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本編
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◆
ヴィヴィアンヌは日が落ちて真っ暗な小屋の中で、机に突っ伏して眠っていた。まだ日の出は遠いが、慣れない体勢で眠りが浅かったのか、ふと目を覚まして顔を上げる。
「ふぁ、寝ちゃってた……ベッド……」
ヴィヴィアンヌは目をこすりながら小さな魔法の明かりを生み出し、それを宙に浮かせて立ち上がる。あくびをしながらベッドに向かい、横になろうと上掛けをつかもうとしたところで先客がいることに気づき、後ずさった。
「うわっ、びっくりした! ……騎士さま? ……そうだった」
オリヴィエの姿を確認し、ヴィヴィアンヌは体の力を抜いた。少しめくれた上掛けを正し、オリヴィエの顔をそっとのぞき込む。
オリヴィエの顔は赤く、眉間にわずかにしわを寄せて少し苦しそうだ。
ヴィヴィアンヌは小屋の中にある桶を取り、魔法で水を満たした。そこに布を浸してぬらし、軽く絞ってオリヴィエの顔と首元を拭う。その刺激に少しみじろいだオリヴィエは、小さな声をもらした。
「……ジャンヌ……僕が……」
「ジャンヌ?」
手を止めたヴィヴィアンヌはオリヴィエが呼んだ名を復唱する。それはただの寝言だったようで、オリヴィエはそれ以上なにかを言うこともなく、寝息だけがヴィヴィアンヌの耳に届いた。
(そういえば、大切な方……だっけ? ジャンヌって人が、騎士さまのそれなのかな)
オリヴィエがこの森にやってきた理由は、大切な方をお救いするため。洞窟を調査することでなぜ大切な方を救えるのか、その理由はわからないものの、ヴィヴィアンヌは小さくうなる。
(……こんなけがをしても諦めないんだから、きっと、すごく大切なんだよね)
ヴィヴィアンヌにも大切の意味はわかる。ヴィヴィアンヌにとって大切な存在は祖母だった。祖母が亡くなった時は何日も泣いて落ち込み、助けたかったと嘆き、もっとなにか自分にできなかったのかと後悔した。
ヴィヴィアンヌはそのことを思い出し、表情を暗くする。
「……よし」
気合を入れたヴィヴィアンヌはオリヴィエの様子をうかがう。ベッドの傍らに膝立ち、オリヴィエがまだ眠っていることを確認して彼の右腕を持ち上げた。
「……早く治りますように」
ヴィヴィアンヌは一言つぶやいた後、魔法を使った。手のひらに薄っすらと光が集まり、それをオリヴィエの右腕にかざす。そのまま目を閉じたヴィヴィアンヌは集中して魔法を持続させたが、数分ほどして集中が切れてしまい、光が消えた。
「はぁぁ……全然だめ。やっぱり、これ苦手」
ヴィヴィアンヌは腕をそっと離し、深く息を吐く。ヴィヴィアンヌが使ったのは治療魔法だ。
治療魔法はけがや病気を治すための魔法だが、扱いには大量の魔力が必要な上に、向き不向きがある。そのため、治療魔法を扱える者は少なかった。
ヴィヴィアンヌは治療魔法は苦手だ。オリヴィエに使ってみたものの、慰め程度の効果しか得られなかった。
「やらないよりまし、かなぁ……」
その程度の効果であっても、魔力は大量に消費する。ヴィヴィアンヌは魔力をごっそり失い、疲労からそのままベッドに顔を預けた。
「……騎士さま、早く良くなるといいね」
ヴィヴィアンヌはつぶやいたあと、まぶたを落とす。疲労から襲ってきた睡魔に身を委ねると、そのまま眠りについた。
