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本編
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◆
翌朝、ヴィヴィアンヌは食事を作っていた。つぼに水を張って芋を入れ、木の実を入れようとしたところで、貯蓄が少なくなっていることに気づく。
(あれ? 結構ためていたはずなのに……こんなに少なくなってたの?)
単純に考えれば、いままで一人で消費していたところが二人になったのだから、消費が早いのは当然だ。オリヴィエは遠慮して控えめにしているようだが、それでもヴィヴィアンヌより食べる量が多い。
(騎士さま、調子良くなってきたし……もっと食べるかな? 今日は採集に行ってこよう)
味はけっしておいしくはないが、オリヴィエはいつも笑顔で食べている。そのため、ヴィヴィアンヌはオリヴィエがおいしいとよろこんでいると思っていた。
ヴィヴィアンヌはつぼを火にかけて煮えるのを待ちながら、オリヴィエが座っていた場所を眺める。
(騎士さま……いつもとは違ったな)
オリヴィエの姿を思い出し、ヴィヴィアンヌは落ち着かなくなって木の枝を手に取った。それを地面に立てて線を描く。なにを描くというのでもなく、ただ無意識に動かしているだけだ。
(大事なものを……)
こらえるような吐息と、絞り出すように呼ばれた名前。それを思い出すと、ヴィヴィアンヌは下腹部がうずいた。
内股をすり合わせ、落ち着かない気持ちでスカートの裾を握る。
「ヴィヴィアンヌ」
そこで名を呼ばれ、ヴィヴィアンヌはびくりと体を震わせた。慌てて後ろを振り返ると、オリヴィエが桶を抱えて立っていた。
「騎士さま!」
支度を終えて外に出てきてたようで、オリヴィエはヴィヴィアンヌの過剰な反応に驚き目を丸くしていた。
「えっ、あ、すまない。……驚かせたみたいだ」
「ううん。ごめんね、騎士さま。ちょっと、考えごとしてたの」
オリヴィエは足の調子が良いようだ。歩き方は多少不自然なものの、十分に歩けるようになっている。左腕はまだ動かせなさそうだが、右腕は問題なさそうだ。
「ヴィヴィアンヌ」
ヴィヴィアンヌは名を呼ばれ、昨夜のオリヴィエの声音を思い出した。いまの声音とは違う、切なげな声音。それを思い出すと、ヴィヴィアンヌの胸は落ち着かなくなる。
「騎士さま……」
「毎日、ありがとう」
「……へへっ、どういたしまして」
オリヴィエは桶を置き、ヴィヴィアンヌの隣に座った。火にかけられたつぼからはぐつぐつと泡がふいている。
ヴィヴィアンヌは白い泡を見つめながら、オリヴィエに目を向けずに声をかけた。
「騎士さま」
「うん?」
「私、騎士さまの大事なものが見たい」
「ぶっ」
突然のお願いにオリヴィエは思い切りむせた。ヴィヴィアンヌはげほげほと咳込んだオリヴィエに驚き、彼の背をさする。咳き込みすぎたからか、恥ずかしさからか、そのどちらもか、オリヴィエの顔は真っ赤だ。
「ヴィヴィアンヌ、それはちょっと……」
「……だめなの?」
ヴィヴィアンヌはねだるようにオリヴィエを見る。身長が小さいため、自然と上目遣いになっていた。
「えっと、だめというか……男女問わず、大事なものを含めてですね……裸を見られることは恥ずかしいので、避けることなんです」
「あっ、そうなんだ」
ヴィヴィアンヌはそうとも知らず、連日オリヴィエの服を脱がしては大事なものを含めて全身をなで回していた。
「ごめんね、騎士さま。私、毎日恥ずかしいことをしていたんだね」
「ちょっ、言い方が……いえ、ええっと……なにごとにも例外はあります。あれは、負傷した私を助けるためにしていたことですから。……改めて、ありがとうございます」
好奇心で見たいからという多少の目論見はあったものの、ヴィヴィアンヌは善意でオリヴィエを介抱した。オリヴィエはそこで起きた珍事について、なにかを言うつもりもないようだ。
「そっかあ。じゃあ、騎士さまの大事なものは、もう見られないんだ」
「……、まあ。そこは……僕ときみが、そっ、そういう仲になったら……見せられます」
「そういう仲?」
「恋人、とか……夫婦とか、そう呼ばれる仲です」
「どうしたら、そういう仲になるの?」
ヴィヴィアンヌは興味津々といったように、少し前のめりになってオリヴィエを見つめた。そこまで食いつかれるとは思っていなかったのだろう、オリヴィエはヴィヴィアンヌの急接近に少し後ろに下がる。
「おつき合いしたら恋人で、結婚したら夫婦……ですね」
「オツキアイとケッコン? あっ、騎士さま、最初に言っていた……」
「よく、覚えていますね……」
「どっちもしないって、言っていたものね!」
「うっ……僕のばか……」
