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多重万能能力の神速剣士
第12話 本気を出す前にはもう死んでいる(本気も何も、結果は変わらない)
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「続いて新魔王の四天王の一角、人間でありながら魔族側に堕ちたデルド王国の若き剣神。こいつの討伐も今回の作戦に合わせて行う」
ハモンド大隊長がそう言い、ハモンド大隊長の後ろにあるスクリーンに顔が映された。この『スクリーンに絵を映し出す』という技術は僕がこの前、ハンスさんに送ってもらってツァアリさんとツーマンセルミッションを行った国レベルの科学技術とやらが発展している国のものだ。
いや、そんな情報はどうでもいい。僕がそんなどうでもいいことを考えてしまう程動揺することがあったからそんな現実逃避に走ってしまったのだろう。ん? 何があったって? そりゃあ、これ見りゃあ動揺するよ。
そのスクリーンに映っていたのは……--。
「フォルシア・レーヴェル。彼女はあの剣も魔法も何でもありで有名なデルド王国闘技大会で付与魔法も身体強化も使わず、たった剣一本で、剣の技術のみで優勝した実力のある人物だ。彼女は今、ここアストフィア王国にいるらしい。正確な位置はまだ掴めていない。おそらく高度な魔法か個人の能力で自身の居場所を隠蔽している。よって……ーー」
ガタッ
いきなり立ち上がった者がいた。僕の記録係りのジェシカだ。みんなの視線がジェシカに向けられ、ハモンド大隊長は何があったかをジェシカに促す。もちろんハモンド大隊長は組織に入ってから日が浅い者でも顔と名前と能力と性格まで性格に頭に入っている。
「ん? どうした。ジェシカ」
「はい! あ、いえ、あぁ、流石はマルチデリーター様と言うべきことでしょうか。動揺して思わず立ってしまいました。話を中断していまい申し訳ありません」
「いや、謝罪はいらない。それより、その動揺がマルチデリーターとどんな関係があるか言ってみろ」
ハモンド大隊長とみんなの視線が僕に集まる。え? 動揺してんの僕だよ? スクリーンに映っていたのはフォルちゃんだったんだよ? 多分、君より僕の方が動揺してるし驚いてるよ?
ただ僕は驚きすぎて身体が硬直しちゃっただけで本当は「フォ、フォルちゃん!」と、言って立ち上がっちゃいそうなくらいだったよ? いや、それ通り越して身体が硬直しちゃってる状態だよ? 僕。
「はい。マルチデリーター様はフォルシア・レーヴェルと既に接触しており、現在はマルチデリーター様の弟子という名目でマルチデリーター様の監視下にあります。それもフォルシア・レーヴェルがこのアストフィア王国に入国したという情報を諜報部隊の耳に入るろより早いタイミングで、です」
「ほう。『多重万能能力』様様といったところか。ふむ。『こうなる未来が見えていたから既に動いていた』のか……。フッ、なるほど。マルチデリーターの目下にいるのであれば泳がせることも可能か」
ハモンド大隊長が悪い笑みを浮かべる。ハモンド大隊長とみんなが僕に対する評価をいつも通りに上げる上げる。
もう僕が何をしても何を言っても深読みされて勘違いされて、何故か僕のおかげでことが上手くいっているとみんなが勘違いしてしまう。組織に入った最初の頃でも弁明したらしたで『謙遜しなくていい』とか言われる始末。今は弁明することを諦め、もはや乗っかることにした。
だが、僕は気になったことを聞いてみる。
「フォルシア・レーヴェル。彼女は本当にデルド王国の闘技大会で剣一本で優勝出来る程の『強者』なんですか?」
そう、橋の下でゴーストと戦っていたフォルちゃんを思い返すと『学生』にしては強い方。だけど僕の親友・アーツィー君と比べればアーツィー君の方が強いと思う。これは数々の強者との経験(3秒間だけしか対峙していないが)と僕の勘がそう結論付けた。この僕の問いにリザさんが答える。
