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第三章 牢獄
目を開けると、もとの部屋だった。
「あぁ…私の部屋ね。」
と呟いた。
左足に何か違和感を感じ、起き上がると重りがついているチェーンをしていた。
透子は、鼻で笑いながら
「…もう逃げないし…こんなことするほど、私は貴重な女じゃないわ…」
すると透子の後ろから、
「透子?痛い?」
と聞こえる。
透子は、
「そりゃ、いたい…ん?」
と振り返るとシノノメがいた。
シノノメは、狐の姿で尻尾を振っていた。
驚きながら
「どうして?そんな?!バレちゃうわ!
あざみさんは…普通じゃないもの!」
シノノメは、ケタケタと笑いながら
「ふふん、今まで透子の髪につけている紐に入ってたんだ!」
透子は驚きながらも、とても嬉しくてシノノメを抱きしめた。
「うわぁー!!透子!…透子?」
シノノメは透子の頭を前足でポンッとのせ
「透子?寂しくないよ?一緒にいるからね?」
「…うん」
と頷いた。
ドアの方から音がした。
ガチャ ガタッガタッ ガタッ ガタッ
そこに入ってきたのは、先子と実紀子だ。
透子は警戒をする。
二人は、からくり人形のような左右を揺らす歩き方をし、話し方も
「…お帰りなさいませ?透子様?…そろそろ結婚式が…始まりますので…きも…着物にお着替え下さい…」
と首を傾げながら話す。
実紀子も先程から、お茶を入れようとしているのかずっとお湯を湯呑みに入れず、手にお湯をかけていた。
透子は、汗をかきながら
「お母様…お姉様…ありがとうございます…」
と言うと、後ろ向きでドアに向かって出ていった。
ドッ
ドッ
ドッ
“お母様とお姉様は、あざみさんに操られてる?
風間さんは…組んでいるのかしら?”
透子は落ち着くために胸に手をあて、心の中で
“どうか…もし…私の願いが叶うなら…
【透子!ここにいろ!!】
なんで…あの人の顔が出てくるんだろう…
ワガママでしょうか?”
「…会いたいな…燈吏に…」
頬から涙が流れた。
すると小窓から燈吏が、ひょっこり出てきて
「おう!呼んだか?」
透子は驚いて
「へっ!ハッ?!燈吏?!」
「とりあえず!…よっと…」
と言って入ろうとした時にお尻が引っかかる。
慌てる燈吏に、透子が部屋の方へ引っ張ろうとした時、透子の部屋のドアが吹っ飛ぶ。
透子は壁にぶつかった。
大袈裟な動きをしながらあざみが
「あ~ら~♪燈吏じゃない!
私に会いに来てくれたの?
でも残念~♪ここは、風間さんの婚約者の透子さんのお部屋よ?フフ。」
と入ってきた。
風間が透子の方へ近寄り、抱きしめる。
「透子ちゃん!大丈夫~?怖かったね?」
いつのまにか燈吏は、あざみの力で小窓から出れていた。
透子は、抱きしめられたまま震えていた。
「おい…お前…」
風間の肩を掴み、燈吏は殴った。
静かに
「…もうそろそろ…透子の気持ちも考えてやれよ…」
風間は、透子を引き寄せ
「きっ君は、何を言っているんだ!透子ちゃんは、僕のお嫁さんになるんだぞ!!」
燈吏は、冷静に
「透子の意思を尊重するのも婚約者のつとめじゃないのか?」
フラリとあざみが
「尊重…?つとめ?
