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第二部
見た目も大事よね(4)
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◆
店の前で、レイモンドはおよび腰になっていた。エレノーラはレイモンドの腕に自分の腕を搦めると、にっこり笑って連れ入る。
男女でやってくる客など珍しくもないのだろう、店員は笑顔で二人を専用個室に案内した。レイモンドは案内される間にほかの男性客の姿を見つけ、ほっと胸をなで下ろしている。
「お二人はご夫婦でいらっしゃいますか?」
「えっ、あっ……ああ」
店員に話しかけられ、大袈裟に肩を震わせたレイモンドはうなずいた。初々しい反応に、店員はただほほ笑んでいるだけだ。レイモンドが夫だと自慢したいエレノーラは彼の腕に抱きついてほほ笑み、答えた。
「私たち、最近結婚したばかりなんです」
「まあ! それは、おめでとうございます。旦那さまに選んでいただけるなんて、すてきですね!」
「ええ、本当に」
両手を合わせ、祝福してくれる店員の様子にえれのーらも笑顔になる。レイモンドもエレノーラを見ながら少し体の力を抜き、小さく笑った。
「最近、ご夫婦や恋人同士で来店くださる方が増えているのです」
「へえ、そうなのか?」
「はい。みなさま、一緒に選ばれる様子はおしあわせそうで、私共もうれしく存じます」
「そうか」
レイモンドは先ほどよりもずいぶんと肩の力を抜き、気を楽にしたようだ。レイモンドの緊張が解けたところで、早速品物を見せてもらう。かわいらしい下着たちを前にエレノーラは興奮気味、レイモンドは顔を少し赤くして目をそらしていた……が、ちらちらと見ていた。
「あっ、この形かわいいわね」
「こちらは色違いもございます」
「迷っちゃうわ……ねえ、レイモンドはどっちがいい?」
「えっ、僕に聞くのか!?」
もとより、レイモンドに選んでもらうために来たのだ。エレノーラは迷っている青と白のレースの下着を手に取り、レイモンドの前に並べてみせる。
「えっ、えっと……」
視線をさまよわせつつも、ちらちらとその二つを見比べたレイモンドは、目をそらしつつ白を指差した。
「じゃあ、こっちでおねがいします。やっぱり、レイモンドは白よね」
「やっぱりってなんだよ!」
「だって、白の方が反応い、むぐっ」
「そういうことは、言うんじゃないっ!」
エレノーラの唇を片手で塞いだレイモンドは、顔を真っ赤にして店員に目を向けた。店員はただにこにことほほ笑んでいるだけで、こういったことは珍しくもないのだろう。
「白だと、こちらの形もいかがでしょう。みなさまに気に入っていただいております」
「あら、大胆! ねえ、レイモンド、どう?」
「それ、下着なのか? ただの紐じゃないのか?」
レイモンドはあきれたような声音だったが、興味は津々なようだ。レイモンドに見本を手渡すと、恐る恐るといったように手の内で広げ、裏返して確認している。その隙に、彼エレノーラは購入を店員にこっそりと伝えた。
「下着にも色々あるんだな。普段は見えない部分なのに……」
「私の見ているじゃない」
「……そうだけどさ」
「見えないところでも、おしゃれしているって思うと気分が上がるもの。私の場合、普段はおしゃれできるような感じじゃないから、下着でおしゃれするのはすっごく楽しいわ」
エレノーラは普段、薬草庭園の手入れをしている。雑草を処理し、土をいじり、服が汚れることが多い。自然と服装は動きやすさや汚れてもよいかどうかが優先されるため、必然的におしゃれからはほど遠くなる。
「そっか……」
「それに、レイモンドも……私のあの質素な服の下がこんな大胆な下着かもしれないと思うと、どきどきしちゃわない?」
「……!」
「知っているのはレイモンドだけだし、見せるのもレイモンドだけだからね? どう、ちょっと楽しくなってきたでしょう?」
レイモンドは顔を赤くして目をそらしたが、小さくうなずいた。
「……確かに」
「正直でよろしい!」
そんなやり取りをしながら、色とりどり、形もさまざまな下着を選んだ。そしていよいよ、ここに来た一番の理由のものを店員に問う。
「いたずら動物シリーズはあります?」
「は?」
レイモンドは変な声を上げたが、店員はまあ、と驚きの声を上げた。
「ご存知なのですね! もちろん、用意してございます」
なんといっても、いたずら動物シリーズはこの店の目玉商品だという。エレノーラはメイドから話は聞いているが、レイモンドは頭の上に疑問符がいくつも浮かんでいた。
「こちら、いたずら黒猫、いたずら白兎セットにございます」
「わあ、かわいい!」
「なんだこれ!?」
それぞれの耳を模したカチューシャとレースのブラ、尾がついたショーツのセットだ。肌触りは良く、耳や尾もよくできている。
「すごい、ここが開くのね」
