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スーパーマン
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ースーパーマンー
「先輩これ取材に行くんでか?」
美代子はいつに無く不機嫌で亨に返す。
亨28歳。
美代子32歳。
「先輩って言うのは辞めて、君に言われる程歳は離れちゃいないわ」
「だってしょうがないじゃないですか、仕事の上では先輩なんだから」
2人共フリーランスのライター。
共同で記事を書いて出版社に売り込んで生活している。
2人は共に別々の報道機関に所属していたが思想が偏っていると言う理由で疎ましがられ、居場所を失った。
そんな二人はやけ酒を飲んでいた、ショットバーで偶然知り合い、意気投合。
飲んだ勢いでコンビを組んだ。
記者クラブにも縁が無かった二人だつたから、野良犬のように這いずり回りながら情報を集め、記事にしながらなんとか生活していた。
しかし其れもすぐに行き詰まり、丁度事務所がわりに借りたワンルームマンションの部屋で垂れ込めている時にその情報が目に止まったのである。
「そんなの記事になりますかね、只の老人ホームの爺さんが言ってる戯言ですよ」
亨は乗り気では無い、元々老人には偏見や嫌悪感を持っている、それほど彼は若かった。
身内にも老人は居ない。
「私の知り合いの看護師によるとね、その爺さんの言う事、筋が通っていて、面白いんだって」
「何がそんなに面白いんですか」
美代子は亨を誘う様に声のトーンを変えて一言。
「自分はスーパーマンだって言ってるんだって」
亨はせせら笑う。
「どうせボケた老人のホラ話でしょ、そんなもん聞いたって記事になんかなりませんよ」
美代子の視点はちょっと違う。
「高齢化社会の申し子見たいな老人を取り上げてみたら結構興味ある人いるんじゃ無いかな。
「そんなもんですかね」
他に行く当てもネタも持ち合わせていない二人である、亨も折れて熱海の山奥にある、私設の老人ホームへ向かう事にした。
木造のちょっとキリスト教の礼拝堂を思わせる瀟洒な建物。
周りは鬱そうと緑な木々が茂って覆い被されそうだ。
二人は小さな面会室でまず園長の話しを聞いた。
園長自体がもうかなりの歳であろう。
静かな佇まいが年輪や、教養、そんな物を滲ませている、そんな女性である。
「何人ぐらいいらっしゃるんですか」
亨が聞く。
「私を入れて7人、3人のケアラーあで皆さんをみています」
柔和と優しさがそのまま皺になった様な笑顔でその女性の園長は答えた。
亨は思う、「そんなんでこの施設やっていけるのかな、資金だってかかるだろうに」
園長は亨の心を見透かしている、ここを訪れる人は皆まず、そう思うのだ。
園長先手を打った様に話し出す。
「亡くなった主人がいかばかりかの資産を残してくれまして、でも私が亡くなったら、閉園ですかね」と小さく笑う。
美代子は亨の失礼を感じたのか、本題に移った。
「カル、エルさんの事、少し教えていただけたらと思うんですが」
「そうですね、本当を言うと彼の事は何にも分かりません」
「徘徊です、温泉街で、初め警察で引き取られたんですが、どうも認知に問題がある様で、しかも外人さんでしよ。困られたんでしょうね、私共に相談が有りまして」
此処は外人さんが多いんですか?
