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第三話
「高藤、きいてる?」
「暑いからぼんやりしてるんだろ。
「ほんと毎日暑いよね。許せない。」
「天気に対して許せないってなんだよ。」
俺を挟んで、二人の男女が会話している。自分から見て左にいる女子生徒は門崎美月、右にいる男子生徒は山井修治。二人とも高校のクラスメイトで、友人として親しく付き合っている。今は昼休みで、教室には昼食を摂ったり、談笑したりする生徒が多いが、高校二年生の夏休みということで参考書にかじりついている者もちらほらいた。
「高藤。おい。大丈夫か?」
「ああ。」
「眠そう、」
「こんなに暑いと眠くもならなくね。」
山井がそう言って黒縁の眼鏡を手で押し上げ、門崎は下敷きで自分をパタパタと仰いだ。こうやって毎日、休み時間には二人と内容の無い会話をする。受験勉強で日々知識を詰め込み続ける頭には、必要な休息だと言えた。
「そういえば、高藤のお兄さんってH大生だっけ」
門崎は、飾り気は無いが、自信に満ち溢れた整った顔をこちらに向けた。頭痛がする。教室は二時間目から冷房が点いていて、窓際の席の生徒の主張によりカーテンも閉められていた。六時間目の体育はプールで水泳の授業をする予定だったが、今朝、教師の都合により自習となることが知らされ、ラッキーだと思ったのだった。暑さのせいで何もかもが鬱陶しく、放り出したくなる。
「ああ。」
「山井の第一志望のとこじゃん。やっぱお兄さんも頭いいんだ。」
「何学部なの?」
「……文学部。」
「そういえば高藤も小説好きだったよな。」
「読むけど、別に好きってわけじゃない。」
「ふーん?」
腑に落ちないというような門崎の相槌に、リュックに入っている、読みかけのゲーテの『若きウェルテルの悩み』の存在を思い出して、今度は体が重たくなってきた。門崎は他校の女子生徒と交際していて、山井は恋愛に関する事に全く興味がなく、俺は密かに、兄と近頃親しくしている男のことを考えていた。
「山井、高藤のお兄さん紹介してもらったら?あ、でもお兄さん文系か。」
「勝手に話進めんなよ。」
俺抜きでも二人は会話を続ける。兄が部屋で机に向かっている後ろ姿は、ある時は試験勉強をしていて、ある時は小説を読んでいた。俺たち三人が所属しているのは理系クラスで、門崎は医学部志望、山井は理学部志望、そして俺は工学部志望だった。
「高藤は、H大じゃなくてW大志望だよね。」
「俺は親から国公立じゃないと駄目って言われたからH大にしたけど、W大なら都会だし、遊べるもんなー。」
「こっからだと通えないから、一人暮らしになるだろうしね。」
会話がずるずると、何も引っ張らずに伸びていく。まるで確定しているみたいな将来の話に俺はあまり興味が持てなかった、教科書や参考書に載っている、頭に詰め込まなければならない大量の情報も同様で、俺は、落ち着きなく周囲を見まわす、頼りない兄の手を握った時の感触など、遥か昔のことだと苦々しく思った。何かに価値を認めなければ、と焦る気持ちは退屈な忙しい日々の中で空回りし、思い出は遠くへと去り、自分の身の上に起こることに実感が湧かなくなってきた。テストの点数も、模試の判定も、実際には全く存在しないものみたいで、今こうして教室の椅子に座っている自分も、偽物みたいに思えた。閉ざされたカーテンの隙間から溢れた光が、床の上で眩く光っている。俺は深夜、兄の部屋の前を通った時に、ドアの隙間から微かに漏れている光の清かさを思い出した。兄はあの部屋で一人、何を考えて過ごしているんだろう。
