妹が寝取った婚約者が実は影武者だった件について 〜本当の婚約者は私を溺愛してやみません〜

葉柚

文字の大きさ
2 / 36

お父様とお母様の反応が思ってたのと違う……?



 ルーンファクト様のことは好ましく思っていた。
 この人が婚約者でよかったと思っていた。
 ルーンファクト様は誠実で、優しくて見目も良い。
 だから、この婚約で私は幸せになれると思っていたのに、またしてもアルフォネアに取られてしまうだなんて……。
 でも、一時の気の迷いかもしれない。誠実なルーンファクト様が、まさかアルフォネアと関係を持つだなんて、私には信じられなかった。
 もしルーンファクト様がアルフォネアと関係を持つにしても、ちゃんとに私との婚約を破棄してからだと思っていた。
 だから、東屋で見た光景はひどく私を傷つけた。





「お父様、お母様。私はルーンファクト様との婚約を解消したく思います。そして私の代わりにルーンファクト様とアルフォネアの婚約を結んでくださいませ。」
 
 ルーンファクト様を妹のアルフォネアに取られたと思った私はすぐに行動にでた。
 お父様とお母様に婚約の破棄を申し出たのだ。
 そして私は婚約破棄とともに家を出るのだ。もう二度とアルフォネアに大事な物を取られないように。アルフォネアの手が届かない場所に私は逃げるのだ。そして、大事なものに囲まれて幸せに過ごしたい。

「それは、ならぬ。」
「ええ。そうよ。婚約破棄は許せません。なにがあったのかは知りませんが、婚約を破棄することだけは許しません。」

 お父様もお母様も婚約破棄に反対された。
 アルフォネアにルーンファクト様を譲ると言えば、お父様もお母様も諸手を振って喜ぶと思っていたのだけれども、違ったのかしら?

「なぜですか?アルフォネアはルーンファクト様と懇意にしています。私が身を引くべきでは?」

「ならぬ。」

「はぁ。アルフォネアはまたステファニーの物を欲しがったのね。仕方の無い子だわ。でも、婚約破棄だけはだめよ。」

「どうしてですか?私は、辛いのです。夫となるルーンファクト様のお心がアルフォネアにあると知っているのに結婚などできません。」

「……うむ。ルーンファクト殿下にはアルフォネアに気をつけよと伝えたのだが……。」

「そうねぇ。いくら死んだ私の妹の娘のわがままだからと言っても、流石に王家には嫁がせられないわ。それにあの子は将来王様となるルーンファクト殿下に嫁いだらアルフォネアが未来の王妃になるのよ!?あの子は王妃の器ではないわ。アルフォネアが王妃になってしまったらアルスレーン王国の未来はないわ。」

「……え?」

 あ、あれ?
 なんだか、お父様の反応もお母様の反応も思っていたのと全然違うんだけど。
 っていうか、アルフォネアがお母様の亡くなった妹の娘……?
 失礼だけど、お母様の妹は男遊びが激しくて最後には誰の子かわからない子を身籠もったと噂に聞いていたけど、それがアルフォネアだったの……?

 思いがけない事実に私は目を丸くした。
 このこと、アルフォネアは知っているのかしら?
感想 2

あなたにおすすめの小説

幼馴染の生徒会長にポンコツ扱いされてフラれたので生徒会活動を手伝うのをやめたら全てがうまくいかなくなり幼馴染も病んだ

猫カレーฅ^•ω•^ฅ
恋愛
ずっと付き合っていると思っていた、幼馴染にある日別れを告げられた。 そこで気づいた主人公の幼馴染への依存ぶり。 たった一つボタンを掛け違えてしまったために、 最終的に学校を巻き込む大事件に発展していく。 主人公は幼馴染を取り戻すことが出来るのか!?

「お姉さまみたいな地味な人を愛する殿方なんてこの世にいなくってよ!」それが妹の口癖でした、が……

四季
恋愛
「お姉さまみたいな地味な人を愛する殿方なんてこの世にいなくってよ!」 それが妹の口癖でした。

舌を切られて追放された令嬢が本物の聖女でした。

克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。

愛しい義兄が罠に嵌められ追放されたので、聖女は祈りを止めてついていくことにしました。

克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。  グレイスは元々孤児だった。孤児院前に捨てられたことで、何とか命を繋ぎ止めることができたが、孤児院の責任者は、領主の補助金を着服していた。人数によって助成金が支払われるため、餓死はさせないが、ギリギリの食糧で、最低限の生活をしていた。だがそこに、正義感に溢れる領主の若様が視察にやってきた。孤児達は救われた。その時からグレイスは若様に恋焦がれていた。だが、幸か不幸か、グレイスには並外れた魔力があった。しかも魔窟を封印する事のできる聖なる魔力だった。グレイスは領主シーモア公爵家に養女に迎えられた。義妹として若様と一緒に暮らせるようになったが、絶対に結ばれることのない義兄妹の関係になってしまった。グレイスは密かに恋する義兄のために厳しい訓練に耐え、封印を護る聖女となった。義兄にためになると言われ、王太子との婚約も泣く泣く受けた。だが、その結果は、公明正大ゆえに疎まれた義兄の追放だった。ブチ切れた聖女グレイスは封印を放り出して義兄についていくことにした。

妹に婚約者を奪われ、舞踏会で婚約破棄を言い渡された姉は、怒りに魔力を暴発させた。

克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。

大切にしていた母の形見のネックレスを妹に奪われましたが、それ以降私と妹の運は逆転しました!

四季
恋愛
大切にしていた母の形見のネックレスを妹に奪われましたが、それ以降私と妹の運は逆転しました!

ボロボロになるまで働いたのに見た目が不快だと追放された聖女は隣国の皇子に溺愛される。……ちょっと待って、皇子が三つ子だなんて聞いてません!

沙寺絃
恋愛
ルイン王国の神殿で働く聖女アリーシャは、早朝から深夜まで一人で激務をこなしていた。 それなのに聖女の力を理解しない王太子コリンから理不尽に追放を言い渡されてしまう。 失意のアリーシャを迎えに来たのは、隣国アストラ帝国からの使者だった。 アリーシャはポーション作りの才能を買われ、アストラ帝国に招かれて病に臥せった皇帝を助ける。 帝国の皇子は感謝して、アリーシャに深い愛情と敬意を示すようになる。 そして帝国の皇子は十年前にアリーシャと出会った事のある初恋の男の子だった。 再会に胸を弾ませるアリーシャ。しかし、衝撃の事実が発覚する。 なんと、皇子は三つ子だった! アリーシャの幼馴染の男の子も、三人の皇子が入れ替わって接していたと判明。 しかも病から復活した皇帝は、アリーシャを皇子の妃に迎えると言い出す。アリーシャと結婚した皇子に、次の皇帝の座を譲ると宣言した。 アリーシャは個性的な三つ子の皇子に愛されながら、誰と結婚するか決める事になってしまう。 一方、アリーシャを追放したルイン王国では暗雲が立ち込め始めていた……。

メインをはれない私は、普通に令嬢やってます

かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・ だから、この世界での普通の令嬢になります! ↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・