妊娠したら構われなくなった

めちゅう

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5 s.アドラ


 バンッ!!!

「なっ!母上どうされたのです?ノックもせずに、」

「は?どうされたのですだって?お前本気で言っているのか?」

 何故こんなに怒っているんだ、いつもより母上の口調が荒々しい。

「ミリアンの今の状態はどういう事だ!!」

「ミリアン?母子共に健康だと聞いていますが?」

「聞いていますぅ?お前が直接見に行ったのか?」

「いえ、私は会いに行ってはおりません。」

「何故だ、ミリアンはお前が選んだ伴侶だろ!!」

 何故こんなに母上は怒っているんだ。

「ですが、掟が」

「は?掟?何だそれ、」

 母上が知らない?どういう事だ?

「Ωが安全に子を産むには行為から子が産まれるまでの期間会ってはならないと。」

「何だそれ、誰に聞いたそんな嘘」

 う、嘘だと!?

「……リュードです。」

「あああのガキか、Ωを目の敵にする事に人生を賭けているクズか。……何故信じた。」

「……申し訳ありません。幼少より共に過ごしていたので信用してしまっていました。」

 リュードが嘘を?では、ミリアンは?あの報告も嘘なのか?

「!すみません母上ミリアンは?!」

「……酷くやつれた生気のない顔をしていた、妊婦にする仕打ちではないよ全く。家令から連絡をもらって来てみれば……。Ωの事を何故Ωに聞かない?こんなに近くに居たのに。」

「っ!今すぐ会いに行きます!!」

「ダメだ、先ほど眠ったばかりだ起こしては可哀想だよ。」

 ああ、どうして間違えてしまったんだ。絶対に苦しませるわけにはいかないと思っていたのに。どうして簡単に信用してしまったっ!!


「Ωはね、妊娠中にαに会うと発作が起きて赤ちゃんと本人に良くない影響が起こるんだって。」

「1度目の性交で頸を噛むのは危険だって、慣れてからの方がいいらしい。」

「ああミリアン殿かい?母子共に健康だってさ、本人も一人の方が安心できるって!」



「リュードを呼べ、使用人も全て。」

「はっ!かしこまりました!」

 絶対にタダで済むと思うなよ…。
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