19 / 56
歓喜
しおりを挟む「終わった」
初任務が終わり俺は開いたポータルから出る。
すると疲れがドッと来て俺は倒れ込む。それもそのはず、朝に入ってから丁度次の日の朝日が昇り始めた頃だ。約1日程ポータルの中にいて、モンスターと戦っていた。
「おっと、大丈夫か?これから帰るぞ」
先輩が俺が倒れるのを止めてくれた。
そして続々とポータルから隊員が出て来る。
「おう、二人ともありがとな」
ボスの討伐に唯一手伝ってくれた人だ。
「お疲れ様!こっちも助かりました!こいつは疲れて、動きたくないらしいので、こんな感じです。」
情けないな俺は、ポータルの中での戦闘はあんなにも頼りになるのに実際はこんな人間だ。
「名前言ってなかったな、俺はグラド=ドライブだ。19歳。ランクは3000pt入ってまだ一年くらいで本部所属、これからもよろしくな!」
「俺はラン・ヴィルドムードって言います。12歳。ランクは3500ptこいつはフィル=フリートで、8歳。ランクは入ったばっかだからないです。二人ともDAクランに所属してます、」
いくら強くても、まずランクを決めるには入ってから一年いる必要があります。
「ランとフィルか、よろしくな二人とも」
「よろしくお願いします!」
「帰還用ポータルが発現します。帰還用ポータルが発現します。近くにいる人は離れてください。」
「バチバチバチヴォーン」
本部直通のポータルが発現された。
これは本部のエンジニアの人達がポータルが閉鎖されたのを確認して、座標を合わせる。
「終わったあ~」
「生き残ったぞお」
何人かの人達が足早に入っていく、それを見て次々と順に入っていく。
「それじゃお先に、」
順番になったグラドが手を振って入っていく、それにランはニッコリしながら手を振り返す。
そして俺はまだランの肩に倒れかかっている。
「フィル俺たちも帰るよ」
と先輩が、俺を自分で歩かせようとする。
正直もう動きたくない。連れて行って欲しい。そんな素振りをしていると、聞きたくない二つの声が聞こえてきた。
「お前ら俺ら、いや俺の獲物を!」
「早く返して貰えないでしょうか、我々のものなので」
「ギクッ」
「え?俺たちは何も持ってないですよ?」
疑問になりながら、ポケットの中に手を突っ込んでないことを証明する。
「嘘つくなやあんなデカい奴にゴミみたいなアイテムしか落とさないことがあるか?」
そうなんじゃないですか?
と何怒っているのか先輩には理解出来なかった。
「ハッ!なんだよゴミクエストかよと言いながら俺たちより先にポータルで帰還した。」
「せ、先輩。これ」
俺は手に持ってた物を見せる。
「こ、これは、結晶じゃないか!なんで持ってたんだ?」
先輩はこのアイテムのことを知っているのか?
「これは倒した時落ちてた中で1番綺麗だったもので、」
と偶然俺がこのアイテムを手に入れたことを言うと先輩は、
「これは凄いよ、売っても高く売れるし、武器に合成させると攻撃力が上がる皆んなが欲しがるアイテムだよ」
「そうなんですか、」
俺は偶然取ったものがこんなに凄い物だったとは、思いもしなかった。
「じゃあ俺たちも帰ろう。昨日と今日はお疲れ様!」
二人は帰る──────。
なんであの時二人の言葉で渡さなかったって?それはこの結晶が蒼く輝いていたからだった、
0
あなたにおすすめの小説
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者
哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。
何も成し遂げることなく35年……
ついに前世の年齢を超えた。
※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。
※この小説は他サイトにも投稿しています。
ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた
ひまなひと
ファンタジー
主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。
今の所、170話近くあります。
(修正していないものは1600です)
社畜の異世界再出発
U65
ファンタジー
社畜、気づけば異世界の赤ちゃんでした――!?
ブラック企業に心身を削られ、人生リタイアした社畜が目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界。
前世では死ぬほど働いた。今度は、笑って生きたい。
けれどこの世界、穏やかに生きるには……ちょっと強くなる必要があるらしい。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる