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第21話 魔法学校オカルト研究クラブ
しおりを挟む「なんだかちょっと恥ずかしいなぁ。」
魔法学校の制服を着てちょっと照れる。
「何言ってんのよ。本来なら学生やってる年齢なんだからおかしくないわよ。ぷぷぷ。」
エリミリアが笑いをこらえながら言う。
しっかり笑ってるじゃないか。
「生徒はあんたのことを知らないから紛れ込んで調査するのにちょうどいいのよ。」
「あいつらは?」
チェリ、ツッピ、テトの3人も制服を着ている。
コスプレしているみたいだ。
「あんたについていくつもりなんじゃないの。」
ギェダ・グズムンドソン教団の発祥が魔法学校らしいと言う噂が出ているので調査する事にしたのだ。
「おい、お前、バルトリーニ伯爵様が通るんだから端に寄ったらどうだ。」
なんか偉そうにしている子供の取り巻きが言う。
「学校で身分は関係ない事になっているだろう。」
「そんなこと建前に決まっているだろう、さっさと退け。」
「ふーん、じゃお前たちこそ退け。」
「グローヴズ公爵家を知らないのか?」
「お前は父親は伯爵だがお前自身は嫡子と言うだけで爵位を持っていないだろうが。」
「僕はグローヴズ公爵家当主だぞ。どうだ凄いだろ。お前たちを手打ちにすることも出来るぞ。」
「そ、そんな、聖女様の家名は返上されたのでは?」
「当主の僕がいるのにか?親父にでも聞いてみろ。」
バカ貴族と取り巻きは青い顔をしてどこかに行ってしまった。
「ご主人様、子供相手にムキになっちゃって。」
ツッピが言う。
「ああいう奴は何を言っても価値観を変えることが出来ないんだからあんな対応でいいのさ。」
「でも聖女様の弟みたいになったわね。」
「いや、息子だろう?」
背後から声がかかる。
「私はあんたを産んだ覚えはないけど?」
げー、エリミリア。
「なんでこんなところに?」
「どこにでもいるのよ私は。」
にーっと唇を薄くして笑ってる。
こわー。
噂のでどころはどうやら学校のオカルト研究クラブらしい。
魔法学校でオカルト研究か?
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