俺様外科医の溺愛、俺の独占欲に火がついた、お前は俺が守る

ラヴ KAZU

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まゆの看病

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「まゆ」

「大丈夫ですか、すごくうなされていましたよ」

「なんでいるんだ」

「陽介さんが組長が高熱で大変なんですって、連絡くれて」

あの野郎、連絡するなって言ったのに……

「呼んでない、帰れ」

「まゆ、まゆって私のこと呼んでましたよ」

俺は気まずくなり、目を逸らした。

「汗かいたんで熱下がったかもしれませんね」

まゆは俺の頬を両手で挟んで、おでこをつけてきた。

まゆの唇がグッと近づき、俺は心臓がドクドク鳴った。

「だいぶ下がりましたね、着替えましょうか」

俺はスエットを脱いで、上半身裸になった。

まゆは着替えを持ってきてくれた。

「結城さんの刺青、綺麗ですね」

俺は急いで服をきた。

「私の亡くなった主人も実は極道で、刺青見せてもらったんですが、同じですね」

俺は迂闊だったと反省した。




「刺青なんて皆同じだ」

そこへ陽介がやってきた。

「まゆさん、お久しぶりです」

「連絡ありがとうございました、結城さん、熱下がったみたいですよ」

「そうですか、三十九度あったんで、俺びっくりしちゃって、狼狽えたんですが、
組長はさすがに医者だったから動じないんですよ」

「陽介、口を慎め」

「あっ」

「結城さん、お医者様なんですか」

全く陽介のやつ、余計なことをペラペラ喋りやがって。

「昔な、ちょっと」

「そうなんですか」

私はこの時、結城丈二は佐伯龍だと直感した。

「それじゃ、俺帰ります」

「陽介、ちょっと待て、まゆさんを工藤の屋敷に送ってやってくれ」

「私なら大丈夫です、それにもう少し結城さんの看病させてください」

「組長、お言葉に甘えたらどうですか」

「バガ野郎、いいから早く連れていけ、組長命令だ」

「はい」




陽介はやっとまゆを送って行った。

これ以上一緒にいたら、やばいって。

さっき、俺のおでこにまゆのおでこをくっつけて来た時、思わずキスしそうになった。

あんなにツヤツヤな美味しそうな唇が目の前にあったら、我慢出来なくなりそうだった。

帰りの車の中で私は陽介さんに思い切って聞いてみた。

「結城さんは佐伯龍ですよね」

「えっ、ち、違います、だって、佐伯龍さんは亡くなったと聞いていますから」

陽介さんの狼狽えた様子で、確信した。

「そうですよね、でも似てますね、そう思いませんか」

「そうでしょうか、俺には別人にしか見えないです」

陽介さんは嘘が下手だなとちょっと笑ってしまった。

私は工藤組の屋敷に送ってもらった。

「ありがとうございました」

「いえ、これからも結城組長をよろしくお願いします」

「はい、喜んで」

私はニッコリ微笑んだ。

そこへ、工藤組長が声をかけてくれた。

「おかえり、まゆ、結城君の体調は大丈夫だったか」

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