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第3王子も拗らせぎみですわ
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エリックはキャサリンの手を引いてズンズンと進んでいく。
『っ痛い!痛いですわ!』
キャサリンがエリックを睨みつけるとエリックは我に返ったように手を話し
『すまない、力が入りすぎたようだ。』
申し訳なそうにしょんぼりする。流石は末っ子王子様。なんとも庇護欲をそそる表情だ。
『駄目ですよ!そんか可愛いらしい顔をしたって!』
キャサリンが手首を擦りながらエリックを見ると
『…可愛い?』
エリックが真っ赤になって汗をかいている。
…?まぢで?
『それで?お話しとは?』
エリックは思い出したかのように
『兄上とあの女はどこでどうなりあぁなったのですか?』
…。
『どういう事かしら?』
不思議そうに顎に手をやり考えるキャサリンに
『兄上は私と一緒にある研究をしている。時間はいくらあっても足りぬ。最近、兄上の進捗が芳しくないので帰国してみれば、アレです。
そもそも兄上は研究に没頭できるように形ばかりの妃を設けるはずでしたが?あの女はいったいいつの間に湧き出てきたのですか?』
憤るエリックにキャサリンは冷たい視線を送ると
『何ですか?要はお兄様が盗られるのがさみしいいという事ですね?』
エリックは目を見開くと
『お前、私の話を聞いていたのか?ったくどいつもこいつも!』
『あの、それでは私はこれで。』
キャサリンが踵を返すと
『待て待て待て!』
キャサリンはおもむろににため息を付くと
『まだ何か?』
『まだ何か?も何も、まだ何も聞いていないではないか?』
…エリック・ムヌク。こいつもまた拗らせてるわ。ここの王子にまともなのは誰も居ないわね。
『っ痛い!痛いですわ!』
キャサリンがエリックを睨みつけるとエリックは我に返ったように手を話し
『すまない、力が入りすぎたようだ。』
申し訳なそうにしょんぼりする。流石は末っ子王子様。なんとも庇護欲をそそる表情だ。
『駄目ですよ!そんか可愛いらしい顔をしたって!』
キャサリンが手首を擦りながらエリックを見ると
『…可愛い?』
エリックが真っ赤になって汗をかいている。
…?まぢで?
『それで?お話しとは?』
エリックは思い出したかのように
『兄上とあの女はどこでどうなりあぁなったのですか?』
…。
『どういう事かしら?』
不思議そうに顎に手をやり考えるキャサリンに
『兄上は私と一緒にある研究をしている。時間はいくらあっても足りぬ。最近、兄上の進捗が芳しくないので帰国してみれば、アレです。
そもそも兄上は研究に没頭できるように形ばかりの妃を設けるはずでしたが?あの女はいったいいつの間に湧き出てきたのですか?』
憤るエリックにキャサリンは冷たい視線を送ると
『何ですか?要はお兄様が盗られるのがさみしいいという事ですね?』
エリックは目を見開くと
『お前、私の話を聞いていたのか?ったくどいつもこいつも!』
『あの、それでは私はこれで。』
キャサリンが踵を返すと
『待て待て待て!』
キャサリンはおもむろににため息を付くと
『まだ何か?』
『まだ何か?も何も、まだ何も聞いていないではないか?』
…エリック・ムヌク。こいつもまた拗らせてるわ。ここの王子にまともなのは誰も居ないわね。
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