◆
オリヴィエが目を覚ますと、小屋の窓から光が差し込んでいた。熱はすっかり下がっていたが、体は汗でべたつき、不快感に眉根を寄せる。
右肘をベッドについて上体を起こしたオリヴィエは、傍らにヴィヴィアンヌが眠っていることに気づいた。
「……ヴィヴィアンヌ?」
ヴィヴィアンヌはベッドの傍らに座り込み、頭を預けて眠っていた。そんな体勢でも薄っすらと開いた口からよだれをたらし、気持ちよさそうに眠っている。
(あぁ、そうか……僕がベッドを占領していたから……)
オリヴィエは申し訳なさそうに眉尻を下げ、右手をヴィヴィアンヌに伸ばした。ベッドの上に散った赤い髪を一房指ですくうと、ヴィヴィアンヌは目を閉じたまま笑う。
「……へへっ、騎士さま……」
「……!」
オリヴィエはびくりと体を震わせ、さっと手を引っ込めた。ヴィヴィアンヌの目が開くことはなく、いまのは寝言のようだ。
(……かわいいな)
知り合ってたった一日だが、オリヴィエの目にはよだれをたらし、にやけて眠っているヴィヴィアンヌが無性にかわいく見えていた。
「夢を見ているのか? ……僕の……」
ヴィヴィアンヌの夢の中に自分がいるのではないかと、オリヴィエは胸を高鳴らせる。
(いやいや、ヴィヴィアンヌだ。僕のことなんて、男として見ていな……そもそも、男ってわかっているのか? ……いや、いないだろうな)
ヴィヴィアンヌはオリヴィエのあれをみて、なに、と問うくらいだ。父親の存在を認識しているため、男という言葉自体は知っているかもしれない。だが、男女の性差は理解していないだろう。
ヴィヴィアンヌはあまりにも無知だ。たった一人、オリヴィエと接するだけでも問題は多い。
(ヴィヴィアンヌの祖母は、一生外に出さないつもりだったのか? 一人きりになるとわかっていても……)
祖母なのだから当然、ヴィヴィアンヌよりも年上だ。なにかが起きない限りはヴィヴィアンヌより先に寿命がくる。
実際、いまのヴィヴィアンヌはこの森に一人きりで、祖母の姿はない。
(……あんまりじゃないか)
オリヴィエが釈然としない気持ちで考え込んでいると、ヴィヴィアンヌが目を覚ました。むくりと体を起こし、目をこすりながら辺りを見回す。
「あ、騎士さま。おはよう」
オリヴィエと目が合ったヴィヴィアンヌは、にこりと笑った。
「……おはようございます。申し訳ありません、ベッドを占領してしまって」
「あっ、気にしないで。ベッドで寝ても床で寝てもかわらないし……私、たまに床で寝ちゃったりしているしね」
ベッドは木でできており、その上に何枚か布が敷かれているだけのものだ。ヴィヴィアンヌはまったく気にした様子もなく、立ち上がって裾を手ではらった。
「騎士さま、熱はどう?」
「だいぶ、下がりました」
「本当?」
自然な動作でヴィヴィアンヌは顔を近づけ、額を合わせて熱を確認する。オリヴィエはヴィヴィアンヌの接近に胸を高鳴らせていたが、しれっとした顔でそれを受け入れた。
「あ、ほんとだ。よかった」
オリヴィエの言う通りに熱が下がっていることを確認し、ヴィヴィアンヌは笑う。
「騎士さま、汗かいて気持ち悪いよね。……でも、まだ歩けそうにないかな」
「そう、ですね……」
「うーん。運べないし、川まで行くのは無理か。それじゃあ、騎士さま。体拭くね」
そこでふと、オリヴィエはある疑問が湧いた。
(ヴィヴィアンヌはどうやって僕をここまで運んだんだ?)