「答えは単純だ。マルチデリーター、おまえと同じように普段から自身の力を抑えているからだ。それともう1つはおまえがマルチデリーターであると勘付き、おまえの力を測ろうとしていた。ただそれだけだ。なに、不思議なことではないだろう。デルド王国の剣神にこの国の表向き表向きの人間で勝てる人物はいない。なら、裏社会の人間ならまだいる。その内の一人……いや、一番の強敵がおまえだ。それくらいあいつだって気付く。と、言ってもあいつがおまえのことをマルチデリーターだと気付き始めたのはおそらくおまえの『剣技』を見てからだろう。まぁ、『剣筋』が見えたかはわからないがな」
などと言う。リザさんがフォルちゃんのことを『あいつ』呼ばわりするところから何かしらの縁があるんだろうと僕は適当な勘繰りをした。リザさんが続けて僕に言う。
「ああ、そうだ、マルチデリーター。おまえには必要ないとは思うが一応伝えとくと、あいつの能力は『制限を掛ける』能力だ。『魔法』ではなく『能力』だ。本来は相手に掛ける能力なんだがあいつは……あいつ自身に掛けている。あいつが強すぎてデルド王国の闘技大会優勝の時も能力を使っていた。おまえと殺り合う時は多分、『制限を掛けず』にあいつの望む本当の戦いをしようとするだろう。その時は……マルチデリーター。その望みをどうか叶えてくれないか?」
ん? なんかリザさんとフォルちゃんって親友かなんかだったん? ってくらい良く知ってるっぽいし、リザさんからの頼みとあれば応えるのが僕だよね。
ただ、僕は今、『レルクロイ』としてではなく『マルチデリーター』としてここにいる。ならそれ相応の態度と対応をしなくてはーー。
「その望み……叶えることは出来そうにないです」
周りの空気が重くなる。今の話の流れでリザさんの頼みを断るとは誰も思わなかったから。ただそれには理由がある。
「本気を出す前にはもう死んでいる」
僕は続けて言う。
「たとえ、相手が悪魔であろうと魔人であろうと変わらない。それがフォルちゃんであっても変わらない。だからその望みは叶えられそうにないです。すみません」
『相手が』本気を出す前なのか『自分が』本気を出す前なのかはあえて明言しない。まぁ、どっちが本気を出しても僕の相手は『3秒後に死ぬ』からね。
僕はいつも通りに『マルチデリーター』としてカッコ付けた言い回しをする。
「フッ、なるほどな。実におまえらしい。あいつでさえおまえにとってはただの……いつもの相手と変わらない…か」
「マルチデリーター。では、サリフィス及びフォルシア・レーヴェルの始末を任せる」
こうして僕はサリフィスとフォルちゃんを殺すことになった。その後も作戦会議は続いたけど僕の仕事はこれだけだった。
いや、まぁ、間引き作戦のために大量の魔物を狩れって言われたら言葉通じないしいきなり襲ってくる魔物の相手だからめんどくさいくて嫌だったんだ。よかったよかった。話が通じる相手で。
さて、今日はこのあとどうすっかな。今は昼前だし、とりあえず上(冒険者ギルドのフードコーナー)で飯食ってから考えよっと。
と、そんなことを考えていたら声を掛けられた。
「よ、マルチデリーター、なあ、今から時間ある? ちょっと話したいなって思ってな」
振り向くと、僕より少し年上くらいのショートヘアーで明るそうな女性と、僕と同い年くらいの前髪が目元が隠れるくらいで後ろ髪が腰くらいあるロングヘアーで俯いて内気そうな女の子がいた。
「はい。別にいいですけど……今から上でご飯食べるんでそのあとでもいいですか?」
「ん? そうか、もう飯時だったな。なら一緒に食わない? 別に仕事に関係ない話しようとしてただけだから構わないだろ?」
「あ、はい。いいですよ」
「よし、じゃあ決定! あ、ノルンもいいだろ?」
「ぁ……うん」
「ん。そうそう、そういや自己紹介がまだだったな。あたしはシエラ、こいつはノルン。よろしくな」
「僕はレルクロイ・ハークロイツです。よろしくお願いします。シエラさん、ノルンさん」
「よ、よろしく……です」
そう言って僕とシエラさんは握手を交わし、ノルンさんとは会釈を交わした。
こうして僕は逆ナンされ、一緒にご飯を食べることになる。これって……逆ナンでいいんだよね? ね?