あなたは、私の想いに気づかないフリをしていたのに…この人間の女には…すぐに気づいて…ご立派だこと…いいわ…もう我慢が…」
燈吏は叫ぶ
「バカ!!力を封印してるのに、身体が消えるぞ!!」
あざみの全身が黒くなり、九本の尾が出てくる。
額には、目がついていてギョロギョロしていた。
「我慢が、できないの!!」
首についていた数珠が、ちぎれた。
「あぁ…私の部屋ね。」
と呟いた。
左足に何か違和感を感じ、起き上がると重りがついているチェーンをしていた。
透子は、鼻で笑いながら
「…もう逃げないし…こんなことするほど、私は貴重な女じゃないわ…」
すると透子の後ろから、
「透子?痛い?」
と聞こえる。
透子は、
「そりゃ、いたい…ん?」
と振り返るとシノノメがいた。
シノノメは、狐の姿で尻尾を振っていた。
驚きながら
「どうして?そんな?!バレちゃうわ!
あざみさんは…普通じゃないもの!」
シノノメは、ケタケタと笑いながら
「ふふん、今まで透子の髪につけている紐に入ってたんだ!」
透子は驚きながらも、とても嬉しくてシノノメを抱きしめた。
「うわぁー!!透子!…透子?」
シノノメは透子の頭を前足でポンッとのせ
「透子?寂しくないよ?一緒にいるからね?」
「…うん」
と頷いた。
ドアの方から音がした。
ガチャ ガタッガタッ ガタッ ガタッ
そこに入ってきたのは、先子と実紀子だ。
透子は警戒をする。
二人は、からくり人形のような左右を揺らす歩き方をし、話し方も
「…お帰りなさいませ?透子様?…そろそろ結婚式が…始まりますので…きも…着物にお着替え下さい…」
と首を傾げながら話す。
実紀子も先程から、お茶を入れようとしているのかずっとお湯を湯呑みに入れず、手にお湯をかけていた。
透子は、汗をかきながら
「お母様…お姉様…ありがとうございます…」
と言うと、後ろ向きでドアに向かって出ていった。
ドッ
ドッ
ドッ
“お母様とお姉様は、あざみさんに操られてる?
風間さんは…組んでいるのかしら?”
透子は落ち着くために胸に手をあて、心の中で
“どうか…もし…私の願いが叶うなら…
【透子!ここにいろ!!】
なんで…あの人の顔が出てくるんだろう…
ワガママでしょうか?”
「…会いたいな…燈吏に…」
頬から涙が流れた。
すると小窓から燈吏が、ひょっこり出てきて
「おう!呼んだか?」
透子は驚いて
「へっ!ハッ?!燈吏?!」
「とりあえず!…よっと…」
と言って入ろうとした時にお尻が引っかかる。
慌てる燈吏に、透子が部屋の方へ引っ張ろうとした時、透子の部屋のドアが吹っ飛ぶ。
透子は壁にぶつかった。
大袈裟な動きをしながらあざみが
「あ~ら~♪燈吏じゃない!
私に会いに来てくれたの?
でも残念~♪ここは、風間さんの婚約者の透子さんのお部屋よ?フフ。」
と入ってきた。
風間が透子の方へ近寄り、抱きしめる。
「透子ちゃん!大丈夫~?怖かったね?」
いつのまにか燈吏は、あざみの力で小窓から出れていた。
透子は、抱きしめられたまま震えていた。
「おい…お前…」
風間の肩を掴み、燈吏は殴った。
静かに
「…もうそろそろ…透子の気持ちも考えてやれよ…」
風間は、透子を引き寄せ
「きっ君は、何を言っているんだ!透子ちゃんは、僕のお嫁さんになるんだぞ!!」
燈吏は、冷静に
「透子の意思を尊重するのも婚約者のつとめじゃないのか?」
フラリとあざみが
「尊重…?つとめ?
あなたは、私の想いに気づかないフリをしていたのに…この人間の女には…すぐに気づいて…ご立派だこと…いいわ…もう我慢が…」
燈吏は叫ぶ
「バカ!!力を封印してるのに、身体が消えるぞ!!」
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額には、目がついていてギョロギョロしていた。
「我慢が、できないの!!」
首についていた数珠が、ちぎれた。
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