午後の授業も滞りなく終わり、山井は所属している剣道部の活動に向かった。門崎はこれから塾で、特に何の強制もない俺は、いつも通り帰って勉強するだけだった。高校の最寄り駅まで、二人で並んで歩く。何にも遮られず、まっすぐ届く焼け付くような日差しに目を細めながら、門崎は唐突に言った。
「高藤さあ、なんか最近、暗いよね。」
「そうかな。」
建物の影の中に入り、少しだけ息がしやすくなる。額に滲んでいる汗が冷えるのに任せ、肩に食い込んでいるリュックを少しずらす。
「受験が憂鬱とか?あ、高藤に限ってそれは無いか。」
「何で。」
「だって、志望校余裕でしょ。文系科目も成績いいし国立でもどこでもいけるじゃん。」
「や、別に、余裕ではないけど。」
やったらやっただけ結果が出る勉強を、負担に思ったことは確かに無かった。つまらない、と思っても、つらい、と思うことはほとんど無い。学校の成績が安定して良かった兄も、同じだったのだろうか。
「……」
門崎は何かを考え込むように、立ち止まって俺の顔をじっと見るので、俺も思わず足を止めて見つめ返す。俺と門崎と山井が自然と仲良くなったのは、教室内での立ち位置というか、振る舞いが似ていたからだった。みんなの中で浮いているけれど嫌われているわけでもなく、何となく宙ぶらりんの状態で、話す内容に常にあまり意味を持たせない癖があった。
「……今みたいに内面に踏み込まれるの、むかつく?」
門崎が気まずそうに言ったのも、そうした事情からだろう、と推察した。
「むかつかない。ただ、自分でも自分のことがよくわからなくて、」
自分でも驚くほど率直に、心情を口にする、門崎もまっすぐにそれに応えた。
「高藤って、好きなものとかないの?」
門崎は快活そうな目をしばし上方向に彷徨わせ、思案の後に、こう付け加えた。
「美しいと思えるものは?」
あるものはあり、ないものはない。言うのは簡単だが、認めるのは苦しく、実際に口に出すのは非常に大きな困難を伴った、
「門崎は?」
露骨に話をそらす。
「そりゃ竹原ちゃんだよ。」
門崎の答えは分かっていた。竹原ちゃん、というのは門崎の恋人のことだ。以前、写真を見せてもらったことがあるが、俺の目にはごく普通の少女に映った。でも目に映るものでは本当の価値などほとんど何も測れないことが、往々にしてある。俺が美しいと思う兄は、世間的な感覚からは美しいとは決して言えない、目立ったところは何もない、ただの人間だった。
「たった一人の人間に価値を置くって、不安じゃないのか。」
「……私は、美しいと思う相手のいる光景や、一緒に過ごした時間とかって、自分の人生にはとても大切で価値あるもので、この先何があったとしても……たとえ、竹原ちゃんと別れたとしても、決して裏切らない、と思うんだよ。」
常に思ったことをはっきり言う門崎が、珍しく言葉を選び取るのに苦戦し、顔には混乱が表れていた。ついにはしゃがみ込んで、大きな息を吐く。
「いやでも、言葉じゃないんだよなぁ。言っててしっくりこないもん。私は竹原ちゃんが世界で一番大切だし、大好き。今はそれ以外に何もないよ。」
門崎の強さは、自分を飾ったり誤魔化したりしないところだと、俺は密かに思っていた。同級生に対する内心の尊敬に、迷いなく人を愛せることへの羨望が混じる。門崎は立ち上がって、日陰から光のなかへ一歩踏み出した。彼女の白いシャツが目に眩しく映って、俺は、寝返りを打った時に僅かに見えた、日に焼けていない兄の腹を思い出した。
今夜は両親の仕事の関係で、珍しく兄と二人きりの食卓だった。たまに、思いついたように他愛もない会話を交わすほかは静かで、俺はたまに、ゆっくりと食事をする兄を盗み見た。さっきの門崎の言葉を反芻していると、寄り添うことを諦めるのは早いように思われた。友人の言葉で一気に前向きになった自分が、思慮の浅い単純な人間に思えたが、兄との幸福な幼い思い出が存在していることは確かだった。
