魔獣っ娘と王様

yahimoti

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第7話●冒険者がきた

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結局アンドロイド達は俺とヒナが住んでいる洞窟に着いて来た。

洞窟ではエイベルが持ってきたアンドロイドが起き上がってぼんやりしていた。

他の機体より遅く起動しただけで壊れているようではない。

結局6体になった。


アンドロイドは洞窟の中に何にもない事に怒り出した。

「女の子のヒナちゃんがいるのになんて有り様なの?可哀想じゃないの。」

とか言っているけど男の俺ならどうでもいいんかい。

それにふかふかのヒナがいれば何にもいらんぞ。

ジェンダーフリーはどうした。

アンドロイド達は自分達がいた施設からいろんなものを持ち込んで一応部屋っぽくして勝手に休眠モードに入った。

別に自由なんだから元の施設に居ても良かったのに。

ヒナが喜んでいるからいいか。

女の子の部屋っぽいのは仕方がない。

別にする事もないのでゴロゴロしているとドタドタとアイゼイヤとエイベルが来た。

何故かいつもこの二人がやって来るのは魔獣達で取り決めでもしているんだろうか?

「なんか来た。」

アイゼイヤ。それじゃ何にもわからないから。

「多分冒険者達、たくさん来た。」

エイベルが説明してくれる。
見た感じでは冒険者、20人ぐらい。

とりあえず洞窟を出て会ってみようか?
ここまで来れるくらいだからそこそこの腕の冒険者のはず。

魔導飛機で来たのか。
それなら大したことはないかな?

鑑定してみるとレベルは20前後。

まあそんなところか。

コスタドガル帝国の属国アンダレスプ共和国カヴートの街の冒険者の様だ。

こんなところに何しに来たんだ?

「おーい、兄ちゃん、ここらで金龍を見なかったか。って見てたらもう生きてねえか。あっはっは。」

大剣を背負ったおっちゃんがなんか言っている。

おっちゃんに続いて他の冒険者のみなさんもギャハギャハ笑っている。
品は良くなさそうだ。

魔獣っ娘を見回して「うちに金龍の娘いたっけ?」と聞いてみる。

元気そうなのが手を挙げて「はーい、はーい。」って言っている。

「ザウアーラって金龍だったんだ。」

「王様、王様、何?なんか面白い事?」

ザウアーラがぴょんぴょん跳ねる様にして走って来る。

「この人達ザウアーラの知り合い?」

「知らなーい。」

大剣を担いだ冒険者がニヤニヤしながら近づいて来る。

なかなかの怖いもの知らずだな。
ザウアーラはレベル250だよ。
災害級だよ。

「なんだ、ここはヒョロっとした兄ちゃん以外は娘ばっかりじゃねえか。」

と言うなり俺に向かって大剣で斬りつけて来た。

「おまえさえ片付けちまえば後は俺達が面倒を見てやる....って、なんなんだ?」

おっちゃんの大剣はザウアーラが普通に手でつかんでいた。

おっちゃんが必死になって大剣を引いているがびくともしない。

「なんだか、やな感じの人たちみたいだね。」

ザウアーラの機嫌が悪くなって来た。

ザウアーラが大剣を離すと必死に引っ張っていたおっちゃんが尻餅をつく。

「何をしやがる、許さんぞ。おいヤローども、こいつらをやっちまえ。」

おーう、絵に描いたような悪党のセリフ。

ゆるさんも何もいきなり斬りつけて来たのはおっちゃんじゃないか。

この人たち元々は金龍を討伐しに来たんだろうけどぜんぜん力不足だと思う。

魔法は全然効かないし、弓矢も剣も全く届きもしない。

エイベルやアイゼイヤ、他の魔獣っ娘達は飽きたのか見てもいない。

ザウアーラが人化したまま、おもむろにブレスを吐く。

目の前が光りで真っ白になる。

ヒナが俺を翼で包み込む。

何かとんでもない音がしている。

ヒナの翼から出るとたくさんいた冒険者がだーれもいない。

目の前がつるっつるの更地になっている。

冒険者が魔獣を相手にしてのことだから仕方がないね。

ザウアーラの頭を撫でる。

「ごめんね。面白くなかったね。おやつにしようか?」

ザウアーラがにっこりと笑ってくれる。
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