【悲報】現代ダンジョン時代、俺の職業がLv.1チンピラ【詰み】

道雪ちゃん

文字の大きさ
91 / 115

鉄のデビュー

 10月初旬に入り、神楽坂の風も少しずつ冷たさを帯び始めていた。

 ひよりが目を覚ましたのは、週末の朝、7時を回った頃だ。

 カーテンの隙間から差し込む秋の柔らかな光を浴びながら、ひよりはベッドの中で大きく背伸びをする。

 かつては平凡な大学生として過ごしていたが、今ではこの家を「ひより組」の拠点として、どこか規律の取れた空気が漂っている。

 昨日、ひよりは大きな決断を下した。

 世田谷での苦い犠牲を糧にするため、特に貢献度の高かった影の構成員10名を「幹部構成員」へと昇格させたのだ。

 現在の布陣は、ひより、直参5名、幹部構成員10名、そして鉄の抜けた分の1名を追加した一般構成員90名。

 総勢105名の部下を束ねるボスとしての責任が、朝の目覚めと共に、心地よい重圧となってひよりの肩にのしかかる。

「……よし、行くか」

 一言、自分に気合を入れ、ひよりはリビングへと向かった。

 扉を開けると、そこには既に日常となった光景があった。

 「あ、ひよりん。おはよう。ちょうど今、テッちゃんが最後の一皿を盛り付けたとこだよ」

 ソファでタブレットを操作し、今日の戦略をチェックしていた透が顔を上げる。

 その隣では、既に戦闘服を完璧に着こなした涼が、無言で愛刀の手入れを終えたところだった。

 「ボス、おはようございます! 最高の朝飯、用意できてますよ!」

 キッチンから響いたのは、少し高めで、あどけなさを残した明るい声。

 そこには、エプロンをつけた鉄が立っていた。

 世田谷の激戦を経て直参に加わったこの優男は、ひよりと同棲を始めてからというもの、意外すぎる才能を開花させていた。

 「鉄、おはよ。……すごい、いい匂いだね」

 食卓に並べられたのは、香ばしく焼かれた厚切りのベーコン、半熟の目玉焼き、そして地元神楽坂のベーカリーで買ってきたというバゲット。

 さらには具沢山のミネストローネまで添えられている。

「師匠に『タンクは身体が資本だ』って叩き込まれましたからね! 深層に潜るなら、まず腹を作らねぇと始まらねぇですよ!」

 鉄がニコニコと楽しげに笑いながら、全員分のコーヒーを注ぐ。

 ひよりは促されるまま席に着き、まずはスープを一口啜った。

 「……美味い。鉄、これ、どこで覚えたの?」

 「なんかできたんですよ!才能っすかね?でも、お口に合ってよかったっす!」

 その言葉に、涼も黙って頷きながらフォークを動かしている。

 レベル61。

 この部屋にいる4人は、今や日本の探索者たちが数年かけても到達するかわからない領域に、1年も経たずに辿り着いた。

 傍から見れば異常な光景だが、ひよりにとっては、何よりも守るべき「家族」の姿だった。

 「……ごちそうさま。最高だったよ、鉄。これなら20層まで一気に行けそうだ」

 ひよりが満足げに笑うと、鉄は嬉しそうに目を細めて「よっしゃ!」と小さく拳を握った。

 食後のコーヒーを飲み終え、空気は一気に「探索者」のものへと切り替わる。

 「ひよりん、今日の神楽坂13層……データは無いけど、構成員たちの配置はどうする? 幹部構成員を10名に増やした分、連携の密度は上がるはずだけど」

 透が冷静に問いかける。

 ひよりは少し考え、自分の手のひらを見つめた。

 若頭になってから、経験値の入りが少し鈍くなったような、身体の芯に重みが居座るような感覚がある。

 だが、それは弱さではない。105名の命を背負う重みだと感じた。

 「幹部構成員には、各隊の構成員を指揮させる。俺たちがボスの動きを止めている間に、各部隊には周囲のモンスターを掃除させたり、ボスを削って確実に経験値を『獲る』。……鉄、君の盾が頼りだ。構成員を一人も欠けさせない、それが今日の最低条件だよ」

 「応! 俺の命に代えても、後ろの連中には指一本触れさせねぇっすよ!」

 鉄が立ち上がり、しなやかな身体を真新しいスーツの装備で包む。

 涼は静かに立ち上がり、ひよりの背後に控えた。

 透は笑みを浮かべ、神楽坂ダンジョンのマップを閉じる。

 「行こう。今日もしっかり攻略しようね」

 ひよりが玄関の扉を力強く開ける。

 眩しい10月の朝日が、出陣する「ひより組」の4人を照らし出した。


………


 秋の爽やかな風を感じながら、ひよりたちは神楽坂の自宅を出て、ダンジョンへと続く大通りをゆっくりと歩いていた。

 拠点がすぐ近所ということもあり、この散歩のような道程も、ひより組にとっては出陣前の大切な時間だ。

 「わあ……やっぱり土日は人が多いね、ひよりん」

 透がタブレットを片手に、人の波を器用に避ける。

 その背後、金髪を後ろで一つに結んだ鉄が、楽しげに周囲を見渡していた。

「透ちゃん、見てよ! あの団子、めちゃくちゃいい匂いするよね! 帰りに絶対買って帰ろうよ!」

「テツ、はしゃぎすぎだ。……集中しろ」

 涼が低く冷めた声で釘を刺すと、鉄は「うっ、すいません……」と首をすくめる。

 180センチのモデル体型でスタイル抜群の鉄だが、涼に睨まれた途端に子型犬のようになってしまうのが、チンピラとLv.1チンピラの頃からのお決まりだった。

 ひよりたちがエントランスの広場に差し掛かると、周囲の探索者たちから次々と明るい声が上がった。

 「おはよう、三上くん! 今日も攻略、応援してるよ!」
 「三上さん、また戦闘の指南お願いします!」
 「……お、隣にいる金髪の兄ちゃん、外で見るなんて初めてだな」

