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番外編
8 男女の修羅場?
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「えっと、亮太さんと言う方です」
「男と二人で会うのか?」
「はい。そうですが……」
杏は不思議そうな顔をして、佐々木を見た。
「その人は昔からの友人か?」
「えっと、友人ではないみたいですよ。知人以上友人未満の方みたいなので」
「じゃあ、何故会うんだ。何の為に?」
「えっ? この国の文化なので」
佐々木が何故細かく聞いてくるのか分からない杏は困った顔をした。
「婚約者がいるのに、他の男と二人で会うのはこの国文化なのか」
佐々木は怒った顔をした。
「はい。二人で会うと言うより、色々な男の人に女の人は貢いで貰うのが、この国の文化なのですよね?」
「誰がそんな事を君に教えたんだ?」
「えっ……公貴さんですよ」
「俺が? そんなばかな」
佐々木は困惑した顔をした。
「はじめて会った日に杏奈さんの記憶を頼りに頑張ってって、言っていたではありませんか」
「ああ。確かに言ったが……まさか、杏奈さんは色々な男に貢がせていたのか?」
佐々木は目を見開いて固まった。
「はい。主に既婚者の方々ですね。ですが、既婚者の方々は慰謝料とか大変みたいなので、片っ端からさようならさせていただきました。ですので、今は未婚の方が二人なのですが、杏になってからははじめて会いますね」
「杏さん……会わなくていい」
「えっ? この国の文化なのにいいんですか?」
「いや。この国の文化ではないから。杏奈さんは、男達に貢がせて欲しい物でも手に入れていたのだろう。あれだけ美人だからな……既婚者……と言うか、おじさんを騙すのはさぞかし簡単だったろう」
自分もその一人だったのだろうなと、佐々木は遠い目をした。
「えっ、騙す? おじさん達を? あっ、だから杏奈さんの知り合いは、既婚者の方が多かったのですね」
やっと真実を知った杏は、なんだかほっとした。
「ああ、そうだろうな。今から会えなくなった事を連絡してくれ」
「分かりました」
杏はすぐに亮太に連絡をした。
そしてスマホをテーブルの上に置き、動きが止まった。
「あれ?」
「杏さんどうかしたのか?」
「この国には、男の人に貢がせる文化はないんですよね」
「そうだが」
「では、公貴さんはなんで杏奈さんに会っていたのですか?」
「それは……」
佐々木は目を泳がせた。
「それは? しかも家に行く仲ですよね。はじめて会った日は、杏奈さんの家でしたもの」
杏は、杏奈の記憶を怖くて見れない。
佐々木と杏奈が恋人同士のような事をするような関係だったらと思うと、胸が痛くなった。
「前に会った時に雪が降っていて、思いの外積もってしまい、電車が止まってタクシーも行列だったんだ。それで、その日は杏奈さんの家の近くで飲んでいたから、泊めてもらったんだ。やましい事は何もないぞ」
家を知っていた理由を聞いた杏は、安心して杏奈の記憶を見た。
確かに佐々木の言う通りだった。
あれ?
「一緒のベッドで寝てますよね」
「仕方ないだろう。寝具が一つしかないんだから」
佐々木は、何故付き合う前の事を責められているのだろうかと、頭が痛くなってきた。
「何もな……お尻触っていますよね」
杏は佐々木を睨んだ。
美人が睨むと人一倍怖いなと、思った佐々木。
「触ったんじゃなくて、たまたま手が当たったんだ。ん? 杏さんが記憶を見れると言う事は、あの時杏奈さんはまだ起きていたのか」
「ふーん、たまたまですか。ちなみに、杏奈さんは何も思わなかったようですよ」
やはり俺は杏奈さんにとって、財布くらいにしか思われていなかったんだろうなと思って、少し落ち込む佐々木。
「……そうか」
「話は戻りますが、なんで杏奈さんと会っていたんですか?」
「その……」
「その?」
腹を括った佐々木。
「その……あわよくば一晩だけでもって思っていました」
「最低ですね」
杏は服の裾を握りしめて、佐々木を睨んだ。
「すみません。杏奈さんがあまりにも美人だったもので」
「だから…………杏奈さんが……」
「えっ?」
杏が小声で言った事を佐々木は聞き取れなかった。
「杏奈さんが好きだから、私と結婚するんですか? 私は杏奈さんの代わりですか?」
「そんな訳ないだろう!」
「では、何故私と結婚するんですか」
杏は泣きそうな顔になった。
「杏さんが、ローサフェミリアさんが好きだからに決まっているだろう?」
「公貴さんが好きなのは、この見た目ですよね?」
「そんな訳ない。全部好きだ。慣れない家事を頑張っているのも、つきたくない嘘をついて、杏奈さんになりきって頑張っている所も全て好きだ。杏奈さんとは結婚したいと思わないけど、ローサフェミリアさんとはずっと一緒にいたいと思っている」
佐々木はそう言うと杏を抱きしめた。
「公貴さん。睨んで、怒ってごめんなさい。私も公貴さんの事が好きです。いつも助けてくれて、側にいてくれてありがとう」