美代子が勝ちを挟む。
「はい、実は亡くなった主人がアメリカ国籍の医者をしていました、その関係で外人の方々を受け入れる介護施設にしたんですよ」
「失礼ですが皆さん認知に問題があるんですか?」
亨は面会する前から結論を想像していた、認知症な人間の話等聞いても意味がないと先走りしているのだ。
「皆さん誤解が有りますが認知に問題が有るのは病気では有りません、老化が引き起こす一つの形態です、誰もが歳を取ればそこに至るのです、恥じることも軽蔑する事でも有りません」
その言葉で亨は自分の中にあった偏見を少し恥じた。
「それでカル、エルさんは」
美代子が本題に戻そうと園長の気を引いた。
「もうかなりのお年です、正確なご年齢は推測の域を出ませんが話されるかとはしっかりされてます」
「それで面会は差し支え有りませんか?」
「ご案内しましょう」
園長は静かに立ち上がった。
二人は従う。
古いしかし清潔に磨き上げられた板張りの廊下を三人で歩く。
亨が聞いた。
「そのカル、エルさんはスーパーマンだって言ってらつしやるんですか?」
園長は抑揚を変える事無く自然に答える。
「彼はスーパーマンです」
狭い個室であったが子綺麗に片付けられて小さな机には紫の一輪挿しとりんごの入った籠が置かれて、其れに介護ベッド。
窓は大きめで白いレースのカーテンが掛かっている。
体格の大きな白人の老人がベッドに腰掛けていた。
刻まれた顔の皺、細く痩せた腕が彼の年齢を表している。
かつては立派な肉体であったろう、灰色のパジャマの上からでも其れが解る。
園長は二人を紹介して、インタビューしたい旨を彼に話す。
老人は納得した様で微笑で了解を返した。
園長も納得して席を外す。
「後は貴方達でお話しして、でも驚かないでね、彼はスーパーマンよ」
ちょっと微笑むと部屋を出て行った。
美代子は何から切り出そうか、ふと迷った。
亨も同じ思いだったのだろう、黙ったままだ。
二人は面会者用に用意された簡易の小さな椅子に座っていたのだが、そこから信じられない驚きで身をこわばらせる事になるのは予想だにしていなかった。
「日本語は話せますか?」と美代子が最初に口火を切る。
すると頭の中にいきなり返事が返って来る「大丈夫です、貴方達の聞きたい事は分かります、私からお話ししましょう」
二人は驚きで顔を見合わす、何故なら聞こえて来たの声では無い、頭に直接イメージとして話しかけられたのだ。
二人は驚愕し事態を理解出来ないでいる。
顔を見合わせた亨の目も同じ思いで有る事が美代子にも理解出来た。
最初に「ふううーと長いため息」そして「長くなるかもしれませんが聞いて下さい」
彼の唇は動いてはいない、目を閉じて瞑想している様だ。
そこからは言葉では無いイメージそのものが二人の頭に送り込まれて来た。
自分はクリプトン星人で有る事。
1938年作家ジェリー、シーゲルに出会って生い立ちからデイリープラネットの記者クラークケントになる迄の詳細の取材を受けた事。
彼はそれを信じて物語にリライトした事。
又更に其れをジョー、シャスターと言う作画家がコミックにして発表し、スーパーマンと言うキャラクターが作られた事。
実生活でも同僚だったロイス、レインと結婚した事。
そして最後に名付け親で育ての親であるマーサ、ケントへの慕情。
メディアで喧伝された、怪力、スピード、飛行能力、透視等は事実だと言う事。
但しすべては年齢と共に失ってしまった事。
一瞬だった二人の脳裏に大量の情報が送り込まれていた。
二人はあまりに怪異な現象と現実に打ちのめされていた。
亨がふと意味も無く「Man of steel」呟いた。
白髪すら薄くなったその老人は腰を労る様に立ち上がり、机のの上に有ったりんごを掴むと軽く握りつぶした。
亨は慌てて「すいません」と謝る。
信じ無かった訳では無いのだ、ただ話が余りに荒唐無稽で心が理解を拒んでいたのだ。
美代子が唐突に疑問を投じる。
「貴方には神にも匹敵するような力がある事は分かったわ、その貴方が何故この世界で起きる紛争や戦争を止められ無かったの?」
「私は悪人や、人間に敵対する者とは戦ってきた、だが人間同士の悪行
は人間自身が解決しなければならない、私は人殺しでは無いのだ、戦う事はできるが裁く事は出来ない」