やっと食べ終わった兄が箸を置き、とっくに食事を終えているのに動こうとしない俺の顔を、黙って眺める。そしてごく自然に微笑んだのに俺は思わず見惚れて、内から湧き上がる幸福感に口元が緩むのを感じた。
「兄さん、」
呼びかけると兄は一瞬、しまったという顔をしたが、口角は下がらず、そのまま穏やかに言葉を発した。
「その、何かいいことでもあったのかなって。拓海、嬉しそうだから。」
咄嗟に「いや、」と言いかけて、馴染み深い、それでも最近は真っ直ぐに見ることができなかった、人工灯に照らされた兄の顔を見、考え直した。
「うん、あった。」
「そっか。よかったね。」
兄が深く聞いてこないのは分かっていた。でも今は、そのことを嫌だと思わなかった。
「今度さ、どこか一緒に行かない?」
「どこかって、」
兄が驚いた時の表情は幼くて、どうしても昔を思い出した。
「受験勉強の気晴らしにと思ってさ。でも友達は誘いづらいから。」
「そっか。拓海は行きたいとこあるの?」
「うーん。すぐには思いつかないな。考えとく。兄さんもどこか行きたいところがあったら、言って」
「分かった。」
俺は、この約束が実際に果たされることを不思議と確信していた。事実、次の週の土曜日に俺は兄と二人で出かけることになった。
「暑いからぼんやりしてるんだろ。
「ほんと毎日暑いよね。許せない。」
「天気に対して許せないってなんだよ。」
俺を挟んで、二人の男女が会話している。自分から見て左にいる女子生徒は門崎美月、右にいる男子生徒は山井修治。二人とも高校のクラスメイトで、友人として親しく付き合っている。今は昼休みで、教室には昼食を摂ったり、談笑したりする生徒が多いが、高校二年生の夏休みということで参考書にかじりついている者もちらほらいた。
「高藤。おい。大丈夫か?」
「ああ。」
「眠そう、」
「こんなに暑いと眠くもならなくね。」
山井がそう言って黒縁の眼鏡を手で押し上げ、門崎は下敷きで自分をパタパタと仰いだ。こうやって毎日、休み時間には二人と内容の無い会話をする。受験勉強で日々知識を詰め込み続ける頭には、必要な休息だと言えた。
「そういえば、高藤のお兄さんってH大生だっけ」
門崎は、飾り気は無いが、自信に満ち溢れた整った顔をこちらに向けた。頭痛がする。教室は二時間目から冷房が点いていて、窓際の席の生徒の主張によりカーテンも閉められていた。六時間目の体育はプールで水泳の授業をする予定だったが、今朝、教師の都合により自習となることが知らされ、ラッキーだと思ったのだった。暑さのせいで何もかもが鬱陶しく、放り出したくなる。
「ああ。」
「山井の第一志望のとこじゃん。やっぱお兄さんも頭いいんだ。」
「何学部なの?」
「……文学部。」
「そういえば高藤も小説好きだったよな。」
「読むけど、別に好きってわけじゃない。」
「ふーん?」
腑に落ちないというような門崎の相槌に、リュックに入っている、読みかけのゲーテの『若きウェルテルの悩み』の存在を思い出して、今度は体が重たくなってきた。門崎は他校の女子生徒と交際していて、山井は恋愛に関する事に全く興味がなく、俺は密かに、兄と近頃親しくしている男のことを考えていた。
「山井、高藤のお兄さん紹介してもらったら?あ、でもお兄さん文系か。」
「勝手に話進めんなよ。」
俺抜きでも二人は会話を続ける。兄が部屋で机に向かっている後ろ姿は、ある時は試験勉強をしていて、ある時は小説を読んでいた。俺たち三人が所属しているのは理系クラスで、門崎は医学部志望、山井は理学部志望、そして俺は工学部志望だった。
「高藤は、H大じゃなくてW大志望だよね。」
「俺は親から国公立じゃないと駄目って言われたからH大にしたけど、W大なら都会だし、遊べるもんなー。」
「こっからだと通えないから、一人暮らしになるだろうしね。」