杏は佐々木の腕の中で安心した顔をした。
「男と二人で会うのか?」
「はい。そうですが……」
杏は不思議そうな顔をして、佐々木を見た。
「その人は昔からの友人か?」
「えっと、友人ではないみたいですよ。知人以上友人未満の方みたいなので」
「じゃあ、何故会うんだ。何の為に?」
「えっ? この国の文化なので」
佐々木が何故細かく聞いてくるのか分からない杏は困った顔をした。
「婚約者がいるのに、他の男と二人で会うのはこの国文化なのか」
佐々木は怒った顔をした。
「はい。二人で会うと言うより、色々な男の人に女の人は貢いで貰うのが、この国の文化なのですよね?」
「誰がそんな事を君に教えたんだ?」
「えっ……公貴さんですよ」
「俺が? そんなばかな」
佐々木は困惑した顔をした。
「はじめて会った日に杏奈さんの記憶を頼りに頑張ってって、言っていたではありませんか」
「ああ。確かに言ったが……まさか、杏奈さんは色々な男に貢がせていたのか?」
佐々木は目を見開いて固まった。
「はい。主に既婚者の方々ですね。ですが、既婚者の方々は慰謝料とか大変みたいなので、片っ端からさようならさせていただきました。ですので、今は未婚の方が二人なのですが、杏になってからははじめて会いますね」
「杏さん……会わなくていい」
「えっ? この国の文化なのにいいんですか?」
「いや。この国の文化ではないから。杏奈さんは、男達に貢がせて欲しい物でも手に入れていたのだろう。あれだけ美人だからな……既婚者……と言うか、おじさんを騙すのはさぞかし簡単だったろう」
自分もその一人だったのだろうなと、佐々木は遠い目をした。
「えっ、騙す? おじさん達を? あっ、だから杏奈さんの知り合いは、既婚者の方が多かったのですね」
やっと真実を知った杏は、なんだかほっとした。
「ああ、そうだろうな。今から会えなくなった事を連絡してくれ」
「分かりました」
杏はすぐに亮太に連絡をした。
そしてスマホをテーブルの上に置き、動きが止まった。
「あれ?」
「杏さんどうかしたのか?」
「この国には、男の人に貢がせる文化はないんですよね」
「そうだが」
「では、公貴さんはなんで杏奈さんに会っていたのですか?」
「それは……」
佐々木は目を泳がせた。
「それは? しかも家に行く仲ですよね。はじめて会った日は、杏奈さんの家でしたもの」
杏は、杏奈の記憶を怖くて見れない。
佐々木と杏奈が恋人同士のような事をするような関係だったらと思うと、胸が痛くなった。
「前に会った時に雪が降っていて、思いの外積もってしまい、電車が止まってタクシーも行列だったんだ。それで、その日は杏奈さんの家の近くで飲んでいたから、泊めてもらったんだ。やましい事は何もないぞ」
家を知っていた理由を聞いた杏は、安心して杏奈の記憶を見た。
確かに佐々木の言う通りだった。
あれ?
「一緒のベッドで寝てますよね」
「仕方ないだろう。寝具が一つしかないんだから」
佐々木は、何故付き合う前の事を責められているのだろうかと、頭が痛くなってきた。
「何もな……お尻触っていますよね」
杏は佐々木を睨んだ。
美人が睨むと人一倍怖いなと、思った佐々木。
「触ったんじゃなくて、たまたま手が当たったんだ。ん? 杏さんが記憶を見れると言う事は、あの時杏奈さんはまだ起きていたのか」
「ふーん、たまたまですか。ちなみに、杏奈さんは何も思わなかったようですよ」
やはり俺は杏奈さんにとって、財布くらいにしか思われていなかったんだろうなと思って、少し落ち込む佐々木。
「……そうか」
「話は戻りますが、なんで杏奈さんと会っていたんですか?」
「その……」
「その?」
腹を括った佐々木。
「その……あわよくば一晩だけでもって思っていました」
「最低ですね」
杏は服の裾を握りしめて、佐々木を睨んだ。
「すみません。杏奈さんがあまりにも美人だったもので」
「だから…………杏奈さんが……」
「えっ?」
杏が小声で言った事を佐々木は聞き取れなかった。
「杏奈さんが好きだから、私と結婚するんですか? 私は杏奈さんの代わりですか?」
「そんな訳ないだろう!」
「では、何故私と結婚するんですか」
杏は泣きそうな顔になった。
「杏さんが、ローサフェミリアさんが好きだからに決まっているだろう?」
「公貴さんが好きなのは、この見た目ですよね?」
「そんな訳ない。全部好きだ。慣れない家事を頑張っているのも、つきたくない嘘をついて、杏奈さんになりきって頑張っている所も全て好きだ。杏奈さんとは結婚したいと思わないけど、ローサフェミリアさんとはずっと一緒にいたいと思っている」
佐々木はそう言うと杏を抱きしめた。
「公貴さん。睨んで、怒ってごめんなさい。私も公貴さんの事が好きです。いつも助けてくれて、側にいてくれてありがとう」
杏は佐々木の腕の中で安心した顔をした。
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