ハチ切れ令嬢は、笑みを浮かべながら復讐する。

晴海りく

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第五章 復讐計画

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“決めたわ!もう、あの二人には…私の復讐を存分に味わって絶望してもらう!
人から、どう思われてもいい!!私が傷ついた分以上に…”

アイナは自分の部屋で過去の日記を読み、涙を拭きながら復讐を誓った。
「…特にグレイには、存分に味わってもらうわよ…さぁ、その復讐をどこでお披露目しようかしら?
…あっ!あるじゃない!…」

コンコン


「お嬢様~?食事の準備が、できましたよ~?
食べられますか?」
と言って部屋からサブリナが入ってきた。
アイナは立ちあがり部屋を出る。
歩きながら、
「少し頬が痛いからスープとかが…」
「もちろんです!!本日は、野菜スープです!野菜も、クタクタに柔らかくなっておりますので食べられますよ~」
サブリナがふとアイナに
「お嬢様?グレイ様とオリビア様に復讐されるのですか?」
「えっ?!えぇっ!?サブリナ?何を言ってるの?」
サブリナはアイナの顔を近づけて
「お嬢様~?私は、お嬢様の味方です。お嬢様の頬をこんな目にあわせて…許せないです!お手伝いさせてください!」
汗をかくアイナ。声を裏返しながら
“なっなぜ?わかったの?サブリナ?!すごいわ!!”
「……もし、復讐すると言ったら……」
と口を開いた瞬間、サブリナは大きな声で





「手伝います!!!!!!!」





キーーーーーーーーーン!!!!!!




耳をおさえながらアイナは、少し涙目で
「サブリナ?ありがとう!」
サブリナは、止まらなかった。早口で、
「お嬢様?あの二人をどうしますか?煮るんですか?八つ裂きですか?爆破しますか?毒薬?」
「料理みたいに言わないで!!」

アイナは、サブリナの本気に驚きながらも少し考えながら
「…殺さないで復讐をするのよ!…貴族の地位を落とすつもりで計画するのよ?」
サブリナは、
「お嬢様は、お優しいですね!!私やバイロン様なら、確実に二人の息の根をとめにいきますよ!!」
「コラッ!そんなこと言っちゃダメよ!
…あのね…殺すのは、簡単よ?私も腹立ってたからね?
でも…この婚約者の地位を使って復讐したいじゃない?」


すると、食事の部屋の方から大きな声が聞こえてきた。

急いで部屋の中を見てみると、兄・バイロンとレイモンドが傷の手当てをしながらに揉めていた。
アイナは、レイモンドを見て
「あれ?レイモンド、いつの間に?帰ったはず…?」
「少し用事をして…戻ってきたんだ。」
レイモンドはアイナの頬をみて悲しそうな顔をする。
「…アイナ?グレイに殴られて…腫れたのか?」
「…平気よ?レイモンド!大丈夫だから!!」
とアイナは、少し笑う。
レイモンドが話そうとした時にバイロンがイスを倒しながら

「大丈夫じゃないだろう!!!婚約者に、侮辱と暴力を受けて笑うな!!まだ泣いてくれる方が、いい!!」

と泣きながら叫んだ。
アイナは、泣きそうになる。
レイモンドは、バイロンにイスを座らせ
「…さっき大きな声を出したのは、バイロンがグレイとオリビアを殺しにいくと言って止めていたんだ…」
ガーゼに消毒液をたらしながら、バイロンの左頬の傷にあてる。
バイロンがレイモンドに
「痛いぞ!レイモンド!」
「お前は、ほっんとうに、血の気が多いな~気持ちは、わかる。だが、その前にアイナがどうしたいかを聞け!!」
とバイロンの頭をパシッと叩く。

皆がアイナをみる。
サブリナは、アイナの手を握り
「仲間は、多い方が…いいですよ?」
アイナは目の前の人達を見ながら
“私は、人に恵まれている。…今は、一人じゃできないから…”

「…お兄様?…レイモンド、サブリナ。
私は、グレイとオリビアに…復讐をします。」
バイロンは、身を乗り出しながら
「殺しにいくか?」
アイナは、首をふる。
「違います。一ヶ月半後に、パーティーがありますよね?そこで、二人に大恥をかいてもらいます。
よく言うでしょ?目には目を…っと?」

レイモンドは、息を吐きながら
「バイロンと同じことを言ったら、どうしようかと思ったら…安心した!」
バイロンは、
「…」
無言でレイモンドをみながら、圧をかける。
サブリナは、レイモンドとバイロンに
「お手伝いしますよね!!」
「「もちろんだ!!」」

アイナは、少しだけ心が軽くなる。
三人に
「…ありがとう」
と伝えた。


バイロンは、
「サブリナ!!食事にしよう!!」
サブリナは、小走りで
「そうしましょう!準備しますね!!」
「サブリナ、待て!俺も行く。これ以上、レイモンドに怒られたくない!」
レイモンドは、
「…おい」
と突っ込んだ。

アイナは、レイモンドと二人きりなる。
「…あのレイモンド、いつも巻き込んでしまって…ごめんなさい…」
レイモンドは首をふりながら、アイナの手をとり
「大丈夫だから、アイナは…自分のことだけ考えて…後は、私達がすべてするから~」

“レイモンドの顔をみて、安心した。
ずっとそばにいてほしいと思った…
最近、レイモンドのことばかり思ってしまう…

…ダメだ。今は、目の前の復讐のことだけを…”









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