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第6話 決闘2
しおりを挟むあら、魔王様ったらキレちゃった。
目立ちたくないって言っていたのに。
まあ、あれで怒らなかったら、私があの王子をぶちのめしていたんだけどね。
キューのお仕事は夜なので日中は家事と魔王様の護衛。
魔王様に見つからない様にずっと見張っていた。
ストーカーじゃないからね。
放っておくとあの王子死んじゃうわね。
王子って言う事と決闘法を盾に強引に通して午後は公開決闘になった。
決闘に代理人は合法だ。
エドワンクは自分の護衛についている暗部の者を代理人として決闘に使うことにした。
継承権は低くとも王家である以上負けて恥をかくわけにはいかない。
自分で煽っておいて変に用心深い。
マヨルはまさかスーやガー、キューを出すわけにはいかない。
彼女達に言うと大喜びするだろうけどね。
エリアがずっと「ねえねえ僕が替わろうか?」と言ってそれでなくても赤い瞳をぼうぼう燃やしている。
ちょっとちょっと離れて、怖いから。
学校に闘技場があるんだ。
魔王が勇者に討伐されてから1000年。
だからと言って世界が平和になったわけじゃない。
勤めを果たした勇者は何処かに去り、
それまで共闘していた人族はその矛先を獣人族やエルフなどを亜人族などと呼んで迫害を始めた。
さらに人族同士でも領土争いなどを再開させる。
常時戦いを求めるのは人族の性質のようだ。
人族にとっては闘う事は生きる証しなのだろう。
当然、決闘は合法でむしろ推奨されている。
急な決闘の開催の割に闘技場の観客席は満席だ。
近隣の貴族や王家まで観戦に来ている。
闘技場のアリーナに出ると黒い皮の服を着た女が立っている。
王子の代理としてオレと闘うのだろう。
おそらく暗殺や密偵を生業とする暗部の者だろう。
かつてはオレの身の回りにも何人かいた。
だが、こいつは魔族だな。
可哀想にオレがいなくなってやむ無く人族の王家に仕えたのだろう。
しかし何故こいつは震えているのだ?
なななな、何故魔王様がこんな所に?
復活しているとは聞いていたし世界の魔力の高まりは感じていたけど。
まさかこんなふうにお会いするなんて。
喜びのあまりに涙が出て止まらないんですけど。
魔王様と闘うなんてできない、できない、できない。
魔王様さえいれば、もう人族に仕える意味なんてないし、首領もきっと同じ考えに決まっているわ。
何か胸に熱いものが溢れてくる。
うわあ、もう我慢できないー。
「魔王様ー。」
と叫んで魔王様に駆け寄ったところで目が回って何もわからなくなった。
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