二人は押し黙った、人間が自分で引き起こした災厄の責任を彼に問うのは筋が違い過ぎる。
「分かりました、ところで貴方は何故日本に?」
「平和だからさ」
その答えには違和感を覚えた。
すると更に。
「友達がいるんだ」
「友達ですか」
亨が不思議そうな顔で聞く。
「隣の部屋で寝てるよ、君も知ってるだろ、バットマンさ」
二人にはもう何が何だか分からない。
「彼奴オイルショックとブラックマンデーで全財産を失ってね、屋敷もバットマンかーも何もかも売り払って日本に来た、此処の死んだ園長の旦那さんと友達だったのさ」
もう二人に聞く事は何も無い。
今日此処で有った事聞いた事、誰も信じる訳が無いだろう。
勿論記事になんか出来る訳がない。
二人は頭を下げ礼を言って部屋を出た。
園長が玄関先迄送ってくれた。
「どうでした、お役に立てましか?」
二人に言葉は無い。
「もうとっくに百歳を超えられているんでしょうね」
園長は問いには答え無かった。
亨は認知の問題がまだ胸に残って離れないのか。
二人は頭を下げ車に向かう、後ろで園長の声が聞こえた。
「Look ! Up in the sky ! It's a bird It’s
a plane ! It’s Superman !」
「先輩これ取材に行くんでか?」
美代子はいつに無く不機嫌で亨に返す。
亨28歳。
美代子32歳。
「先輩って言うのは辞めて、君に言われる程歳は離れちゃいないわ」
「だってしょうがないじゃないですか、仕事の上では先輩なんだから」
2人共フリーランスのライター。
共同で記事を書いて出版社に売り込んで生活している。
2人は共に別々の報道機関に所属していたが思想が偏っていると言う理由で疎ましがられ、居場所を失った。
そんな二人はやけ酒を飲んでいた、ショットバーで偶然知り合い、意気投合。
飲んだ勢いでコンビを組んだ。
記者クラブにも縁が無かった二人だつたから、野良犬のように這いずり回りながら情報を集め、記事にしながらなんとか生活していた。
しかし其れもすぐに行き詰まり、丁度事務所がわりに借りたワンルームマンションの部屋で垂れ込めている時にその情報が目に止まったのである。
「そんなの記事になりますかね、只の老人ホームの爺さんが言ってる戯言ですよ」
亨は乗り気では無い、元々老人には偏見や嫌悪感を持っている、それほど彼は若かった。
身内にも老人は居ない。
「私の知り合いの看護師によるとね、その爺さんの言う事、筋が通っていて、面白いんだって」
「何がそんなに面白いんですか」
美代子は亨を誘う様に声のトーンを変えて一言。
「自分はスーパーマンだって言ってるんだって」
亨はせせら笑う。
「どうせボケた老人のホラ話でしょ、そんなもん聞いたって記事になんかなりませんよ」
美代子の視点はちょっと違う。
「高齢化社会の申し子見たいな老人を取り上げてみたら結構興味ある人いるんじゃ無いかな。
「そんなもんですかね」
他に行く当てもネタも持ち合わせていない二人である、亨も折れて熱海の山奥にある、私設の老人ホームへ向かう事にした。
木造のちょっとキリスト教の礼拝堂を思わせる瀟洒な建物。
周りは鬱そうと緑な木々が茂って覆い被されそうだ。
二人は小さな面会室でまず園長の話しを聞いた。
園長自体がもうかなりの歳であろう。
静かな佇まいが年輪や、教養、そんな物を滲ませている、そんな女性である。
「何人ぐらいいらっしゃるんですか」
亨が聞く。
「私を入れて7人、3人のケアラーあで皆さんをみています」
柔和と優しさがそのまま皺になった様な笑顔でその女性の園長は答えた。
亨は思う、「そんなんでこの施設やっていけるのかな、資金だってかかるだろうに」
園長は亨の心を見透かしている、ここを訪れる人は皆まず、そう思うのだ。
園長先手を打った様に話し出す。
「亡くなった主人がいかばかりかの資産を残してくれまして、でも私が亡くなったら、閉園ですかね」と小さく笑う。
美代子は亨の失礼を感じたのか、本題に移った。
「カル、エルさんの事、少し教えていただけたらと思うんですが」
「そうですね、本当を言うと彼の事は何にも分かりません」
「徘徊です、温泉街で、初め警察で引き取られたんですが、どうも認知に問題がある様で、しかも外人さんでしよ。困られたんでしょうね、私共に相談が有りまして」
此処は外人さんが多いんですか?
