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幕末
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この世界に来て5年、ようやく日本に帰れる。
「レナ・サトー、この世界を救ったこと感謝する」
世界各国のトップが私に感謝の言葉を述べた。そして魔道具化された通学リュックに様々な国宝品が詰め込まれていく。
これらの品々を日本で使うことはないけど、いい思い出の品になるだろう。
5年……。とても長かった。普通の女子中学生だった私は殴り合いなどの喧嘩さえしたことがなかった。それなのに戦うことを求められ、時には人を殺すことさえあった。
今でもその事は私の心に重くのしかかってる。
「では、円陣の中に」
魔術師に促され魔法陣がかかれた床の中央に立つ。魔法陣の外側を魔術師が囲んだ。
これで帰れる。私は嬉しさと共に不安もあった。5年も経ったのだ。両親には心配を掛けただろうし、どこに行ってたかと聞かれるだろう。正直に言ってもきっと誰も信じてくれないだろう。
さて、どうするべきか……。
そんなことを考えてる間に周りは眩しくなり周りが見えなくなった。
光が収まるとそこは、城内の庭だった。
どこの城だろう。大阪城とか?
そんなことを思ってると袴姿の男たちに囲まれた。その髪型は現代は見ない丁髷姿。
「異国の者か?」
刀の鞘に手を置いて、いつでも抜刀できる状態で一人の男が聞いてきた。
「いえ。日本人です」
「名を名乗れ」
「佐藤 玲奈といいます」
「佐藤というもの。ここが江戸城であり、そなたは許可なく足を踏み入れたことが大罪である自覚はあるか?」
これって、まずい状態?信じてもらえるか分からないけど説明しないと私に自由はなくなるよね。
「私は2024年の日本から異世界に召喚され、そこで邪神を倒して2024年の日本に返してもらうはずでしたが、なぜかこの場所だったのです。決して悪意などはなく私にはどうにもならなかったことなのです。理解していただけたらと思います」
私の話の後、暫くの沈黙があった。
「証拠はあるのか?」
異世界に行ってた証拠。それならば魔法だよね。異世界の品々も証拠にもなるかもしれないけど、外国の物と思われる可能性もあるし。
私は異世界に行く時に神から授かった魔法の数々を彼らに披露した。
邪神という神の1柱を倒すため、私には神と同等の力がある。目の前の彼らが私に斬りかかってきても傷1つ付けることは出来ないし、ここから強制的に逃げ切ることもできる。そして誰も足を踏み入れないような土地で生活していくことも可能だ。その方がいいかもしれないが、誰とも関わらず生きていくのは寂しい。
男たちはヒソヒソと相談をしているのを眺めながら、この先のことを考えていた。ここが何時代なのか。江戸城と言ってたのだから江戸幕府なのだろうけど。
今は何年?将軍は誰?
そう念じると無機質な声が頭の中に響く。
『慶応2年、1866年、徳川慶喜』
幕末か。それならば、私の知識や技能は十分に役に立つであろう。まあ女性って身でどこまで役人たちが話を聞いてくれるかは謎だけどね。
「何をしておる?」
そこに現れた男に気が付いた男たちが皆、平伏をした。
私を周りに合わせ正座をして頭を下げる。
「レナ・サトー、この世界を救ったこと感謝する」
世界各国のトップが私に感謝の言葉を述べた。そして魔道具化された通学リュックに様々な国宝品が詰め込まれていく。
これらの品々を日本で使うことはないけど、いい思い出の品になるだろう。
5年……。とても長かった。普通の女子中学生だった私は殴り合いなどの喧嘩さえしたことがなかった。それなのに戦うことを求められ、時には人を殺すことさえあった。
今でもその事は私の心に重くのしかかってる。
「では、円陣の中に」
魔術師に促され魔法陣がかかれた床の中央に立つ。魔法陣の外側を魔術師が囲んだ。
これで帰れる。私は嬉しさと共に不安もあった。5年も経ったのだ。両親には心配を掛けただろうし、どこに行ってたかと聞かれるだろう。正直に言ってもきっと誰も信じてくれないだろう。
さて、どうするべきか……。
そんなことを考えてる間に周りは眩しくなり周りが見えなくなった。
光が収まるとそこは、城内の庭だった。
どこの城だろう。大阪城とか?
そんなことを思ってると袴姿の男たちに囲まれた。その髪型は現代は見ない丁髷姿。
「異国の者か?」
刀の鞘に手を置いて、いつでも抜刀できる状態で一人の男が聞いてきた。
「いえ。日本人です」
「名を名乗れ」
「佐藤 玲奈といいます」
「佐藤というもの。ここが江戸城であり、そなたは許可なく足を踏み入れたことが大罪である自覚はあるか?」
これって、まずい状態?信じてもらえるか分からないけど説明しないと私に自由はなくなるよね。
「私は2024年の日本から異世界に召喚され、そこで邪神を倒して2024年の日本に返してもらうはずでしたが、なぜかこの場所だったのです。決して悪意などはなく私にはどうにもならなかったことなのです。理解していただけたらと思います」
私の話の後、暫くの沈黙があった。
「証拠はあるのか?」
異世界に行ってた証拠。それならば魔法だよね。異世界の品々も証拠にもなるかもしれないけど、外国の物と思われる可能性もあるし。
私は異世界に行く時に神から授かった魔法の数々を彼らに披露した。
邪神という神の1柱を倒すため、私には神と同等の力がある。目の前の彼らが私に斬りかかってきても傷1つ付けることは出来ないし、ここから強制的に逃げ切ることもできる。そして誰も足を踏み入れないような土地で生活していくことも可能だ。その方がいいかもしれないが、誰とも関わらず生きていくのは寂しい。
男たちはヒソヒソと相談をしているのを眺めながら、この先のことを考えていた。ここが何時代なのか。江戸城と言ってたのだから江戸幕府なのだろうけど。
今は何年?将軍は誰?
そう念じると無機質な声が頭の中に響く。
『慶応2年、1866年、徳川慶喜』
幕末か。それならば、私の知識や技能は十分に役に立つであろう。まあ女性って身でどこまで役人たちが話を聞いてくれるかは謎だけどね。
「何をしておる?」
そこに現れた男に気が付いた男たちが皆、平伏をした。
私を周りに合わせ正座をして頭を下げる。
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