 黒スーツを完璧に着こなした金髪の美青年に、周囲の視線が集まる。

 ひよりは足を止め、一人一人の声に柔らかい微笑みを返しながら、誇らしげに鉄の肩を軽く叩いた。

 「みんな、おはようございます。紹介するね。今日から改めて一緒に潜る、新しい家族の鉄です。……鉄、挨拶して」

「あ、はい! 皆さん初めまして…? 鉄っす! ボスの盾として、精一杯頑張るんで、よろしくっす!」

 鉄が人懐っこい笑顔で大きく手を振ると、探索者たちからも「お、いい顔してるな!」「頑張れよ、兄ちゃん!」と温かい声が飛ぶ。

 神楽坂の探索者たちにとって、ひより組はもはや自分たちの誇りであり、新しい仲間の加入は、神楽坂ダンジョン全体の慶事のような空気で迎えられていた。

 「あ、ひよりさん!」

 受付カウンターの奥から、待ちきれないといった様子で身を乗り出したのは、ギルド職員の妃那だった。

 「妃那さん、おはよう。今日も朝から大変そうだね」

 ひよりが受付の前に立ち、穏やかに語りかける。

 妃那は頬を少し染めながらも、ひよりの隣に立つ見慣れない青年――鉄に、不思議そうな視線を向けた。

「妃那さん、紹介するね。改めて家族になった鉄だよ。……鉄、こちらはこのダンジョンの受付をされてる妃那さんだ」

「初めまして、姐さん! 鉄っす。ボスの朝飯担当も兼ねてます! 以後、お見知りおきを!」

「姐さん?……初めまして。ギルド職員の妃那です。ひよりさんの朝食を……?」

 妃那が驚いたように目を丸くすると、ひよりは少し照れくさそうに笑った。

 「うん。鉄が気合を入れて朝ご飯を作ってくれたから、体調は万全なんだ。負ける気がしないよ」

 「へへ、姐さん! 俺の特製メニュー、今度姐さんの分も作って持っていきましょうか?」

 「テツ……調子に乗るな。妃那さんの仕事の邪魔」

 涼の鋭いツッコミに「冗談だってばぁ!」と鉄が飛び上がる。そんなやり取りを見て、妃那はクスクスと楽しそうに笑った。

 「ふふ、楽しみにしていますね。……ひよりさん、13層はデータが無いんです。どうか、気をつけて。……皆さんの無事を、心から祈っています」

 妃那の手が、カウンター越しにひよりの手に一瞬だけ重なる。ひよりはそれを優しく握り返し、力強く頷いた。

「ありがとう、妃那さん。行ってくるね」

 ひよりの言葉を合図に、一行はダンジョンの入口へと向かう。

 転移石の手前で、ひよりは足を止め、背後の仲間たちを振り返った。

 「みんな、準備はいい? 今日も一人も欠けずに、美味しい夕飯を食べに帰ろう」

 「応! ボス! 俺の新しい武器を楽しみにしててください!」

 鉄の明るい声が広場に響き、それに応えるように周囲の探索者たちからも声が上がった。
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
コミカライズ企画進行中です!! 2巻2月9日電子版解禁です!! 紙は9日に配送開始、12日発売! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&2巻出版!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、コミカライズ決定いたしました!現在企画進行中!!そしてオリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 12日には、楽天koboにおいてファンタジー5位となりました!皆様のおかげです! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 オリコンランキングライトノベル 週間BOOKランキング 18位(2025年9月29日付)

オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】

山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。 失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。 そんな彼が交通事故にあった。 ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。 「どうしたものかな」 入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。 今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。 たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。 そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。 『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』 である。 50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。 ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。 俺もそちら側の人間だった。 年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。 「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」 これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。 注意事項 50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。 あらかじめご了承の上読み進めてください。 注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。 注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~

華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』 たったこの一言から、すべてが始まった。 ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。 そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。 それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。 ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。 スキルとは祝福か、呪いか…… ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!! 主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。 ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。 ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。 しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。 一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。 途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。 その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。 そして、世界存亡の危機。 全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した…… ※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

現代ダンジョン奮闘記

だっち
ファンタジー
15年前に突如としてダンジョンが登場した現代の地球。 誰が何のために。 未だに解明されていないが、モンスターが落とす魔石はすべてのエネルギー源を代替できる物質だった。 しかも、ダンジョンでは痛みがあるが死なない。 金も稼げる危険な遊び場。それが一般市民が持っているダンジョンの認識だ。 そんな世界でバイトの代わりに何となくダンジョンに潜る一人の少年。 探索者人口4億人と言われているこの時代で、何を成していくのか。 少年の物語が始まる。