ハモンド大隊長がそう言い、ハモンド大隊長の後ろにあるスクリーンに顔が映された。この『スクリーンに絵を映し出す』という技術は僕がこの前、ハンスさんに送ってもらってツァアリさんとツーマンセルミッションを行った国レベルの科学技術とやらが発展している国のものだ。
いや、そんな情報はどうでもいい。僕がそんなどうでもいいことを考えてしまう程動揺することがあったからそんな現実逃避に走ってしまったのだろう。ん? 何があったって? そりゃあ、これ見りゃあ動揺するよ。
そのスクリーンに映っていたのは……--。
「フォルシア・レーヴェル。彼女はあの剣も魔法も何でもありで有名なデルド王国闘技大会で付与魔法も身体強化も使わず、たった剣一本で、剣の技術のみで優勝した実力のある人物だ。彼女は今、ここアストフィア王国にいるらしい。正確な位置はまだ掴めていない。おそらく高度な魔法か個人の能力で自身の居場所を隠蔽している。よって……ーー」
ガタッ
いきなり立ち上がった者がいた。僕の記録係りのジェシカだ。みんなの視線がジェシカに向けられ、ハモンド大隊長は何があったかをジェシカに促す。もちろんハモンド大隊長は組織に入ってから日が浅い者でも顔と名前と能力と性格まで性格に頭に入っている。
「ん? どうした。ジェシカ」
「はい! あ、いえ、あぁ、流石はマルチデリーター様と言うべきことでしょうか。動揺して思わず立ってしまいました。話を中断していまい申し訳ありません」
「いや、謝罪はいらない。それより、その動揺がマルチデリーターとどんな関係があるか言ってみろ」
ハモンド大隊長とみんなの視線が僕に集まる。え? 動揺してんの僕だよ? スクリーンに映っていたのはフォルちゃんだったんだよ? 多分、君より僕の方が動揺してるし驚いてるよ?
ただ僕は驚きすぎて身体が硬直しちゃっただけで本当は「フォ、フォルちゃん!」と、言って立ち上がっちゃいそうなくらいだったよ? いや、それ通り越して身体が硬直しちゃってる状態だよ? 僕。
「はい。マルチデリーター様はフォルシア・レーヴェルと既に接触しており、現在はマルチデリーター様の弟子という名目でマルチデリーター様の監視下にあります。それもフォルシア・レーヴェルがこのアストフィア王国に入国したという情報を諜報部隊の耳に入るろより早いタイミングで、です」
「ほう。『多重万能能力』様様といったところか。ふむ。『こうなる未来が見えていたから既に動いていた』のか……。フッ、なるほど。マルチデリーターの目下にいるのであれば泳がせることも可能か」
ハモンド大隊長が悪い笑みを浮かべる。ハモンド大隊長とみんなが僕に対する評価をいつも通りに上げる上げる。
もう僕が何をしても何を言っても深読みされて勘違いされて、何故か僕のおかげでことが上手くいっているとみんなが勘違いしてしまう。組織に入った最初の頃でも弁明したらしたで『謙遜しなくていい』とか言われる始末。今は弁明することを諦め、もはや乗っかることにした。
だが、僕は気になったことを聞いてみる。
「フォルシア・レーヴェル。彼女は本当にデルド王国の闘技大会で剣一本で優勝出来る程の『強者』なんですか?」
そう、橋の下でゴーストと戦っていたフォルちゃんを思い返すと『学生』にしては強い方。だけど僕の親友・アーツィー君と比べればアーツィー君の方が強いと思う。これは数々の強者との経験(3秒間だけしか対峙していないが)と僕の勘がそう結論付けた。この僕の問いにリザさんが答える。
「答えは単純だ。マルチデリーター、おまえと同じように普段から自身の力を抑えているからだ。それともう1つはおまえがマルチデリーターであると勘付き、おまえの力を測ろうとしていた。ただそれだけだ。なに、不思議なことではないだろう。デルド王国の剣神にこの国の表向き表向きの人間で勝てる人物はいない。なら、裏社会の人間ならまだいる。その内の一人……いや、一番の強敵がおまえだ。それくらいあいつだって気付く。と、言ってもあいつがおまえのことをマルチデリーターだと気付き始めたのはおそらくおまえの『剣技』を見てからだろう。まぁ、『剣筋』が見えたかはわからないがな」
