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恐らく成功?
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「頼むここがどこか違う世界であってくれえぇ」
そう俺は懇願し、目を開く。
すると俺はどこか分からない白い部屋にいた。周りにはガラス窓があり、一応景色だけは見えている。
「よっしゃあ」
まず俺は転生する事ができたと言う事に、ひとまず安堵と俺を刺してくれた奴に感謝をしておこう。
前の人生では自分の努力が報われる事なんか無いとか、悲観的に考えていた。実際報われなかったのだが、報われない努力を『努力』とは呼ばないのだろう。
しかし、この世界に来た俺は違うぞ、だって、一度地獄を経験しているからさ。もしこれが異世界なのだとするなら、ワクワクしている。何故か無性に、俺でも頑張れるかもしれないと言う気がしてきた。
ここから立ち去るような1人の足跡が微かに聞こえた。
しかし何だこの部屋は?
自分の手を上げて確認すると、そこまで幼く無いと言う事が分かる。大きさ的に中学生か高校生、、、10代ってとこか。
つまりこの世界にいた1人の人間に生まれ変わったのか、こりゃまいったな、、できれば1から始めたかったな、これだとある程度、人間関係も出来上がっているだろうし、もし前の人間が前世の俺みたいな奴だったらどうする?
もうゲームオーバーなのか?
好感度0%から始まる恋愛シュミレーションゲームをした事あるだろう。俺は現実では口が先走っていたが、最適解をじっくり考える事は得意だった。
まあ、これは社会人の時より前の話、ニート時代の話だ。
「体が思う様に動かんぞ?」
まず覚えた違和感は体が動かせない事だ。
首と右腕しか動かせない。
なので首を一周まわして、周りを見ると今いる場所、俺の置かれた状況が全て分かった。
ここは病院だった。
恐らくこの体は何かしらの病気か事故にあっている、そして中身の奴が死んで、そこに俺の精神が移り変わったと言う事なのだろう。
「え?目を覚ましたですって?」
「はい、意識不明の状態からいきなり、正常体になっています」
「よ、よかったあ」
2人の女性が何やら話している。
俺の方には何を話しているかなんて、聞こえやしないが、涙を流している人、恐らくこの体の母親だろう。少し、いや、かなり若々しくは見えるし、前世の俺よりも若そうだが、俺も10代位だろうし、こんなもんなのかも知れない。
隣の人は看護師か、服装がピンクでナースキャップの様な被り物をしている。
そして看護師らしき人が入ってきて、俺に付いていた、点滴やコルセット、シートベルトの様な物も外し、新たな母親と出会う。
母親も嬉しそうに抱きついてくる。
「良かった、レイ、生きてて」
俺の名前は『レイ』と言うのか、言葉は何故か通じる、脳はまだこの身体の元々の持ち主の様だ。
母親は号泣だが、この体は全くもって涙を流さない。
何故なら涙を流すのは俺が行うらしい、そりゃ涙なんて出るわけが無い。この人とは感動の再会なんてもんでは無くて、はじめましてなんだから。
「取り敢えず、ゆっくりしていいから、復帰も自分で決めて」
「分かりました母さん」
言葉を発するのも俺らしい。
普段どうやって接しているか分からない物だから、一番間違いのない様なオーソドックスな返答をした。
どちら様ですか、とか賭けて名前呼びするくらいならこれが最適解だろ!!
「母さんって、私はあんたの母親じゃないわ!何で私の事を見間違えるのよ」
そう言って、彼女は出て行ってしまった。
普通にミスった。
流石に酷すぎやしないか?俺だって、母親と彼女を間違えたのはミスったとは思うけど、感動の再会には違いないだろ、老けて見えていたと言う事に腹を立ててしまったと言う可能性があるのかも、、
事後では、こうすれば良かったって何個も思い浮かんだけど、咄嗟に最適解を出すのは無理だ。設定も分からなくて、選択肢が無く、時間制限の短い、ロールプレイみたいで難易度が地獄だ。
「あーあ、やっちゃったね君」
「だ、誰だ!?」
「やっと聞こえた」
何者かの男の声がして、俺が声を出して、周りを見回す。
しかし、そんな男は見当たらない。
「ど、どうしました?お体が変ですか?」
「あ、いえ、全然平気です」
看護師らしき女性に何も無いのに声を出す俺を心配して、声をかける。
それに俺は反射的に返答をした。まあこれは正しい返答だろう。
しかし、あの声はどこから?
「そうですか、ではこの番号の部屋に戻っていて下さい。私は他の仕事がありますので」
この世界では看護師が足りていないのだろうか、重症患者の安全だけ確認してすぐどこかへ行ってしまった。
部屋に戻って、ベッドに横たわると、
「この声は君にしか届いてないよ」
「と言うことはこの身体の持ち主か?」
「そう言う事だね」
「ど、どう言う事だ?説明してくれ」
「それよりどうして僕が生きてるんだ?君が何かしたのか?」
まあ何とも程度の低そうな会話をしている。
2人が話し合って分かった事は、
「君が僕の体に移り変わって」
「お前はまだ俺の中で生きてるって事か?」
と、言う事に落ち着いたってわけだ。
「僕が何かする訳でもないし、楽で良いや。」
「いやいや、俺はこの世界に来て何も分かっていないんだ。案内だけは頼む」
「それくらいは良いんだけど、なんか僕の存在はそんなに長くいられないっぽいからさ、君も少しずつこの世界に慣れていくんだね」
元の体の持ち主は自分の意思が、少しずつだが、薄くなっているのだと言う。
「ああ勿論だこの世界で俺は何か成し遂げるって決めてるからな!!」
俺の第二の人生が今始まる。
そう俺は懇願し、目を開く。
すると俺はどこか分からない白い部屋にいた。周りにはガラス窓があり、一応景色だけは見えている。
「よっしゃあ」
まず俺は転生する事ができたと言う事に、ひとまず安堵と俺を刺してくれた奴に感謝をしておこう。
前の人生では自分の努力が報われる事なんか無いとか、悲観的に考えていた。実際報われなかったのだが、報われない努力を『努力』とは呼ばないのだろう。
しかし、この世界に来た俺は違うぞ、だって、一度地獄を経験しているからさ。もしこれが異世界なのだとするなら、ワクワクしている。何故か無性に、俺でも頑張れるかもしれないと言う気がしてきた。
ここから立ち去るような1人の足跡が微かに聞こえた。
しかし何だこの部屋は?
