大好きなお姉さまは悪役令嬢!?

葉柚

文字の大きさ
11 / 11

第11話 素晴らしい未来へ

しおりを挟む

 

 

「ぷっ……。メリッサったら、とっても可愛いわね。」

「は、ははは。さすがステラ嬢の妹だ。とても可愛らしい。だが、メリッサ嬢を側室になんてしたらステラ嬢に怒られてしまうよ。メリッサ嬢を側室にするなんて粗末な扱いをしないでくさい!ってね。」

 私の【側室】発言に、ステラお姉さまもスチュワード王太子殿下も笑いを隠せないようで声に出して笑っている。私の言ったことはそんなに突拍子もなかったのかしら。

 確かにこの国では側室を設けている王族はここ数代はいない。

 最後に側室を設けた王様はもう1000年も前になるだろうか。

「……じゃあ、どういうことなの?私が王室に迎え入れられるって??」

 スチュワード王太子殿下と婚姻を結ぶわけではないということ?でも、それでは私は王家に入れないと思うのだけれども。

 私の頭の中に数多のクエスチョンが浮かぶ。

「メリッサ嬢は私の妹として迎え入れることになったんだ。さっき、説明したけど全く聞いてなかったようだね。」

「え?スチュワード王太子殿下の妹になるということ?」

 スチュワード王太子殿下と婚姻するよりも理解ができない。そんなに簡単にスチュワード王太子殿下の妹になれるものなの?

 それに、スチュワード王太子殿下の妹になるということは、ステラお姉さまとは姉妹ではなくなるというわけで。もう気軽にステラお姉さまに会うことも喋ることもできなくなってしまうの?

 雷が鳴った日にステラお姉さまのベッドで一緒に眠ることもできなくなってしまうの?

「そうだよ。メリッサ嬢は私の妹として王室に迎え入れられるんだ。でも、安心してほしい。いつでも好きな時にメリッサ嬢の御父上と御母上とステラ嬢と会えるから。特にステラ嬢が私と婚姻を結べば、ステラ嬢も王宮に住むことになるからね。いつでも気軽に会い放題だよ。」

「そうなの?」

「ええ。そうよ。メリッサ。私がスチュワード王太子殿下と婚姻を結べば私は王室に入ることになるわ。そうすると、王太子妃となりメリッサとは会う機会が減ってしまうかもしれないわ。だから、メリッサはスチュワード王太子殿下の妹になれば問題ないわ。」

 ステラお姉さまはスチュワード王太子殿下の妹になるメリットを私に滔々と説いてくる。

 確かに、ステラお姉さまがスチュワード王太子殿下と婚姻してしまえば、私は気軽にステラお姉さまにお会いできなくなってしまう。

 でも、私がスチュワード王太子殿下の妹になれば王女という特権でステラお姉さまとお会いすることができる。

「なんて素晴らしい未来なのっ!!」

 私は、その提案のあまりの素晴らしさに思わず叫んでいた。

 



 

終わり。

 

王女となったメリッサが誰と恋愛するかはまた別のお話。


続編は
「未来視に翻弄される行き遅れ王女が幸せを掴むまで」
となります。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

元恋人が届けた、断りたい縁談

待鳥園子
恋愛
シュトルム辺境伯の末娘ソフィに隣国の帝国第二皇子から届けられた『縁談』の使者は、なんと元恋人のジョサイアだった。 手紙ひとつで別れることになったソフィは、素直になれずジョサイアから逃げ回る。 「私に届けなければ、彼は帝国に帰ることが出来ない」 そう思いようやく書状を受け取ろうと決意したソフィに、ジョサイアは何かを言い掛けて!?

お好きになさって下さい、私は一切気にしませんわ

Kouei
恋愛
婚約者のクレマンド様は、いつも私との約束を破ってばかり。 理由は決まって『従妹ライラ様との用事』 誕生日会にすら来なかった彼に、私はついに告げた。 「どうぞ、私以外のご令嬢をエスコートするなり、お出かけするなり、関係を持つなり、お好きになさって下さい。私は一切気にしませんわ」 二人の想いは、重なり合えるのだろうか …… ※他のサイトにも公開しています。

婚約破棄されたので、前世の知識で無双しますね?

ほーみ
恋愛
「……よって、君との婚約は破棄させてもらう!」  華やかな舞踏会の最中、婚約者である王太子アルベルト様が高らかに宣言した。  目の前には、涙ぐみながら私を見つめる金髪碧眼の美しい令嬢。確か侯爵家の三女、リリア・フォン・クラウゼルだったかしら。  ──あら、デジャヴ? 「……なるほど」

悪魔が泣いて逃げ出すほど不幸な私ですが、孤独な公爵様の花嫁になりました

ぜんだ 夕里
恋愛
「伴侶の記憶を食べる悪魔」に取り憑かれた公爵の元に嫁いできた男爵令嬢ビータ。婚約者は皆、記憶を奪われ逃げ出すという噂だが、彼女は平然としていた。なぜなら悪魔が彼女の記憶を食べようとした途端「まずい!ドブの味がする!」と逃げ出したから。 壮絶な過去を持つ令嬢と孤独な公爵の、少し変わった結婚生活が始まる。

【完結】広間でドレスを脱ぎ捨てた公爵令嬢は優しい香りに包まれる【短編】

青波鳩子
恋愛
シャーリー・フォークナー公爵令嬢は、この国の第一王子であり婚約者であるゼブロン・メルレアンに呼び出されていた。 婚約破棄は皆の総意だと言われたシャーリーは、ゼブロンの友人たちの総意では受け入れられないと、王宮で働く者たちの意見を集めて欲しいと言う。 そんなことを言いだすシャーリーを小馬鹿にするゼブロンと取り巻きの生徒会役員たち。 それで納得してくれるのならと卒業パーティ会場から王宮へ向かう。 ゼブロンは自分が住まう王宮で集めた意見が自分と食い違っていることに茫然とする。 *別サイトにアップ済みで、加筆改稿しています。 *約2万字の短編です。 *完結しています。 *11月8日22時に1、2、3話、11月9日10時に4、5、最終話を投稿します。

はじめまして、私の知らない婚約者様

有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。 見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。 けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。 ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。 けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。 この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。 悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに? ※他サイトにも掲載しています。

そのご令嬢、婚約破棄されました。

玉響なつめ
恋愛
学校内で呼び出されたアルシャンティ・バーナード侯爵令嬢は婚約者の姿を見て「きたな」と思った。 婚約者であるレオナルド・ディルファはただ頭を下げ、「すまない」といった。 その傍らには見るも愛らしい男爵令嬢の姿がある。 よくある婚約破棄の、一幕。 ※小説家になろう にも掲載しています。

宮廷外交官の天才令嬢、王子に愛想をつかれて婚約破棄されたあげく、実家まで追放されてケダモノ男爵に読み書きを教えることになりました

悠木真帆
恋愛
子爵令嬢のシャルティナ・ルーリックは宮廷外交官として日々忙しくはたらく毎日。 クールな見た目と頭の回転の速さからついたあだ名は氷の令嬢。 婚約者である王子カイル・ドルトラードを長らくほったらかしてしまうほど仕事に没頭していた。 そんなある日の夜会でシャルティナは王子から婚約破棄を宣言されてしまう。 そしてそのとなりには見知らぬ令嬢が⋯⋯ 王子の婚約者ではなくなった途端、シャルティナは宮廷外交官の立場まで失い、見かねた父の強引な勧めで冒険者あがりの男爵のところへ行くことになる。 シャルティナは宮廷外交官の実績を活かして辣腕を振るおうと張り切るが、男爵から命じられた任務は男爵に文字の読み書きを教えることだった⋯⋯

処理中です...