【完結】どうも。練習台の女です

オリハルコン陸

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本編

婚姻許可2

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あの後、ご当主様が教えてくれた。
練習台を貴族の娘にするのは、こういう「万が一」に備えての意味もあるのだと。
「思い余って平民と駆け落ちされるよりマシ」なのだそうだ。

聞いてないですよー…。
ああ、夢見ちゃわないようにか。
練習台がそれ狙いで肉食になるのもまずいしなー。
でも聞いてないですよー…。

ショックを受けてテーブルの上にグデっと転がる私を余所に、ジョーゼフ様もご当主様も嬉しそうだ。

「君みたいな面白い子が義娘になるなら大歓迎だよ!」

そこは「可愛い」とか「しっかりした」とかじゃないんですか。
いや、しっかりはしてないけど。特に可愛げもないけれど。
なんでよりによって「面白い」なんですか…。

まぁ言うだけ無駄な気がするし、そんな気力もない。せめて恨みがましい視線を送る。

「大丈夫だと思ってはいたけどよかった!ね、奥さん」

にっこり笑うジョーゼフ様に抱き寄せられコメカミにキスされて、慌てて引き剥がした。

「ジョーゼフ様!人前です!」

私が色々されるのは、主に寝台の上でなのだ。ギャラリーには対応してません!それに気が早いです。なんですか「奥さん」て。

焦る私に、ご当主様が珍しいものでも見るような目を向けた。

「普通の反応だね」

私をなんだと思ってるんですか…。

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