小屋から出て見える範囲にオリヴィエが落ちた崖はなかった。引きずったようなあともなく、台車などの道具も見当たらなかった。
(ヴィヴィアンヌの力じゃ無理だろうし……)
昨日、小屋の扉からベッドに運ぶだけで、ヴィヴィアンヌは疲れ果てていた。それより長い距離を、意識のない成人男性を運べるとは思えない。
「騎士さま」
考え込んでいると、突然、ヴィヴィアンヌがオリヴィエの顔をのぞき込んだ。間近に見えた顔に驚いたオリヴィエは考えを中断する。
「服、脱がせるよ?」
「はい、……えっ?」
まったく話を聞いていなかったオリヴィエは反射的に答えた。ヴィヴィアンヌはそれを聞いて、すぐにオリヴィエの服を脱がせにかかった。
ヴィヴィアンヌは日が落ちて真っ暗な小屋の中で、机に突っ伏して眠っていた。まだ日の出は遠いが、慣れない体勢で眠りが浅かったのか、ふと目を覚まして顔を上げる。
「ふぁ、寝ちゃってた……ベッド……」
ヴィヴィアンヌは目をこすりながら小さな魔法の明かりを生み出し、それを宙に浮かせて立ち上がる。あくびをしながらベッドに向かい、横になろうと上掛けをつかもうとしたところで先客がいることに気づき、後ずさった。
「うわっ、びっくりした! ……騎士さま? ……そうだった」
オリヴィエの姿を確認し、ヴィヴィアンヌは体の力を抜いた。少しめくれた上掛けを正し、オリヴィエの顔をそっとのぞき込む。
オリヴィエの顔は赤く、眉間にわずかにしわを寄せて少し苦しそうだ。
ヴィヴィアンヌは小屋の中にある桶を取り、魔法で水を満たした。そこに布を浸してぬらし、軽く絞ってオリヴィエの顔と首元を拭う。その刺激に少しみじろいだオリヴィエは、小さな声をもらした。
「……ジャンヌ……僕が……」
「ジャンヌ?」
手を止めたヴィヴィアンヌはオリヴィエが呼んだ名を復唱する。それはただの寝言だったようで、オリヴィエはそれ以上なにかを言うこともなく、寝息だけがヴィヴィアンヌの耳に届いた。
(そういえば、大切な方……だっけ? ジャンヌって人が、騎士さまのそれなのかな)
オリヴィエがこの森にやってきた理由は、大切な方をお救いするため。洞窟を調査することでなぜ大切な方を救えるのか、その理由はわからないものの、ヴィヴィアンヌは小さくうなる。
(……こんなけがをしても諦めないんだから、きっと、すごく大切なんだよね)
ヴィヴィアンヌにも大切の意味はわかる。ヴィヴィアンヌにとって大切な存在は祖母だった。祖母が亡くなった時は何日も泣いて落ち込み、助けたかったと嘆き、もっとなにか自分にできなかったのかと後悔した。
ヴィヴィアンヌはそのことを思い出し、表情を暗くする。
「……よし」
気合を入れたヴィヴィアンヌはオリヴィエの様子をうかがう。ベッドの傍らに膝立ち、オリヴィエがまだ眠っていることを確認して彼の右腕を持ち上げた。
「……早く治りますように」
ヴィヴィアンヌは一言つぶやいた後、魔法を使った。手のひらに薄っすらと光が集まり、それをオリヴィエの右腕にかざす。そのまま目を閉じたヴィヴィアンヌは集中して魔法を持続させたが、数分ほどして集中が切れてしまい、光が消えた。
「はぁぁ……全然だめ。やっぱり、これ苦手」
ヴィヴィアンヌは腕をそっと離し、深く息を吐く。ヴィヴィアンヌが使ったのは治療魔法だ。
治療魔法はけがや病気を治すための魔法だが、扱いには大量の魔力が必要な上に、向き不向きがある。そのため、治療魔法を扱える者は少なかった。
ヴィヴィアンヌは治療魔法は苦手だ。オリヴィエに使ってみたものの、慰め程度の効果しか得られなかった。
「やらないよりまし、かなぁ……」
その程度の効果であっても、魔力は大量に消費する。ヴィヴィアンヌは魔力をごっそり失い、疲労からそのままベッドに顔を預けた。
「……騎士さま、早く良くなるといいね」
ヴィヴィアンヌはつぶやいたあと、まぶたを落とす。疲労から襲ってきた睡魔に身を委ねると、そのまま眠りについた。
◆
オリヴィエが目を覚ますと、小屋の窓から光が差し込んでいた。熱はすっかり下がっていたが、体は汗でべたつき、不快感に眉根を寄せる。
