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一章
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「あれ?マーニャたちは?」
プーちゃんから目を離して室内を見渡すがマーニャたちの姿がなかった。
まさか、あの子たちプーちゃん置いて遊びに行ったの!?
『待ちきれずに遊びに行った。よって我は暇だった。』
マーニャってば・・・お客さん置いて遊びに行っちゃったのね。
なんて、なんて自由な子たちなのかしら。
プーちゃんったらマーニャたちに置いていかれたからご機嫌斜めなのようだ。
「遅くなってすみません。パン買ってきたので一緒に食べましょう。」
『うむ。』
私は買ってきたパンをテーブルに広げる。
プーちゃんはテーブルの前に大人しくトグロを巻いて鎮座している。
なんだかシュールな光景だなぁとか思いつつ、パンのついでに飲み物も用意する。
今日の飲み物はりんごジュース。
この世界には緑茶がない。
基本ジュースか紅茶だ。
しかし、紅茶の茶葉なんて買っていなかったのでアンさんのところで売っていた100%りんごジュースを買ってきたのだ。
実はその隣に置かれていた「にゃんこの肉球」という謎の商品も気になったのだが今回は購入していない。
いったい、どんな飲み物なのだろうか。
プーちゃんは目の前に積まれたパンを無造作に短い手で取ると、口に運んだ。
私の手のひらサイズのパンがプーちゃんにかかれば一口だ。
『甘くて美味いのだ。』
プーちゃんが食べたのはメロンパンだ。
パンの表面に甘いクッキー生地とザラメの砂糖が振り掛けられているのが特徴だ。
どうやら甘いパンはプーちゃんの口に合ったようだ。
ほっと一安心する。
『・・・これは辛くてまずいのぉ。』
次いでプーちゃんが取ったのは、コッペパンに切り込みが入れられその間にウインナーが入っているというホットドックに近いパンだ。
こちらは、ピリッと辛い山椒で味付けされている。
お酒に合いそうな一品だが、どうやらプーちゃんの口には合わなかったようだ。
竜っていったら大酒飲みって印象があるのだが、違うのだろうか。
パンをもきゅもきゅと咀嚼するプーちゃんを見ながら私もパンを一つ手に取った。
「マユー!来ちゃった。」
「えっ?」
「ええええっ!?」
突然、ノックもなしにドアが開いた。
鍵を掛けなかった私も私だけど、勝手に開けないで欲しい。
プーちゃんいるし。
プーちゃんの姿ドアから丸見えだよね・・・。
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