようにみえてるのだから。
僕は左手で水鉄砲を持ち替え清志を撃とうとした。その瞬間何処からか水が飛んできて清志の目にあった。
「ああん!!」
清志は気色の悪い叫び声と共に倒れた。
「よ、よくも私の美しい顔にぃぃぃ!!
ドッジボールでも女子の顔を狙わないのは暗黙の了解でしょおおおおおお?」
やばいまじキレだ!
だが断じて認めない。お前は男だ。
リンリンは咲ちゃんと交戦している。
「マザーキャット!!
早く敵大将を!?」
リンリンは叫んだ。苦戦しているのか顔が険しい。
「うおおおおおらああああああああ!」
叫び声が聞こえると共にヒデは清志にタックルした。
「ああああん!?」
だからその声やめろよ。
「輝ァ一人やったぞ!
お前は撤退しろっ!!
作戦は成功……だ?」
ヒデの腹が青く染まる。
「え?
うそ……だろ……俺様死ぬの?」
そう言って清志の上にバタンと倒れた。
「キャットフォー!
嘘でしょ!?」
リンリンは叫んだ。
「リンリンダメだよ。よそ見しちゃ?」
咲ちゃんは隙を見逃さなかった。リンリンの足に水を当てた。
「きゃあっ!」
リンリンは倒れ込んだ。その隙に清志は起き上がろうとしている。
「ヒデちゃーん!?
あなたやってくれたわねぇ!!」
そう言ってヒデの頭を掴み上げた。
意識がない様でぐったりと持ち上がった。
「先輩。チェックメイトです。
おっと、動かないでください。
この子の頭を打ちます」
そう言うと這いずり逃げようとするリンリンの頭に銃口を向けた。
ザーッ
「マ、マザーキャット!
に、逃げてください!」
その声に反応する様にヒデは清志の腕を、リンリンは咲ちゃんの足を掴んだ。
「いげぇぇあぎらぁ!
お前にだぐず!」
そう言って清志の両腕と足を打った。
「いやぁん!?」
叫びながら清志は膝をついた。ヒデは放り投げられ、地面へと落ちた。
「へっ……ざまあみ……ろ」
ザバッ
そう言いかけた時、えあらの手により水を全身にかけられて絶命した。
「あーあぐちゃぐちゃだ。見れたもんじゃないね。」
そう言ってえあらは僕に向かい笑った。
「真田……先輩、逃げて……」
「秋山、ヒデ、リンリン、テッド……
ああ……あああああああ!」
僕は倒れるメンバーに背を向け走った!
涙で顔が濡れる。僕は……負け犬だ。
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