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【NEW!】🌈チャットノベル📚ご挨拶代わりの生態メモより🌈虹色月見草 BL Line 円環依存型ARC 双葉色篇🌈
『 About:Mitsuru|天羽美鶴は偏食系料理男子 』洋介×真智×美鶴(時:高1春)
しおりを挟む美鶴、真智、洋介の三人は、文字通り“生まれた瞬間から”の幼馴染。
これは、そんな彼らの思い出の欠片から生まれた、小さな小さな物語――から“彼らの生態を覗く”みじか~いお話――。
ー|About:Mitsuru|天羽美鶴は偏食系料理男子|ー
2015年5月――。
美鶴、真智、洋介は、高校生活一年目の春の日々を通過中であった。
そんな、とある春の日の放課後。
彼らは“おなじみ”となっているコンビニの前で、他愛のない会話を楽しんでいた――。
「美鶴、ほんっと《チッケンさん》好きだよなぁ」
「《チッケンさん》は俺の命の源だからね~」
「ハハハ、それじゃあ好きだわなぁ」
「そうなんだよ~、俺はお肉食べないと生きていけないから」
《チッケンさん》とは、彼らが愛用するコンビニのブランドチキンの事である。
「――あ、そうだ、肉といえば……」
「美鶴、寮で自由にメシ作れるからって、野菜抜きで作ったりすんなよ~?」
「え? 野菜? なんで?」
「なんでってお前、野菜抜いてたら栄養バランス悪ぃからだろ?」
「――えっ、真智……、もしかして知らないの?」
「?」
「野菜って実は………………」
「“実は”?」
「“食べる物”じゃなくて………………」
「……“じゃなくて”?」
「……」
「……」
「………………」
「………………」
「………………………………」
「………………………………」
「――“育てる物”なんだよ」
「食うために育てられてんだよ」
「それでごまかせると思ったお前に驚きだわ」
「んぇ~……」
「これが俺の世界の野菜の真実なのに~」
「“俺の世界”って言っちまってんじゃねぇか」
「――ったく、ちゃんと野菜も食えって言ってんだろ~?」
「んン~……俺には《チッケンさん》が居るからいいの~」
「《チッケンさん》は野菜の代わりにはならねぇの~」
天羽美鶴は料理男子で、野菜料理も得意だが――、
「しかし、予想通り抜いてたな……」
「抜いてたねぇ……」
高校生となった今も、野菜は食わねぇ料理人スタイルを貫いている……。
~『天羽美鶴の生態メモ』より~
Fin.
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