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殺してでも俺のものにしたい
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「祐志さん、私のこと好きですか」
「ああ、当たり前だろ」
まゆが何か言おうとした時、俺は咄嗟に言葉を遮った。
「飯食おう、腹減ったな」
俺はベッドから抜け出し、リビングへ向かった。
私は昨日のことが頭から離れなかった。
仁さんが銃口をこめかみに当てて、引きがねに手をかけた時、気を失った。
気がつくと、祐志さんが私を覗き込んでいた。
いつも私が危険な目に遭うと、必ずと言っていいほど、祐志さんが助けてくれる。
昨夜は乱れて祐志さんを求めてしまった。
祐志さんが好き。
どんな時も私を守ってくれる。
私を求めてくれる。
昨日だって、祐志さんの抱擁は激しかった。
愛されてるって思えた。
でも、今朝はなんか違う。
私の気持ちを伝えたかったのに、私も大好きですって言いたかったのに、
私の言葉は聞きたくないみたいに、話題を変えられた感じだった。
やっぱり、仁さんのことで怒ってるのかな。
私は祐志さんの後を追ってキッチンに向かった。
祐志さんの背中に抱きついた。
そして、私の気持ちを伝えようと、口を開きかけた時、祐志さんは、私の方に向き直って、
キスをしてきた。
まるで私の言葉を聞きたくないみたいに、唇を塞がれた。
唇が一瞬離れて、私は言葉を発しようとした時「お前の口からその言葉は聞きたくない」
そう言って、激しいキスをした。
祐志さんはそのまま、私を押し倒し「お前は俺のものだ、誰にも渡さない」
そう言って、私を荒々しく抱いた。
でも私には「お前は俺のものだ、誰にも渡さない」この言葉は聞こえなかった。
私が祐志さんに伝えたい大好きって言葉を、私の口から聞きたくないと言われたと勘違いしてしまったのである。
それなのに、なぜ、こんなにも激しく私を抱くの?
なぜ、そんなに切ない顔をしているの?
私は嫌われてるの?
祐志さん、私はあなたの本心がわからない。
でも、祐志さんに抱かれている時は、愛されていると勘違いしそうになるほど
燃えるような情熱を注ぎ込んでくれる、だから私は乱れてしまう。
祐志さん、もっと私を求めて、私を壊して、私はこの一瞬がすごく幸せ。
「ああ、いい、もっと、もっとちょうだい」
お前は誰に抱かれているんだ、こんなに乱れて、誰を思っている、俺は、
俺は……
その時、まゆの首に手をかけて締めようとしていた。
「祐志さん、苦しい」
まゆの言葉に我に返った俺は、まゆから離れた。
「まゆ、ごめん、ごめん、まゆ」
俺の前で咳き込んでいるまゆに俺はただひたすら謝り続けた。
「ああ、当たり前だろ」
まゆが何か言おうとした時、俺は咄嗟に言葉を遮った。
「飯食おう、腹減ったな」
俺はベッドから抜け出し、リビングへ向かった。
私は昨日のことが頭から離れなかった。
仁さんが銃口をこめかみに当てて、引きがねに手をかけた時、気を失った。
気がつくと、祐志さんが私を覗き込んでいた。
いつも私が危険な目に遭うと、必ずと言っていいほど、祐志さんが助けてくれる。
昨夜は乱れて祐志さんを求めてしまった。
祐志さんが好き。
どんな時も私を守ってくれる。
私を求めてくれる。
昨日だって、祐志さんの抱擁は激しかった。
愛されてるって思えた。
でも、今朝はなんか違う。
私の気持ちを伝えたかったのに、私も大好きですって言いたかったのに、
私の言葉は聞きたくないみたいに、話題を変えられた感じだった。
やっぱり、仁さんのことで怒ってるのかな。
私は祐志さんの後を追ってキッチンに向かった。
祐志さんの背中に抱きついた。
そして、私の気持ちを伝えようと、口を開きかけた時、祐志さんは、私の方に向き直って、
キスをしてきた。
まるで私の言葉を聞きたくないみたいに、唇を塞がれた。
唇が一瞬離れて、私は言葉を発しようとした時「お前の口からその言葉は聞きたくない」
そう言って、激しいキスをした。
祐志さんはそのまま、私を押し倒し「お前は俺のものだ、誰にも渡さない」
そう言って、私を荒々しく抱いた。
でも私には「お前は俺のものだ、誰にも渡さない」この言葉は聞こえなかった。
私が祐志さんに伝えたい大好きって言葉を、私の口から聞きたくないと言われたと勘違いしてしまったのである。
それなのに、なぜ、こんなにも激しく私を抱くの?
なぜ、そんなに切ない顔をしているの?
私は嫌われてるの?
祐志さん、私はあなたの本心がわからない。
でも、祐志さんに抱かれている時は、愛されていると勘違いしそうになるほど
燃えるような情熱を注ぎ込んでくれる、だから私は乱れてしまう。
祐志さん、もっと私を求めて、私を壊して、私はこの一瞬がすごく幸せ。
「ああ、いい、もっと、もっとちょうだい」
お前は誰に抱かれているんだ、こんなに乱れて、誰を思っている、俺は、
俺は……
その時、まゆの首に手をかけて締めようとしていた。
「祐志さん、苦しい」
まゆの言葉に我に返った俺は、まゆから離れた。
「まゆ、ごめん、ごめん、まゆ」
俺の前で咳き込んでいるまゆに俺はただひたすら謝り続けた。
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