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第1話 異世界へ
しおりを挟む目の前にメニューウィンドウが開いている。
「え?何が起こった?」
古くてシンプルなRPGのようなグラフィックになんだか物騒なステータスが表示されている。
いきなりカンストしているってゲームとしてどーなん?
とはいえ変に弱いとすぐに死んじゃうような過酷な世界。
ロストヒストリーワールド。
多分一番初めのバージョン。
ご親切にメニューの右端にロゴが入っている。
相当やりこんだからよく知っている。
ああ、これが転生?いや転移かな?
よくこの手の小説である赤ん坊からのやり直しじゃないし勇者召喚でもない。
多分始まりの村の近所なんだろう。
いきなり道の真ん中ってどうかしてる。
なんだか視線が低いし小さな手。
体を見下ろすとやっぱり小さい。
小学生低学年ってところかな?
別にトラックに轢かれたとか誰かを助けて刺されたってわけじゃない。
学校の帰り道で急に足元が光り始めて視界が真っ白になった。
その真っ白な中で何かに話し掛けられた。
「ごめーん、巻き込んじゃった。」
軽やかな女子の声。
もちろんなんの事かさっぱりわからない。
「そうよねー。わからないわよねー。」
白い際どい丈の貫頭衣って言うかワンピースを着た外人のお姉さんが現れた。
「あなた変なところを凝視してない?」
ああ、ついね。まだ思春期だし。
「まあいいか。」
いいんか。
「勇者召喚に巻き込んじゃったのよ。ごめんね。」
って言う事は、本当はお呼びでないって事か?
「えーっとそれじゃあどうなるん?」
「帰る事も出来ないしー。」
「しょうがないからー。」
「とりあえず、あなたはストーリーにも何にも関係ないんでー。」
「好きなようにこれから行く世界を楽しんでちょうだい。」
なんか無責任じゃないかい?
とは思うが多分神様みたいな存在なんだろうしな。
と思っていると。
「じゃ、楽しんでね。」と言って白い空間からいきなり放り出されたって訳。
えーっ、説明はー。
これからどうする?
仕方がないので道端でステータスを確認しているとインベントリがあることに気がついた。
何やらいっぱいアイテムや装備が突っ込んである。
とりあえずパンとオレンジジュースってのをだしてパクパク食べる。
全ジョブに全属性持ちってよっぽどあのお姉さん面倒くさかったんだな。
まあ、おかげですぐに死んでしまう事はないだろうけど。
不意に持っていたパンがなくなる。
視線をメニュー画面から外すとすぐそばでパンを喉につかえさせて苦しんでいる子がいる。
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・・・
・・
・
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