美代子が勝ちを挟む。
「はい、実は亡くなった主人がアメリカ国籍の医者をしていました、その関係で外人の方々を受け入れる介護施設にしたんですよ」
「失礼ですが皆さん認知に問題があるんですか?」
亨は面会する前から結論を想像していた、認知症な人間の話等聞いても意味がないと先走りしているのだ。
「皆さん誤解が有りますが認知に問題が有るのは病気では有りません、老化が引き起こす一つの形態です、誰もが歳を取ればそこに至るのです、恥じることも軽蔑する事でも有りません」
その言葉で亨は自分の中にあった偏見を少し恥じた。
「それでカル、エルさんは」
美代子が本題に戻そうと園長の気を引いた。
「もうかなりのお年です、正確なご年齢は推測の域を出ませんが話されるかとはしっかりされてます」
「それで面会は差し支え有りませんか?」
「ご案内しましょう」
園長は静かに立ち上がった。
二人は従う。
古いしかし清潔に磨き上げられた板張りの廊下を三人で歩く。
亨が聞いた。
「そのカル、エルさんはスーパーマンだって言ってらつしやるんですか?」
園長は抑揚を変える事無く自然に答える。
「彼はスーパーマンです」
狭い個室であったが子綺麗に片付けられて小さな机には紫の一輪挿しとりんごの入った籠が置かれて、其れに介護ベッド。
窓は大きめで白いレースのカーテンが掛かっている。
体格の大きな白人の老人がベッドに腰掛けていた。
刻まれた顔の皺、細く痩せた腕が彼の年齢を表している。
かつては立派な肉体であったろう、灰色のパジャマの上からでも其れが解る。
園長は二人を紹介して、インタビューしたい旨を彼に話す。
老人は納得した様で微笑で了解を返した。
園長も納得して席を外す。
「後は貴方達でお話しして、でも驚かないでね、彼はスーパーマンよ」
ちょっと微笑むと部屋を出て行った。
美代子は何から切り出そうか、ふと迷った。
亨も同じ思いだったのだろう、黙ったままだ。
二人は面会者用に用意された簡易の小さな椅子に座っていたのだが、そこから信じられない驚きで身をこわばらせる事になるのは予想だにしていなかった。
「日本語は話せますか?」と美代子が最初に口火を切る。
すると頭の中にいきなり返事が返って来る「大丈夫です、貴方達の聞きたい事は分かります、私からお話ししましょう」
二人は驚きで顔を見合わす、何故なら聞こえて来たの声では無い、頭に直接イメージとして話しかけられたのだ。
二人は驚愕し事態を理解出来ないでいる。
顔を見合わせた亨の目も同じ思いで有る事が美代子にも理解出来た。
最初に「ふううーと長いため息」そして「長くなるかもしれませんが聞いて下さい」
彼の唇は動いてはいない、目を閉じて瞑想している様だ。
そこからは言葉では無いイメージそのものが二人の頭に送り込まれて来た。
自分はクリプトン星人で有る事。
1938年作家ジェリー、シーゲルに出会って生い立ちからデイリープラネットの記者クラークケントになる迄の詳細の取材を受けた事。
彼はそれを信じて物語にリライトした事。
又更に其れをジョー、シャスターと言う作画家がコミックにして発表し、スーパーマンと言うキャラクターが作られた事。
実生活でも同僚だったロイス、レインと結婚した事。
そして最後に名付け親で育ての親であるマーサ、ケントへの慕情。
メディアで喧伝された、怪力、スピード、飛行能力、透視等は事実だと言う事。
但しすべては年齢と共に失ってしまった事。
一瞬だった二人の脳裏に大量の情報が送り込まれていた。
二人はあまりに怪異な現象と現実に打ちのめされていた。
亨がふと意味も無く「Man of steel」呟いた。
白髪すら薄くなったその老人は腰を労る様に立ち上がり、机のの上に有ったりんごを掴むと軽く握りつぶした。
亨は慌てて「すいません」と謝る。
信じ無かった訳では無いのだ、ただ話が余りに荒唐無稽で心が理解を拒んでいたのだ。
美代子が唐突に疑問を投じる。
「貴方には神にも匹敵するような力がある事は分かったわ、その貴方が何故この世界で起きる紛争や戦争を止められ無かったの?」
「私は悪人や、人間に敵対する者とは戦ってきた、だが人間同士の悪行
は人間自身が解決しなければならない、私は人殺しでは無いのだ、戦う事はできるが裁く事は出来ない」
二人は押し黙った、人間が自分で引き起こした災厄の責任を彼に問うのは筋が違い過ぎる。
「分かりました、ところで貴方は何故日本に?」
「平和だからさ」
その答えには違和感を覚えた。
すると更に。
「友達がいるんだ」
「友達ですか」
亨が不思議そうな顔で聞く。
「隣の部屋で寝てるよ、君も知ってるだろ、バットマンさ」
二人にはもう何が何だか分からない。
「彼奴オイルショックとブラックマンデーで全財産を失ってね、屋敷もバットマンかーも何もかも売り払って日本に来た、此処の死んだ園長の旦那さんと友達だったのさ」
もう二人に聞く事は何も無い。
今日此処で有った事聞いた事、誰も信じる訳が無いだろう。
勿論記事になんか出来る訳がない。
二人は頭を下げ礼を言って部屋を出た。
園長が玄関先迄送ってくれた。
「どうでした、お役に立てましか?」
二人に言葉は無い。
「もうとっくに百歳を超えられているんでしょうね」
園長は問いには答え無かった。
亨は認知の問題がまだ胸に残って離れないのか。
二人は頭を下げ車に向かう、後ろで園長の声が聞こえた。
「Look ! Up in the sky ! It's a bird It’s
a plane ! It’s Superman !」
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