オリヴィエはがっくりと肩を落とした。
「じゃあ、私もなれないんだね」
「いっ、いえ! その……ぼっ、僕は、ヴィヴィアンヌとなら……したいなと思って……!」
「ふうん、そっか」
オリヴィエは真っ赤になって必死な様子だったが、ヴィヴィアンヌは軽く流した。吹き出しているつぼを火から上げるため、オリヴィエから目を外す。
「僕への興味は、こいつだけなのか……くっ……」
オリヴィエは少し拗ねたように唇をとがらせたが、ヴィヴィアンヌは気づかないまま、茹で上がった木の実と芋を器にうつし始めた。その中でふとあるものに目がいって、ヴィヴィアンヌは手を止める。
器には丸めの木の実が二つと、その間に細長い芋が一つ。
(……あれは、もっと大きかったかな)
ヴィヴィアンヌは芋をスプーンでつぶした。そのまま芋を一口で食べられる大きさまで崩し、スプーンですくってオリヴィエの口元へと運ぶ。
「騎士さま、あーん」
オリヴィエはヴィヴィアンヌから差し出された芋を一口で食べた。機嫌は見る見るうちに良くなり、笑顔で煮ただけの芋と木の実を食べる。
「……ごちそうさまです」
差し出されるがままに食事を終えたオリヴィエはヴィヴィアンヌに感謝した後、改めて話を始めた。
「ヴィヴィアンヌ、少し聞きたいのですが」
「うん?」
「あの崖は、どちらですか?」
あの崖というのはもちろん、オリヴィエが落ちた崖のことだろう。ヴィヴィアンヌはその問いに驚き、器を片づけている手を止める。
(あっ……そっか、もう……)
ヴィヴィアンヌは胸がきゅっと締められるような感覚を覚え、自分の胸を押さえた。
「ヴィヴィアンヌ、どうしました?」
答えないまま動きを止めたヴィヴィアンヌにオリヴィエが声をかける。問われたヴィヴィアンヌはどう答えてよいのかわからなかったが、いまそのままの気持ちを返した。
「騎士さまを見ていると、なんだか胸が変な感じになったりして、……うーん、なんだか変なの」
「変?」
「なんだろう……どきどきしたりとか、ぎゅってなったりとか……」
ヴィヴィアンヌははじめての感覚に不安げだ。対して、オリヴィエの顔は抑えきれないよろこびで、半分にやけていた。
「……僕を見ると、どきどきするのですか?」
「ううん、いまはしないよ」
「あっ、そう……ですか……」
そのにやけた表情もすぐに消える。ヴィヴィアンヌの冷たい言葉にオリヴィエの眉尻は下がり、声は小さく心なしかさみしげだった。
翌朝、ヴィヴィアンヌは食事を作っていた。つぼに水を張って芋を入れ、木の実を入れようとしたところで、貯蓄が少なくなっていることに気づく。
(あれ? 結構ためていたはずなのに……こんなに少なくなってたの?)
単純に考えれば、いままで一人で消費していたところが二人になったのだから、消費が早いのは当然だ。オリヴィエは遠慮して控えめにしているようだが、それでもヴィヴィアンヌより食べる量が多い。
(騎士さま、調子良くなってきたし……もっと食べるかな? 今日は採集に行ってこよう)
味はけっしておいしくはないが、オリヴィエはいつも笑顔で食べている。そのため、ヴィヴィアンヌはオリヴィエがおいしいとよろこんでいると思っていた。
ヴィヴィアンヌはつぼを火にかけて煮えるのを待ちながら、オリヴィエが座っていた場所を眺める。
(騎士さま……いつもとは違ったな)
オリヴィエの姿を思い出し、ヴィヴィアンヌは落ち着かなくなって木の枝を手に取った。それを地面に立てて線を描く。なにを描くというのでもなく、ただ無意識に動かしているだけだ。
(大事なものを……)
こらえるような吐息と、絞り出すように呼ばれた名前。それを思い出すと、ヴィヴィアンヌは下腹部がうずいた。
内股をすり合わせ、落ち着かない気持ちでスカートの裾を握る。
「ヴィヴィアンヌ」
そこで名を呼ばれ、ヴィヴィアンヌはびくりと体を震わせた。慌てて後ろを振り返ると、オリヴィエが桶を抱えて立っていた。
「騎士さま!」
支度を終えて外に出てきてたようで、オリヴィエはヴィヴィアンヌの過剰な反応に驚き目を丸くしていた。
「えっ、あ、すまない。……驚かせたみたいだ」
「ううん。ごめんね、騎士さま。ちょっと、考えごとしてたの」
オリヴィエは足の調子が良いようだ。歩き方は多少不自然なものの、十分に歩けるようになっている。左腕はまだ動かせなさそうだが、右腕は問題なさそうだ。
「ヴィヴィアンヌ」
ヴィヴィアンヌは名を呼ばれ、昨夜のオリヴィエの声音を思い出した。いまの声音とは違う、切なげな声音。それを思い出すと、ヴィヴィアンヌの胸は落ち着かなくなる。
「騎士さま……」
「毎日、ありがとう」
「……へへっ、どういたしまして」
オリヴィエは桶を置き、ヴィヴィアンヌの隣に座った。火にかけられたつぼからはぐつぐつと泡がふいている。
