お前を誰にも渡さない〜俺様御曹司の独占欲

ラヴ KAZU

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第三章 すれ違う気持ち

思いを何も考えずに彼にぶつけてしまった。

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「私は毎日具合が悪いと横になっているし、食事も、部屋の片付けもしない、冴木さんとのキスでドキドキしちゃって、すぐお腹痛くなっちゃうし、契約は失敗したなって思ってるんじゃないかと心配になりました」

彼は信じられないと言う表情で私の話を聞いていた。

「はじめはいっぱい抱きしめてくれて、いっぱいキスしてくれて、でも最近はキスはおでこだし、ベッドでは背中向けてるし、私を嫌になったならちゃんと言ってください」

涙が溢れて止まらなかった。

思いを何も考えずに彼にぶつけてしまった。

どうしよう、もし、「嫌いになった、契約を解除したい」なんて言われたら・・・

ドキドキして心臓の鼓動が早くなるのを感じた。

あっ、うっ、お、お腹が痛い

私は立って居られず、床にへたり込んだ。

「雫、大丈夫か」

「お腹が痛い」

「今、救急車呼ぶからな」

私は救急車で病院へ運ばれた。

またしても切迫流産になりかけて、入院を余儀なくされた。

暫くして私は目を覚ました。

また見覚えのある天井病院だとすぐに気づいた。

ベッドの側に、彼が私の手を握って寄り添って眠って居た。

「冴木さん」

彼は私の呼びかけに目を覚ました。

「雫、大丈夫か」

「私、また入院ですか、チビちゃんは無事ですか」

私はチビちゃんが気になり彼に尋ねた。

「大丈夫だ、また切迫流産になりかけたから、暫く安静だそうだ」

「すみません、ご迷惑かけてしまって」

私は彼に謝った。

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