俺様外科医の溺愛、俺の独占欲に火がついた、お前は俺が守る

ラヴ KAZU

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極道の世界に進むまゆの決意

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私は工藤組屋敷に一旦戻ることにした。

「おかえり、外泊とはよろしくないな、連絡入れてくれないと心配するだろ」

「ごめんなさい、結城丈二さんのマンションに泊まりました」

「そうか、それで」

工藤組長は親のように私をいつも気遣ってくれる。

「結城さんについていきます」

「それは、極道の世界で生きていくと言うことか」

「はい」



私は自分の部屋に向かおうとした。

「待ちなさい、まゆ、まだ話は終わっていないぞ」

「もう決めたんです、龍と離れて生きていけません」

私はその場を後にした。

「まゆ、まゆ」

お世話になった恩を仇で返すなんて、私はなんて親不幸ものなんだろう、

おじさまは親も同然なのに……

私は荷物をまとめていた。

そこに龍から着信があった。

「まゆ、大丈夫か」

「大丈夫です」

「工藤組長に怒られただろう」

「はい」

「そうだよな、すぐ俺のマンションに来るのではなく、俺が工藤組長にちゃんと挨拶にいく、
筋を通さねえと、まずいからな」

「でも、龍と離れているなんて耐えられません」

「俺だってそうだよ、少し我慢してくれ」

「分かりました」

スマホは切れた。



「まゆ、食事が出来たぞ、一緒に食べよう」

おじさまは自ら私を呼びに来てくれた。

「今、行きます」

工藤組の方たちはみんな優しい、飛鳥さんが生きていたら私は極道の人間になっていたと思う。

それなのに、おじさまはなぜ、龍とのことは反対するのだろう。

「まゆさんがいると食事が楽しいですね」

功太さんはいつも私を気遣ってくれる。

食事が終わると、私は飛鳥さんに手を合わすために仏壇がある部屋に向かった。

「飛鳥さん、私は龍と一緒にいたいんです、だから、極道の世界で生きていこうと決めました、でもおじさまは反対だって、飛鳥さんが生きていたら、ここにいて、極道の人間になっていたでしょう、なのになんで龍とのことは反対するのか分かりません」

私は手を合わして祈った。

そして、自分の部屋に戻ると、功太さんが部屋のドアをノックした。

「まゆさん、少しお話ししてもよろしいでしょうか」

「はい」

「組長との話を聞いてしまいました、すみません、まゆさんは結城組長の元に行かれるのでしょうか」

「そのつもりです」

「そうですか」

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