自分の手を上げて確認すると、そこまで幼く無いと言う事が分かる。大きさ的に中学生か高校生、、、10代ってとこか。
つまりこの世界にいた1人の人間に生まれ変わったのか、こりゃまいったな、、できれば1から始めたかったな、これだとある程度、人間関係も出来上がっているだろうし、もし前の人間が前世の俺みたいな奴だったらどうする?
もうゲームオーバーなのか?
好感度0%から始まる恋愛シュミレーションゲームをした事あるだろう。俺は現実では口が先走っていたが、最適解をじっくり考える事は得意だった。
まあ、これは社会人の時より前の話、ニート時代の話だ。
「体が思う様に動かんぞ?」
まず覚えた違和感は体が動かせない事だ。
首と右腕しか動かせない。
なので首を一周まわして、周りを見ると今いる場所、俺の置かれた状況が全て分かった。
ここは病院だった。
恐らくこの体は何かしらの病気か事故にあっている、そして中身の奴が死んで、そこに俺の精神が移り変わったと言う事なのだろう。
「え?目を覚ましたですって?」
「はい、意識不明の状態からいきなり、正常体になっています」
「よ、よかったあ」
2人の女性が何やら話している。
俺の方には何を話しているかなんて、聞こえやしないが、涙を流している人、恐らくこの体の母親だろう。少し、いや、かなり若々しくは見えるし、前世の俺よりも若そうだが、俺も10代位だろうし、こんなもんなのかも知れない。
隣の人は看護師か、服装がピンクでナースキャップの様な被り物をしている。
そして看護師らしき人が入ってきて、俺に付いていた、点滴やコルセット、シートベルトの様な物も外し、新たな母親と出会う。
母親も嬉しそうに抱きついてくる。
「良かった、レイ、生きてて」
俺の名前は『レイ』と言うのか、言葉は何故か通じる、脳はまだこの身体の元々の持ち主の様だ。
母親は号泣だが、この体は全くもって涙を流さない。
何故なら涙を流すのは俺が行うらしい、そりゃ涙なんて出るわけが無い。この人とは感動の再会なんてもんでは無くて、はじめましてなんだから。
「取り敢えず、ゆっくりしていいから、復帰も自分で決めて」
「分かりました母さん」
言葉を発するのも俺らしい。
普段どうやって接しているか分からない物だから、一番間違いのない様なオーソドックスな返答をした。
どちら様ですか、とか賭けて名前呼びするくらいならこれが最適解だろ!!
「母さんって、私はあんたの母親じゃないわ!何で私の事を見間違えるのよ」
そう言って、彼女は出て行ってしまった。
普通にミスった。
流石に酷すぎやしないか?俺だって、母親と彼女を間違えたのはミスったとは思うけど、感動の再会には違いないだろ、老けて見えていたと言う事に腹を立ててしまったと言う可能性があるのかも、、
事後では、こうすれば良かったって何個も思い浮かんだけど、咄嗟に最適解を出すのは無理だ。設定も分からなくて、選択肢が無く、時間制限の短い、ロールプレイみたいで難易度が地獄だ。
「あーあ、やっちゃったね君」
「だ、誰だ!?」
「やっと聞こえた」
何者かの男の声がして、俺が声を出して、周りを見回す。
しかし、そんな男は見当たらない。
「ど、どうしました?お体が変ですか?」
「あ、いえ、全然平気です」
看護師らしき女性に何も無いのに声を出す俺を心配して、声をかける。
それに俺は反射的に返答をした。まあこれは正しい返答だろう。
しかし、あの声はどこから?
「そうですか、ではこの番号の部屋に戻っていて下さい。私は他の仕事がありますので」
この世界では看護師が足りていないのだろうか、重症患者の安全だけ確認してすぐどこかへ行ってしまった。
部屋に戻って、ベッドに横たわると、
「この声は君にしか届いてないよ」
「と言うことはこの身体の持ち主か?」
「そう言う事だね」
「ど、どう言う事だ?説明してくれ」
「それよりどうして僕が生きてるんだ?君が何かしたのか?」
まあ何とも程度の低そうな会話をしている。
2人が話し合って分かった事は、
「君が僕の体に移り変わって」
「お前はまだ俺の中で生きてるって事か?」
と、言う事に落ち着いたってわけだ。
「僕が何かする訳でもないし、楽で良いや。」
「いやいや、俺はこの世界に来て何も分かっていないんだ。案内だけは頼む」
「それくらいは良いんだけど、なんか僕の存在はそんなに長くいられないっぽいからさ、君も少しずつこの世界に慣れていくんだね」
元の体の持ち主は自分の意思が、少しずつだが、薄くなっているのだと言う。
「ああ勿論だこの世界で俺は何か成し遂げるって決めてるからな!!」
俺の第二の人生が今始まる。
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