さらに、クロッチの部分が開くようになっている。エレノーラがちらりと隣のレイモンドを見てみると、顔を赤くしてじっと彼女の手元を見ていた。エレノーラの視線に気づいて顔を上げたレイモンドは、ごまかすように視線をさ迷わせる。
「そ、それ、なんの意味があるんだよ」
「そりゃあ、そのまま致すためでしょう」
「いや、そうだけど……そうじゃなくて……」
「せっかくしっぽがついているんだもの。脱ぐなんてもったいないわよ、ねえ?」
「うう……」
レイモンドは納得したのかしていないのか、小さくうなって黙り込んだ。恥ずかしがることはないだろうとエレノーラは思う。
「レイモンドが穿くわけじゃないでしょう」
「当たり前だ!」
「あ、穿いてみたい? いいわよ」
「よくない!」
レイモンドは顔を真っ赤にしたまま、ぶんぶんと音が出るのではと思うくらいの勢いで首を横に振る。エレノーラはそれをかわいい反応だと思いつつ、耳のカチューシャを手に取って頭にのせてみせた。
「レイモンド、猫と兎、どっちがかわいい?」
「うう……」
「にゃーん」
「ううう……」
「兎って、どんな感じで鳴くのかしら」
「兎って鳴くのか……?」
「さあ、どうかしら」
エレノーラは首をかしげつつ、逃避のように兎の鳴き声について悩み出したレイモンドの目先に二つの下着を突きつける。たじろいレイモンドに追い打ちをかけるように、エレノーラは迫って問いかけた。
「さあ、レイモンド! どっちがかわいい?」
「どっちもかわいい……と、思う……」
「じゃあ……どっちにいたずら、されたい?」
レイモンドは閉口して視線をさ迷わせる。うやむやにしたい気持ちが前面に出ているが、ここはしっかり答えてもらおうと、えれのーらも退かない姿勢を見せた。店員はただにこにこしながら二人の成り行きを見守っている。
しばらくして、レイモンドは観念したのかうなだれて小さな、本当に小さな声で答えた。
「……猫」
「猫ね! じゃあ、これ両方ともください」
「畏まりました」
「両方とも買うのかよ!」
レイモンドは顔を上げて悲鳴のような声を上げた。店員は満面の笑みで応え、静々と退出した。
「僕はなんのために選んだんだ……」
エレノーラは脱力し、肩を落としたレイモンドの腕に抱きつく。レイモンドは赤い顔のまま、エレノーラを恨めしく見た。エレノーラはいたずらっぽく笑って舌を出してみせる。
「今夜は、いたずらしちゃうにゃーん」
手を丸めて猫を真似てみると、彼は今夜のことを想像したのか、さらに顔を赤くした。
「ノリノリだな」
「うふふ、いたずらしてほしくない?」
「……して、ください」
レイモンドからお願いをされたのだから、張り切らない理由はないだろう。今日は、楽しい夜になりそうだとエレノーラはほくそ笑んだ。
店の前で、レイモンドはおよび腰になっていた。エレノーラはレイモンドの腕に自分の腕を搦めると、にっこり笑って連れ入る。
男女でやってくる客など珍しくもないのだろう、店員は笑顔で二人を専用個室に案内した。レイモンドは案内される間にほかの男性客の姿を見つけ、ほっと胸をなで下ろしている。
「お二人はご夫婦でいらっしゃいますか?」
「えっ、あっ……ああ」
店員に話しかけられ、大袈裟に肩を震わせたレイモンドはうなずいた。初々しい反応に、店員はただほほ笑んでいるだけだ。レイモンドが夫だと自慢したいエレノーラは彼の腕に抱きついてほほ笑み、答えた。
「私たち、最近結婚したばかりなんです」
「まあ! それは、おめでとうございます。旦那さまに選んでいただけるなんて、すてきですね!」
「ええ、本当に」
両手を合わせ、祝福してくれる店員の様子にえれのーらも笑顔になる。レイモンドもエレノーラを見ながら少し体の力を抜き、小さく笑った。
「最近、ご夫婦や恋人同士で来店くださる方が増えているのです」
「へえ、そうなのか?」
「はい。みなさま、一緒に選ばれる様子はおしあわせそうで、私共もうれしく存じます」
「そうか」
レイモンドは先ほどよりもずいぶんと肩の力を抜き、気を楽にしたようだ。レイモンドの緊張が解けたところで、早速品物を見せてもらう。かわいらしい下着たちを前にエレノーラは興奮気味、レイモンドは顔を少し赤くして目をそらしていた……が、ちらちらと見ていた。
「あっ、この形かわいいわね」
「こちらは色違いもございます」
「迷っちゃうわ……ねえ、レイモンドはどっちがいい?」
「えっ、僕に聞くのか!?」
もとより、レイモンドに選んでもらうために来たのだ。エレノーラは迷っている青と白のレースの下着を手に取り、レイモンドの前に並べてみせる。
「えっ、えっと……」
視線をさまよわせつつも、ちらちらとその二つを見比べたレイモンドは、目をそらしつつ白を指差した。
「じゃあ、こっちでおねがいします。やっぱり、レイモンドは白よね」
「やっぱりってなんだよ!」
「だって、白の方が反応い、むぐっ」
「そういうことは、言うんじゃないっ!」
エレノーラの唇を片手で塞いだレイモンドは、顔を真っ赤にして店員に目を向けた。店員はただにこにことほほ笑んでいるだけで、こういったことは珍しくもないのだろう。
「白だと、こちらの形もいかがでしょう。みなさまに気に入っていただいております」
「あら、大胆! ねえ、レイモンド、どう?」
「それ、下着なのか? ただの紐じゃないのか?」
レイモンドはあきれたような声音だったが、興味は津々なようだ。レイモンドに見本を手渡すと、恐る恐るといったように手の内で広げ、裏返して確認している。その隙に、彼エレノーラは購入を店員にこっそりと伝えた。
「下着にも色々あるんだな。普段は見えない部分なのに……」
「私の見ているじゃない」
「……そうだけどさ」
「見えないところでも、おしゃれしているって思うと気分が上がるもの。私の場合、普段はおしゃれできるような感じじゃないから、下着でおしゃれするのはすっごく楽しいわ」
エレノーラは普段、薬草庭園の手入れをしている。雑草を処理し、土をいじり、服が汚れることが多い。自然と服装は動きやすさや汚れてもよいかどうかが優先されるため、必然的におしゃれからはほど遠くなる。
「そっか……」
「それに、レイモンドも……私のあの質素な服の下がこんな大胆な下着かもしれないと思うと、どきどきしちゃわない?」
「……!」
「知っているのはレイモンドだけだし、見せるのもレイモンドだけだからね? どう、ちょっと楽しくなってきたでしょう?」
レイモンドは顔を赤くして目をそらしたが、小さくうなずいた。
「……確かに」
「正直でよろしい!」
そんなやり取りをしながら、色とりどり、形もさまざまな下着を選んだ。そしていよいよ、ここに来た一番の理由のものを店員に問う。
「いたずら動物シリーズはあります?」
「は?」
レイモンドは変な声を上げたが、店員はまあ、と驚きの声を上げた。
「ご存知なのですね! もちろん、用意してございます」
なんといっても、いたずら動物シリーズはこの店の目玉商品だという。エレノーラはメイドから話は聞いているが、レイモンドは頭の上に疑問符がいくつも浮かんでいた。
「こちら、いたずら黒猫、いたずら白兎セットにございます」
「わあ、かわいい!」
「なんだこれ!?」
それぞれの耳を模したカチューシャとレースのブラ、尾がついたショーツのセットだ。肌触りは良く、耳や尾もよくできている。
「すごい、ここが開くのね」
さらに、クロッチの部分が開くようになっている。エレノーラがちらりと隣のレイモンドを見てみると、顔を赤くしてじっと彼女の手元を見ていた。エレノーラの視線に気づいて顔を上げたレイモンドは、ごまかすように視線をさ迷わせる。
「そ、それ、なんの意味があるんだよ」
「そりゃあ、そのまま致すためでしょう」
「いや、そうだけど……そうじゃなくて……」
「せっかくしっぽがついているんだもの。脱ぐなんてもったいないわよ、ねえ?」
「うう……」
レイモンドは納得したのかしていないのか、小さくうなって黙り込んだ。恥ずかしがることはないだろうとエレノーラは思う。
「レイモンドが穿くわけじゃないでしょう」
「当たり前だ!」
「あ、穿いてみたい? いいわよ」
「よくない!」
レイモンドは顔を真っ赤にしたまま、ぶんぶんと音が出るのではと思うくらいの勢いで首を横に振る。エレノーラはそれをかわいい反応だと思いつつ、耳のカチューシャを手に取って頭にのせてみせた。
「レイモンド、猫と兎、どっちがかわいい?」
「うう……」
「にゃーん」
「ううう……」
「兎って、どんな感じで鳴くのかしら」
「兎って鳴くのか……?」
「さあ、どうかしら」
エレノーラは首をかしげつつ、逃避のように兎の鳴き声について悩み出したレイモンドの目先に二つの下着を突きつける。たじろいレイモンドに追い打ちをかけるように、エレノーラは迫って問いかけた。
「さあ、レイモンド! どっちがかわいい?」
「どっちもかわいい……と、思う……」
「じゃあ……どっちにいたずら、されたい?」
レイモンドは閉口して視線をさ迷わせる。うやむやにしたい気持ちが前面に出ているが、ここはしっかり答えてもらおうと、えれのーらも退かない姿勢を見せた。店員はただにこにこしながら二人の成り行きを見守っている。
しばらくして、レイモンドは観念したのかうなだれて小さな、本当に小さな声で答えた。
「……猫」
「猫ね! じゃあ、これ両方ともください」
「畏まりました」
「両方とも買うのかよ!」
レイモンドは顔を上げて悲鳴のような声を上げた。店員は満面の笑みで応え、静々と退出した。
「僕はなんのために選んだんだ……」
エレノーラは脱力し、肩を落としたレイモンドの腕に抱きつく。レイモンドは赤い顔のまま、エレノーラを恨めしく見た。エレノーラはいたずらっぽく笑って舌を出してみせる。
「今夜は、いたずらしちゃうにゃーん」
手を丸めて猫を真似てみると、彼は今夜のことを想像したのか、さらに顔を赤くした。
「ノリノリだな」
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