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第19話 大魔法師 ペトロニウス
しおりを挟む「は?なんでお前がここにいる?」
グローヴズ城の謁見の間で大魔法師ペトロニウスはぼんやりと現れた小さな闇に呼びかける。
ペトロニウスは長い眠りという引きこもりから復活したばかり。
多分まだ少し寝ぼけている。
「あんたの復活の時のバカみたいな魔力量に引き寄せられた所をしょうもない魔術師の召喚魔術にひっかかちゃったのよ。」
フェレスは不貞腐れている。
「つまらんドジを踏んで異界に帰れなくなったから俺のところに来たってのか。」
「いいじゃない、あんたの仕事は私がしてあげたんだから。」
「余計なお世話さ。」
確かに腐り始めた王家を一掃してくれたのはいいんだけど、こいつは別にそんな意図があってやったわけじゃない。
だいたい悪魔なんてのは誰かの役に立とうなんて気はこれっぽっちも持ち合わせがないのに召喚して使役出来ると思っている魔術師がいるってのはものを知らなすぎる。
まあ、魔法師も似たようなもんだが魔術師ってのは研究者みたいなもので魔法や魔術の探究のためには人間辞めちゃうところがあるからな。
「ねえねえ、お願い。」
「お前を召喚した魔術師はどうした?」
「召喚の対価として魔法陣に喰われちゃったわ。」
「ああ、魔力が足りなかったのか。」
フェレスはベタベタと懐いて来るがどう見ても幼稚園生って感じなので少しも嬉しくない。
などと考えているとポンっと姿を変える。
「これならどう?」
こいつはいくらでも姿を変えることが出来るんだったな。
だが、変わったと言ってもどう見て小学3年生ぐらいの女の子になっただけだ。
俺のことをロリコンだと思っているのか、こいつの想像力の限界なのか?
「いいから、もう帰れ。」
ポンっとフェレスが消える。
「ありがとう、またね。」
声だけを残していく。
意外と礼儀正しい。
悪魔でも感謝はするんだな。
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