ハチ切れ令嬢は、笑みを浮かべながら復讐する。

晴海りく

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パーティーの後

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「皆様~!!まだ、御料理も召し上がってないでしょう?
ルメール家のメイド・サブリナが、とても大きなケーキを何個も作りました!これは、当屋敷でも…誕生日に朝から必死になって食べます!!
今日来たお客様は、ラッキーですよ~♪
肉・魚・野菜様々なので!どうぞお食べくださいませ~♪
では、私は…着替えてきますね~?」

とアイナは、疲れをみせないように大声で言った。
また大迫手が鳴り響いた。
礼をして去っていく。






カールソンが、アイナに近づいてきて
「…応接間に通した?」
「はい、ご家族が集まっております。」
「はぁ~巻き込んでしまったもの…怒られても殴られても仕方ないわ…」


屋敷の応接間へ行く。

深呼吸をしてノックをした。
“あ…汚い格好だけど、早くあの子の顔がみたいわ…”
「失礼します。」
部屋へ入ると、アイナに庇われた男の子ロイ・ヒューストンとその家族は、チョコフォンデュを食べてテンションが上がっていた。
アイナはポカンとしていると、ロイの父・母カルロとテレサが驚いて
「アイナ嬢、この度は…息子がご迷惑を…」
「本当に申し訳ございませんでした!!」
アイナは焦りながら
「いやいや、私こそ…ロイを巻き込んでしまって…本当に申し訳ございませんでした!!
ロイは、怪我をしていませんか?
大丈夫ですか?」
ロイはアイナに、チョコマシュマロを持ってきて
「アイナ様!チョコマシュマロどうぞ?」
アイナはチョコマシュマロを持って
「ロイ、大丈夫?マシュマロありがとね?」
「大丈夫です!アイナ様と一緒にダンスができて嬉しかった!!」
と元気いっぱいの声を聞いた。
ロイの姉・サラサも口にチョコをつけて
「アイナ様も食べよ?」
「えぇ、食べましょう!ウフフ、サラサ?お口にチョコが、ついてるわ!」
と言ってペーパーでサラサの口を拭った。
テレサが慌てて
「何から何まで、すいません。
あの…アイナ様の作戦すごかったです。
まさか…この別邸に隠し扉や隠し部屋がこんなにあるとは思わなかったです。」
ロイは、
「探検家みたいで楽しかった~!
サブリナお姉ちゃんがね、ずっと抱っこしてくれて…この部屋までパパとママとお姉ちゃんに会わせてくれたんだよ!
それでね~サブリナお姉ちゃんが、おいしい食べ物をいっ~ぱい用意してくれたんだ!!」
とそう言った。
テレサは笑いながら
「こんなに食べさせてもらって…驚きましたもの!!」
カルロも
「おいしすぎてスーツがパツパツで…」
アイナは、ホッとした。
“あぁ…怖がらせてしまったのに、あんなに笑顔で…”
「いっぱい食べたその後に、ダンスがありますので…ぜひご家族で踊ってくださいね?」
ロイは、アイナに
「うん!!」
頭を撫でて
「それでは、本日は大変申し訳ございませんでした。少しの時間ですが楽しんでいってくださいませ…」
そういって、部屋から出た。

カールソンは廊下で立っていて、
「…どうでしたか?」
アイナは、少し目を潤ませて
「よかった。安心した!」
「そうですか…
次は、アイナ様の怪我や服を綺麗にいたしますよ?」

すると
「私が怪我を治療するよ」
後ろを振り返るとレイモンドが、立っていた。
アイナは驚いてレイモンドに抱きつく。

「う~ん!レイモンドの香りだ!!」
「それは…いい匂いなのかい?」
「もちろん!!」
カールソンは、クスッと笑いながら礼をする。





レイモンドは、アイナを横抱きして医務室へ入っていった。
そしてソファーにアイナを座らせる。
レイモンドは、ガーゼに消毒液を湿らせアイナの腕に塗る。
アイナは顔を歪ませながら
「いっ…いっ…ゴホン」
レイモンドは、アイナの顔を見ながら楽しんでいるように見えた。
アイナはレイモンドに
「楽しんでいるでしょ?」
「ん?そんなことないよ?斧で切られたから…痛そうに我慢しているアイナがかわいいな~って!!」
「…レイモンド、それを楽しそうと言うのよ…」
「少しは、私の気持ちがわかったかい?
縫わなくても大丈夫だね。薬を塗るよ?」

ペタ

ペタ

「今日は…とてもムチャしたし…迷惑をかけたわ。ごめんなさい…
でも、私の性格は…」
「わかってるよ!君が、こういう性格をしているのは…知っているよ!ただもう少し…私やバイロンを頼ってくれ…」
「はい…」
とアイナは言い、レイモンドは包帯を巻いていく。

“レイモンドの顔をみれて、安心した…
寝たいけど…まだパーティーが…”


「よしっ!巻けたよ!!」


ビクッ


「え?あっ!?あーありがとね?レイモンド?」
と半分寝かけていたことを言えないアイナ。
レイモンドは顔を近づけて、首をコテンと傾ける。

すると、アイナの唇にキスをした。

「レッレイモンド?!私…血の味が…」
「大丈夫だよ?」

今度は額にキスをした。

アイナは、
「うわぁ!!」
と驚く。
レイモンドから、たくさんのキスをもらった。

顔を真っ赤にしてアイナが
「むぅ…レイモンドの意地悪…」
「私も…たまには意地悪だ…知らなかったかい?」
と笑った。

レイモンドは立ち上がり、アイナを立たせた。
「うん、アイナのドレスを後ろに置いてあるから着てみて?」
「わかったわ!」
そういって、ソファーの後ろのカーテンをあけ、そこに入る。
ハンガーに青色のドレスがかかっていて、アイナは笑う。
「フフッ綺麗な色♪」
戦いの時に着ていた服を脱いでいく。
“カタリナに謝らなきゃ…
大切な服なのに…”

青色のドレスを着た。
デコルテラインが綺麗に見え、ウエストにはピンクのりぼんをウエストに巻き付けている。
裾は少しレースとフリルがまざっていた。
髪も全て編み込みをほどいて、ウェーブヘアーにしサイドに青りぼんのクリップをつけ、ピンクの仮面をした。

カーテンをあけ、レイモンドに
「どう?レイモンド?」
ウエストに手をまわして
「私の恋人様は、可愛くなったり綺麗になったり…とても忙しいよ?
パーティーの方へ行くの?私をおいて…」
「あなたも行くのよ?」
とアイナはレイモンドの手を握った。


二人は、医務室から出て会場へ戻った。








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