ヴィヴィアンヌは白い泡を見つめながら、オリヴィエに目を向けずに声をかけた。
「騎士さま」
「うん?」
「私、騎士さまの大事なものが見たい」
「ぶっ」
突然のお願いにオリヴィエは思い切りむせた。ヴィヴィアンヌはげほげほと咳込んだオリヴィエに驚き、彼の背をさする。咳き込みすぎたからか、恥ずかしさからか、そのどちらもか、オリヴィエの顔は真っ赤だ。
「ヴィヴィアンヌ、それはちょっと……」
「……だめなの?」
ヴィヴィアンヌはねだるようにオリヴィエを見る。身長が小さいため、自然と上目遣いになっていた。
「えっと、だめというか……男女問わず、大事なものを含めてですね……裸を見られることは恥ずかしいので、避けることなんです」
「あっ、そうなんだ」
ヴィヴィアンヌはそうとも知らず、連日オリヴィエの服を脱がしては大事なものを含めて全身をなで回していた。
「ごめんね、騎士さま。私、毎日恥ずかしいことをしていたんだね」
「ちょっ、言い方が……いえ、ええっと……なにごとにも例外はあります。あれは、負傷した私を助けるためにしていたことですから。……改めて、ありがとうございます」
好奇心で見たいからという多少の目論見はあったものの、ヴィヴィアンヌは善意でオリヴィエを介抱した。オリヴィエはそこで起きた珍事について、なにかを言うつもりもないようだ。
「そっかあ。じゃあ、騎士さまの大事なものは、もう見られないんだ」
「……、まあ。そこは……僕ときみが、そっ、そういう仲になったら……見せられます」
「そういう仲?」
「恋人、とか……夫婦とか、そう呼ばれる仲です」
「どうしたら、そういう仲になるの?」
ヴィヴィアンヌは興味津々といったように、少し前のめりになってオリヴィエを見つめた。そこまで食いつかれるとは思っていなかったのだろう、オリヴィエはヴィヴィアンヌの急接近に少し後ろに下がる。
「おつき合いしたら恋人で、結婚したら夫婦……ですね」
「オツキアイとケッコン? あっ、騎士さま、最初に言っていた……」
「よく、覚えていますね……」
「どっちもしないって、言っていたものね!」
「うっ……僕のばか……」
オリヴィエはがっくりと肩を落とした。
「じゃあ、私もなれないんだね」
「いっ、いえ! その……ぼっ、僕は、ヴィヴィアンヌとなら……したいなと思って……!」
「ふうん、そっか」
オリヴィエは真っ赤になって必死な様子だったが、ヴィヴィアンヌは軽く流した。吹き出しているつぼを火から上げるため、オリヴィエから目を外す。
「僕への興味は、こいつだけなのか……くっ……」
オリヴィエは少し拗ねたように唇をとがらせたが、ヴィヴィアンヌは気づかないまま、茹で上がった木の実と芋を器にうつし始めた。その中でふとあるものに目がいって、ヴィヴィアンヌは手を止める。
器には丸めの木の実が二つと、その間に細長い芋が一つ。
(……あれは、もっと大きかったかな)
ヴィヴィアンヌは芋をスプーンでつぶした。そのまま芋を一口で食べられる大きさまで崩し、スプーンですくってオリヴィエの口元へと運ぶ。
「騎士さま、あーん」
オリヴィエはヴィヴィアンヌから差し出された芋を一口で食べた。機嫌は見る見るうちに良くなり、笑顔で煮ただけの芋と木の実を食べる。
「……ごちそうさまです」
差し出されるがままに食事を終えたオリヴィエはヴィヴィアンヌに感謝した後、改めて話を始めた。
「ヴィヴィアンヌ、少し聞きたいのですが」
「うん?」
「あの崖は、どちらですか?」
あの崖というのはもちろん、オリヴィエが落ちた崖のことだろう。ヴィヴィアンヌはその問いに驚き、器を片づけている手を止める。
(あっ……そっか、もう……)
ヴィヴィアンヌは胸がきゅっと締められるような感覚を覚え、自分の胸を押さえた。
「ヴィヴィアンヌ、どうしました?」
答えないまま動きを止めたヴィヴィアンヌにオリヴィエが声をかける。問われたヴィヴィアンヌはどう答えてよいのかわからなかったが、いまそのままの気持ちを返した。
「騎士さまを見ていると、なんだか胸が変な感じになったりして、……うーん、なんだか変なの」
「変?」
「なんだろう……どきどきしたりとか、ぎゅってなったりとか……」
ヴィヴィアンヌははじめての感覚に不安げだ。対して、オリヴィエの顔は抑えきれないよろこびで、半分にやけていた。
「……僕を見ると、どきどきするのですか?」
「ううん、いまはしないよ」
「あっ、そう……ですか……」
そのにやけた表情もすぐに消える。ヴィヴィアンヌの冷たい言葉にオリヴィエの眉尻は下がり、声は小さく心なしかさみしげだった。
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