にゃんこ三姉妹の華麗なる冒険記

葉柚

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「にゃーにゃにゃー。(捕まらないのー。)」

「にゃーにゃんにゃ。(疲れたねー。)」

「にゃっ!にゃっ!(手でダメなら口なのー。)」

なかなか捕まらない生命の光にじれてくるマーニャたち。

クーニャに至ってはさんざん前足で捕まえようとあがいていたが、どうにも捕まえることができないため小さな口を大きく開いて噛みつこうとする。

すると、生命の光がすぅーっとクーニャに近づいてきた。

そうして、そのまま大きく開いた口の中に吸い込まれるように消えていく。

「にゃっ!!?にゃっ!!?(ど、どうしよう。飲んじゃったのー。)」

実際には飲んだ感覚はなかったが、生命の光は口の中で溶けるように消えていった。

驚いたクーニャはその場で尻尾をぶわっと膨らませてぴょんぴょんと飛び跳ねた。

「にゃーにゃにゃにゃ!!(えー、クーニャってば飲んじゃったのー?)」

「にゃにゃにゃんにゃんにゃ?(それ美味しかったのー?)

生命の光を飲み込んでしまったクーニャを、マーニャとボーニャは驚いたように見つめている。

マーニャはクーニャのことを心配しているようだが、ボーニャは生命の光の味を知りたいようだ。

「にゃにゃにゃん。(味なんてわかんなかったのー。)」

どうやら慌てすぎて味がわからなかったらしい。

もしくは、無味無臭なのかもしれない。

「にゃーにゃんにゃん?(身体はおかしなところはないー?)」

マーニャが心配そうにクーニャを覗き込む。

「ふみゃ。うにゃぁ~ん。(うん。大丈夫なのー。)」

クーニャは両前足をジッと見つめながら答えた。

「にゃーにゃんにゃんにゃー。にゃんにゃん。(でも不思議なのー。疲れが吹き飛んだのー。)」

「にゃっ!?(えっ!?)」

「にゃにゃにゃん?(ほんとう?)」

「にゃーにゃんー。にゃーにゃにゃにゃんにゃんにゃん。(ほんとーなのー。マーニャもボーニャも食べてみるのー。)」

クーニャがそう言うが早いが、ボーニャとマーニャは生命の光を口に入れようと小さく可愛らしい口を大きく開いた。

すると、マーニャたちが生命の光を追うまでもなく、生命の光の方からマーニャたちの口に飛び込んできた。

「にゃー!!?」

「にゃにゃー!!?」

マーニャとクーニャは驚いて声にならない声をあげた。

急に生命の光が飛び込んできたので驚いたのである。

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