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怒る王太子妃
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王宮に付くとエリーヌは既に用意されていた部屋へ案内され侍女まで付いていた。
ヨハネスは侍女に傷の手当てをするよう伝えるとカールトンの執務室へ急いだ。
執務室へ入るとキャサリンも居て一緒に報告書を手にヨハネスを待っていた。
『エリーヌは?』
カールトンが問うと
『部屋へ案内し休ませました。』
頷いたカールトンに
『兄上、彼女の本当の姿をご存知でしたか?』
カールトンは報告書を眺めて
『悪い、知らない。黄色い妖精とばかり思って舞い上がってたからね。そこまでは知らないんだよ。
ただエリーヌの母上が亡くなり公爵家に新しい夫人が入ってから公爵がおかしくなったのは知ってる。』
『拉致事件はどうゆう事かしら?それに年がら年中頭ん中お祭りみたいだったのも‥あれも仮の姿だなんてエリーヌ様は役者だわ。』
感服するキャサリンにカールトンは
『それも何かあるんだろうね。話してはくれないかもしれないね。で?お前はどうするの?契約結婚とかは?こんな状態で契約結婚なんて酷だぞ?だからって婚約解消となればエリーヌをここに置いておく訳にはいかない‥。』
『まあ!追い出すの?』
憤るキャサリンに
『いやいやそんな事望んでないけどね?だけど解消したら公爵だって乗り込んでくるさ。な?』
ヨハネスに助けを求めるも
『どうだろね。』
ヨハネスは心ここにあらずである。
『エリーヌ様は操られてたのね。貴族って大変なのね‥よし、私が守るわ。なんてたって私達はお友達だもの。』
ヨハネスは溜息をつき
『いつからだよ‥』
『あら?エリーヌ様がカール゙の気を引く為に私の執務室に連日通い出した時に、言ってましたわよ?暇な妃殿下の話し相手になるって彼女が。』
苦笑いのカールトン、ここは静観。
『で?ヨハネス様どうなさるの?』
ヨハネスは面倒くさそうに
『ね?』
『ね?じゃありませんわ!そもそも結婚には興味もなかったくせにエリーヌ様の弱みに漬け込んで勝手に婚約したくせに!』
『ならば義姉上は結婚に興味があってここに来られましたか?』
『いいえ!全く。こんな能面集団の治める国に誰が好き好んで来るのよ!』
‥能面集団って
『言ってる事おかしくない?』
2人の口論に割って入ったカールトンは2人に秒殺される。
‥おいおい勘弁してくれよ。なんで睨むの?
『だったら婚約解消してエリーヌ様を解放してあげて下さい!私が何とかしますから!』
『何とかって何?』
『だから何とかですわ!』
『義姉上になんてお任せ出来ませんよ!』
『お任せ出来ないってお前、契約結婚だろ?』
またも呟くカールトン。
‥ヤベ。また睨まれる。
カールトンは恐る恐る見上げると2人揃ってこちらを見て固まっている。
‥え?どした?
『そうですわね?関係ない相手ならどうなろうと知ったこっちゃないですわよね?』
ヨハネスは、眉間にシワを寄せると
『少し一人で考えさせて下さい‥』
そう言うと執務室をトボトボと出て行った。
カールトンとキャサリンは2人揃ってニヤリと口角を上げた。
ヨハネスは侍女に傷の手当てをするよう伝えるとカールトンの執務室へ急いだ。
執務室へ入るとキャサリンも居て一緒に報告書を手にヨハネスを待っていた。
『エリーヌは?』
カールトンが問うと
『部屋へ案内し休ませました。』
頷いたカールトンに
『兄上、彼女の本当の姿をご存知でしたか?』
カールトンは報告書を眺めて
『悪い、知らない。黄色い妖精とばかり思って舞い上がってたからね。そこまでは知らないんだよ。
ただエリーヌの母上が亡くなり公爵家に新しい夫人が入ってから公爵がおかしくなったのは知ってる。』
『拉致事件はどうゆう事かしら?それに年がら年中頭ん中お祭りみたいだったのも‥あれも仮の姿だなんてエリーヌ様は役者だわ。』
感服するキャサリンにカールトンは
『それも何かあるんだろうね。話してはくれないかもしれないね。で?お前はどうするの?契約結婚とかは?こんな状態で契約結婚なんて酷だぞ?だからって婚約解消となればエリーヌをここに置いておく訳にはいかない‥。』
『まあ!追い出すの?』
憤るキャサリンに
『いやいやそんな事望んでないけどね?だけど解消したら公爵だって乗り込んでくるさ。な?』
ヨハネスに助けを求めるも
『どうだろね。』
ヨハネスは心ここにあらずである。
『エリーヌ様は操られてたのね。貴族って大変なのね‥よし、私が守るわ。なんてたって私達はお友達だもの。』
ヨハネスは溜息をつき
『いつからだよ‥』
『あら?エリーヌ様がカール゙の気を引く為に私の執務室に連日通い出した時に、言ってましたわよ?暇な妃殿下の話し相手になるって彼女が。』
苦笑いのカールトン、ここは静観。
『で?ヨハネス様どうなさるの?』
ヨハネスは面倒くさそうに
『ね?』
『ね?じゃありませんわ!そもそも結婚には興味もなかったくせにエリーヌ様の弱みに漬け込んで勝手に婚約したくせに!』
『ならば義姉上は結婚に興味があってここに来られましたか?』
『いいえ!全く。こんな能面集団の治める国に誰が好き好んで来るのよ!』
‥能面集団って
『言ってる事おかしくない?』
2人の口論に割って入ったカールトンは2人に秒殺される。
‥おいおい勘弁してくれよ。なんで睨むの?
『だったら婚約解消してエリーヌ様を解放してあげて下さい!私が何とかしますから!』
『何とかって何?』
『だから何とかですわ!』
『義姉上になんてお任せ出来ませんよ!』
『お任せ出来ないってお前、契約結婚だろ?』
またも呟くカールトン。
‥ヤベ。また睨まれる。
カールトンは恐る恐る見上げると2人揃ってこちらを見て固まっている。
‥え?どした?
『そうですわね?関係ない相手ならどうなろうと知ったこっちゃないですわよね?』
ヨハネスは、眉間にシワを寄せると
『少し一人で考えさせて下さい‥』
そう言うと執務室をトボトボと出て行った。
カールトンとキャサリンは2人揃ってニヤリと口角を上げた。
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