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7.幸福
ミレリアとクロヴィスは婚約をした。
婚約期間は三ヶ月。期間が短く慌ただし準備期間となった。
二度目の結婚式は、パレードもなく前回よりも規模を縮小した。
それでも第一王子の結婚と言う事で、多くの貴族達が参列した。
クロヴィスは結婚と共に臣籍降下し、領地と公爵位を賜った。
ちなみにクロヴィスが貰った領地は、五年の間王家が預かっていた元エルー伯爵領だ。
ミレリアの両親は、ミレリアが愛する人と結ばれた事に安心し、心から祝福をした。
国民達の間でも、クロヴィスとミレリアの話は有名で、引き裂かれた愛し合う夫婦の物語を芝居にして広まっていった。
「ミレリア、私と結婚してくれてありがとう」
「こちらこそありがとうございます。クロヴィス様と一緒にいる事が出来て幸せです」
頬を染めて俯いたミレリアの耳に、クロヴィスはそっと口を近づけた。
「ミレリア。今夜は必ず行くから、寝室で待っていて」
ミレリアは頬をさらに赤く染め、両手で顔を隠したのだった。
二人の結婚式から二年の月日が経ち、クロヴィスとミレリアの間には男の子が一人生まれた。
「レイス、お父様が帰って来たみたいよ」
「だー、あー、あきゃー」
ミレリアは息子のレイスを抱きかかえると、部屋の出入り口に向かった。
侍女のマノンが扉を開けると、ノックをしようと右手を上げていたクロヴィスが見えた。
「クロヴィス様、おかえりなさい」
「ああ。たった今帰った。レイス、帰って来たぞー」
クロヴィスはでれでれとした、締まりのない顔をして、ミレリアの腕の中にいるレイスの顔を覗き込んだ。
「だー、きゃは、あは」
「そうかそうか、寂しかったか。明日は休みだから家にいるからなー」
ミレリアはクロヴィスの子煩悩ぶりに苦笑いをした。
苦笑いをしたミレリアを見て勘違いをしたクロヴィスは、ミレリアの頬にキスをした。
「久しぶりに休みが取れたんだ。ミレリアにも寂しい思いをさせたな。明日は久しぶりに出掛けようか」
「はい。明日は天気が良さそうなので、お外で食事をしたいです」
「分かった」
クロヴィスの返事を聞くと、ミレリアは幸せそうに笑った。
愛する夫と可愛い息子。
数年前には想像すら出来なかった幸せを、ミレリアは噛み締めていた。
さらに、二年後には女の子を出産し、今よりも賑やかで幸せな時間が続く事を、この時はまだ知らなかった。
ミレリア視点おわり
婚約期間は三ヶ月。期間が短く慌ただし準備期間となった。
二度目の結婚式は、パレードもなく前回よりも規模を縮小した。
それでも第一王子の結婚と言う事で、多くの貴族達が参列した。
クロヴィスは結婚と共に臣籍降下し、領地と公爵位を賜った。
ちなみにクロヴィスが貰った領地は、五年の間王家が預かっていた元エルー伯爵領だ。
ミレリアの両親は、ミレリアが愛する人と結ばれた事に安心し、心から祝福をした。
国民達の間でも、クロヴィスとミレリアの話は有名で、引き裂かれた愛し合う夫婦の物語を芝居にして広まっていった。
「ミレリア、私と結婚してくれてありがとう」
「こちらこそありがとうございます。クロヴィス様と一緒にいる事が出来て幸せです」
頬を染めて俯いたミレリアの耳に、クロヴィスはそっと口を近づけた。
「ミレリア。今夜は必ず行くから、寝室で待っていて」
ミレリアは頬をさらに赤く染め、両手で顔を隠したのだった。
二人の結婚式から二年の月日が経ち、クロヴィスとミレリアの間には男の子が一人生まれた。
「レイス、お父様が帰って来たみたいよ」
「だー、あー、あきゃー」
ミレリアは息子のレイスを抱きかかえると、部屋の出入り口に向かった。
侍女のマノンが扉を開けると、ノックをしようと右手を上げていたクロヴィスが見えた。
「クロヴィス様、おかえりなさい」
「ああ。たった今帰った。レイス、帰って来たぞー」
クロヴィスはでれでれとした、締まりのない顔をして、ミレリアの腕の中にいるレイスの顔を覗き込んだ。
「だー、きゃは、あは」
「そうかそうか、寂しかったか。明日は休みだから家にいるからなー」
ミレリアはクロヴィスの子煩悩ぶりに苦笑いをした。
苦笑いをしたミレリアを見て勘違いをしたクロヴィスは、ミレリアの頬にキスをした。
「久しぶりに休みが取れたんだ。ミレリアにも寂しい思いをさせたな。明日は久しぶりに出掛けようか」
「はい。明日は天気が良さそうなので、お外で食事をしたいです」
「分かった」
クロヴィスの返事を聞くと、ミレリアは幸せそうに笑った。
愛する夫と可愛い息子。
数年前には想像すら出来なかった幸せを、ミレリアは噛み締めていた。
さらに、二年後には女の子を出産し、今よりも賑やかで幸せな時間が続く事を、この時はまだ知らなかった。
ミレリア視点おわり
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