などと言う。リザさんがフォルちゃんのことを『あいつ』呼ばわりするところから何かしらの縁があるんだろうと僕は適当な勘繰りをした。リザさんが続けて僕に言う。
「ああ、そうだ、マルチデリーター。おまえには必要ないとは思うが一応伝えとくと、あいつの能力は『制限を掛ける』能力だ。『魔法』ではなく『能力』だ。本来は相手に掛ける能力なんだがあいつは……あいつ自身に掛けている。あいつが強すぎてデルド王国の闘技大会優勝の時も能力を使っていた。おまえと殺り合う時は多分、『制限を掛けず』にあいつの望む本当の戦いをしようとするだろう。その時は……マルチデリーター。その望みをどうか叶えてくれないか?」
ん? なんかリザさんとフォルちゃんって親友かなんかだったん? ってくらい良く知ってるっぽいし、リザさんからの頼みとあれば応えるのが僕だよね。
ただ、僕は今、『レルクロイ』としてではなく『マルチデリーター』としてここにいる。ならそれ相応の態度と対応をしなくてはーー。
「その望み……叶えることは出来そうにないです」
周りの空気が重くなる。今の話の流れでリザさんの頼みを断るとは誰も思わなかったから。ただそれには理由がある。
「本気を出す前にはもう死んでいる」
僕は続けて言う。
「たとえ、相手が悪魔であろうと魔人であろうと変わらない。それがフォルちゃんであっても変わらない。だからその望みは叶えられそうにないです。すみません」
『相手が』本気を出す前なのか『自分が』本気を出す前なのかはあえて明言しない。まぁ、どっちが本気を出しても僕の相手は『3秒後に死ぬ』からね。
僕はいつも通りに『マルチデリーター』としてカッコ付けた言い回しをする。
「フッ、なるほどな。実におまえらしい。あいつでさえおまえにとってはただの……いつもの相手と変わらない…か」
「マルチデリーター。では、サリフィス及びフォルシア・レーヴェルの始末を任せる」
こうして僕はサリフィスとフォルちゃんを殺すことになった。その後も作戦会議は続いたけど僕の仕事はこれだけだった。
いや、まぁ、間引き作戦のために大量の魔物を狩れって言われたら言葉通じないしいきなり襲ってくる魔物の相手だからめんどくさいくて嫌だったんだ。よかったよかった。話が通じる相手で。
さて、今日はこのあとどうすっかな。今は昼前だし、とりあえず上(冒険者ギルドのフードコーナー)で飯食ってから考えよっと。
と、そんなことを考えていたら声を掛けられた。
「よ、マルチデリーター、なあ、今から時間ある? ちょっと話したいなって思ってな」
振り向くと、僕より少し年上くらいのショートヘアーで明るそうな女性と、僕と同い年くらいの前髪が目元が隠れるくらいで後ろ髪が腰くらいあるロングヘアーで俯いて内気そうな女の子がいた。
「はい。別にいいですけど……今から上でご飯食べるんでそのあとでもいいですか?」
「ん? そうか、もう飯時だったな。なら一緒に食わない? 別に仕事に関係ない話しようとしてただけだから構わないだろ?」
「あ、はい。いいですよ」
「よし、じゃあ決定! あ、ノルンもいいだろ?」
「ぁ……うん」
「ん。そうそう、そういや自己紹介がまだだったな。あたしはシエラ、こいつはノルン。よろしくな」
「僕はレルクロイ・ハークロイツです。よろしくお願いします。シエラさん、ノルンさん」
「よ、よろしく……です」
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