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夢見がちな公爵令嬢
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『アナベル様、アナベル様!』
執事のルディの声にふと我に返るアナベルは大きな瞳をパチクリとさせながら顔を横に振る。
『何?大きな声なんて出して。』
アナベルは平静を装うようにルディに視線を向けた。
『アナベル様、物思いにふけっている場合ではございませんよ。明日からは王宮での王太子妃教育が始まるのですから。』
アナベルはルディを軽く睨見つけると
『違うから!王太子妃は既に決まってるようなものよ!だいたいね反主流派の我が家から王太子妃が選ばれる訳ないじゃない!』
ここトゥモルデン王国には3人の王子が居るが昨年第1王子ライドが立太子したことによって、早急に王太子妃選びが行なわれる事となったのだ。
貴族らの反発を避ける為か各派閥から均等に令嬢らが選ばれ皆で王太子妃教育を受け最優秀とされる令嬢が王太子妃となるというのだ。
『全く大迷惑だわ。誰がどう考えたって主流派で我が国筆頭公爵家のマリアンナ様が王太子妃になるに決まってるじゃない。なのに何故こんな面倒な事をするのかしら。3ヶ月の時間が本当無駄よ?』
ルディは顔を顰め
『アナベル様、王太子妃に選ばれないからって拗ねていても始まりませんよ?』
『あのね、言っとくけどそんな物には1ミリも興味なんてないわ。私には将来を約束した方がいらっしゃるのよ?』
…また始まったよ。
ルディは大きくため息をつくと
『いい機会ですから言わせて頂きますが、アナベル様の王子様はどこのどなたですか?幼き頃の茶会で会ったどこかの国の王子としか分からないお方などいつまで待っても現れませんよ?』
…。
『帝国での茶会など各国から王族が集まりますからね?この大陸にはいくつ王国があるか知らないなんて事は無いでしょうに。まさかその一つ一つを探しに行かれますか?』
…。
『そのどっかの王子は、どっかの王女を娶って幸せやってますよ…夢を見るのもそのくらいにしておかないと取り返しがつかなくなります!』
ルディがアナベルを一気に責め立てるとアナベルは
『分かった分かった分かったから!私だってそんな事分かってるわよ!ただ明日からの面倒事から逃げてただけ!行くわよ。王宮でもどこへでも
行ってやるわよ!』
ルディはアナベルを凝視するとニヤリと口角を上げ
『分かれば良いのです。ただアナベル様はあまり社交界には出られておりませんので他の令嬢と上手くやっていけるかを案じております。』
…こいつ。言いたい事言うわね。
『大丈夫よ。令嬢おろか王太子だって絵姿程度しか知らないんだから。』
アナベルは長い髪を指にクルクルと巻きながらそっぽを向いた。
…おいおいそれはそれで不味かろう。
ルディは目の前の主を怪訝そうに見つめていた。
執事のルディの声にふと我に返るアナベルは大きな瞳をパチクリとさせながら顔を横に振る。
『何?大きな声なんて出して。』
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『違うから!王太子妃は既に決まってるようなものよ!だいたいね反主流派の我が家から王太子妃が選ばれる訳ないじゃない!』
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『あのね、言っとくけどそんな物には1ミリも興味なんてないわ。私には将来を約束した方がいらっしゃるのよ?』
…また始まったよ。
ルディは大きくため息をつくと
『いい機会ですから言わせて頂きますが、アナベル様の王子様はどこのどなたですか?幼き頃の茶会で会ったどこかの国の王子としか分からないお方などいつまで待っても現れませんよ?』
…。
『帝国での茶会など各国から王族が集まりますからね?この大陸にはいくつ王国があるか知らないなんて事は無いでしょうに。まさかその一つ一つを探しに行かれますか?』
…。
『そのどっかの王子は、どっかの王女を娶って幸せやってますよ…夢を見るのもそのくらいにしておかないと取り返しがつかなくなります!』
ルディがアナベルを一気に責め立てるとアナベルは
『分かった分かった分かったから!私だってそんな事分かってるわよ!ただ明日からの面倒事から逃げてただけ!行くわよ。王宮でもどこへでも
行ってやるわよ!』
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『大丈夫よ。令嬢おろか王太子だって絵姿程度しか知らないんだから。』
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…おいおいそれはそれで不味かろう。
ルディは目の前の主を怪訝そうに見つめていた。
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