右肘をベッドについて上体を起こしたオリヴィエは、傍らにヴィヴィアンヌが眠っていることに気づいた。
「……ヴィヴィアンヌ?」
ヴィヴィアンヌはベッドの傍らに座り込み、頭を預けて眠っていた。そんな体勢でも薄っすらと開いた口からよだれをたらし、気持ちよさそうに眠っている。
(あぁ、そうか……僕がベッドを占領していたから……)
オリヴィエは申し訳なさそうに眉尻を下げ、右手をヴィヴィアンヌに伸ばした。ベッドの上に散った赤い髪を一房指ですくうと、ヴィヴィアンヌは目を閉じたまま笑う。
「……へへっ、騎士さま……」
「……!」
オリヴィエはびくりと体を震わせ、さっと手を引っ込めた。ヴィヴィアンヌの目が開くことはなく、いまのは寝言のようだ。
(……かわいいな)
知り合ってたった一日だが、オリヴィエの目にはよだれをたらし、にやけて眠っているヴィヴィアンヌが無性にかわいく見えていた。
「夢を見ているのか? ……僕の……」
ヴィヴィアンヌの夢の中に自分がいるのではないかと、オリヴィエは胸を高鳴らせる。
(いやいや、ヴィヴィアンヌだ。僕のことなんて、男として見ていな……そもそも、男ってわかっているのか? ……いや、いないだろうな)
ヴィヴィアンヌはオリヴィエのあれをみて、なに、と問うくらいだ。父親の存在を認識しているため、男という言葉自体は知っているかもしれない。だが、男女の性差は理解していないだろう。
ヴィヴィアンヌはあまりにも無知だ。たった一人、オリヴィエと接するだけでも問題は多い。
(ヴィヴィアンヌの祖母は、一生外に出さないつもりだったのか? 一人きりになるとわかっていても……)
祖母なのだから当然、ヴィヴィアンヌよりも年上だ。なにかが起きない限りはヴィヴィアンヌより先に寿命がくる。
実際、いまのヴィヴィアンヌはこの森に一人きりで、祖母の姿はない。
(……あんまりじゃないか)
オリヴィエが釈然としない気持ちで考え込んでいると、ヴィヴィアンヌが目を覚ました。むくりと体を起こし、目をこすりながら辺りを見回す。
「あ、騎士さま。おはよう」
オリヴィエと目が合ったヴィヴィアンヌは、にこりと笑った。
「……おはようございます。申し訳ありません、ベッドを占領してしまって」
「あっ、気にしないで。ベッドで寝ても床で寝てもかわらないし……私、たまに床で寝ちゃったりしているしね」
ベッドは木でできており、その上に何枚か布が敷かれているだけのものだ。ヴィヴィアンヌはまったく気にした様子もなく、立ち上がって裾を手ではらった。
「騎士さま、熱はどう?」
「だいぶ、下がりました」
「本当?」
自然な動作でヴィヴィアンヌは顔を近づけ、額を合わせて熱を確認する。オリヴィエはヴィヴィアンヌの接近に胸を高鳴らせていたが、しれっとした顔でそれを受け入れた。
「あ、ほんとだ。よかった」
オリヴィエの言う通りに熱が下がっていることを確認し、ヴィヴィアンヌは笑う。
「騎士さま、汗かいて気持ち悪いよね。……でも、まだ歩けそうにないかな」
「そう、ですね……」
「うーん。運べないし、川まで行くのは無理か。それじゃあ、騎士さま。体拭くね」
そこでふと、オリヴィエはある疑問が湧いた。
(ヴィヴィアンヌはどうやって僕をここまで運んだんだ?)
小屋から出て見える範囲にオリヴィエが落ちた崖はなかった。引きずったようなあともなく、台車などの道具も見当たらなかった。
(ヴィヴィアンヌの力じゃ無理だろうし……)
昨日、小屋の扉からベッドに運ぶだけで、ヴィヴィアンヌは疲れ果てていた。それより長い距離を、意識のない成人男性を運べるとは思えない。
「騎士さま」
考え込んでいると、突然、ヴィヴィアンヌがオリヴィエの顔をのぞき込んだ。間近に見えた顔に驚いたオリヴィエは考えを中断する。
「服、脱がせるよ?」
「はい、……えっ?」
まったく話を聞いていなかったオリヴィエは反射的に答えた。ヴィヴィアンヌはそれを聞いて、すぐにオリヴィエの服を脱がせにかかった。
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