会話がずるずると、何も引っ張らずに伸びていく。まるで確定しているみたいな将来の話に俺はあまり興味が持てなかった、教科書や参考書に載っている、頭に詰め込まなければならない大量の情報も同様で、俺は、落ち着きなく周囲を見まわす、頼りない兄の手を握った時の感触など、遥か昔のことだと苦々しく思った。何かに価値を認めなければ、と焦る気持ちは退屈な忙しい日々の中で空回りし、思い出は遠くへと去り、自分の身の上に起こることに実感が湧かなくなってきた。テストの点数も、模試の判定も、実際には全く存在しないものみたいで、今こうして教室の椅子に座っている自分も、偽物みたいに思えた。閉ざされたカーテンの隙間から溢れた光が、床の上で眩く光っている。俺は深夜、兄の部屋の前を通った時に、ドアの隙間から微かに漏れている光の清かさを思い出した。兄はあの部屋で一人、何を考えて過ごしているんだろう。
午後の授業も滞りなく終わり、山井は所属している剣道部の活動に向かった。門崎はこれから塾で、特に何の強制もない俺は、いつも通り帰って勉強するだけだった。高校の最寄り駅まで、二人で並んで歩く。何にも遮られず、まっすぐ届く焼け付くような日差しに目を細めながら、門崎は唐突に言った。
「高藤さあ、なんか最近、暗いよね。」
「そうかな。」
建物の影の中に入り、少しだけ息がしやすくなる。額に滲んでいる汗が冷えるのに任せ、肩に食い込んでいるリュックを少しずらす。
「受験が憂鬱とか?あ、高藤に限ってそれは無いか。」
「何で。」
「だって、志望校余裕でしょ。文系科目も成績いいし国立でもどこでもいけるじゃん。」
「や、別に、余裕ではないけど。」
やったらやっただけ結果が出る勉強を、負担に思ったことは確かに無かった。つまらない、と思っても、つらい、と思うことはほとんど無い。学校の成績が安定して良かった兄も、同じだったのだろうか。
「……」
門崎は何かを考え込むように、立ち止まって俺の顔をじっと見るので、俺も思わず足を止めて見つめ返す。俺と門崎と山井が自然と仲良くなったのは、教室内での立ち位置というか、振る舞いが似ていたからだった。みんなの中で浮いているけれど嫌われているわけでもなく、何となく宙ぶらりんの状態で、話す内容に常にあまり意味を持たせない癖があった。
「……今みたいに内面に踏み込まれるの、むかつく?」
門崎が気まずそうに言ったのも、そうした事情からだろう、と推察した。
「むかつかない。ただ、自分でも自分のことがよくわからなくて、」
自分でも驚くほど率直に、心情を口にする、門崎もまっすぐにそれに応えた。
「高藤って、好きなものとかないの?」
門崎は快活そうな目をしばし上方向に彷徨わせ、思案の後に、こう付け加えた。
「美しいと思えるものは?」
あるものはあり、ないものはない。言うのは簡単だが、認めるのは苦しく、実際に口に出すのは非常に大きな困難を伴った、
「門崎は?」
露骨に話をそらす。
「そりゃ竹原ちゃんだよ。」
門崎の答えは分かっていた。竹原ちゃん、というのは門崎の恋人のことだ。以前、写真を見せてもらったことがあるが、俺の目にはごく普通の少女に映った。でも目に映るものでは本当の価値などほとんど何も測れないことが、往々にしてある。俺が美しいと思う兄は、世間的な感覚からは美しいとは決して言えない、目立ったところは何もない、ただの人間だった。
「たった一人の人間に価値を置くって、不安じゃないのか。」
「……私は、美しいと思う相手のいる光景や、一緒に過ごした時間とかって、自分の人生にはとても大切で価値あるもので、この先何があったとしても……たとえ、竹原ちゃんと別れたとしても、決して裏切らない、と思うんだよ。」
常に思ったことをはっきり言う門崎が、珍しく言葉を選び取るのに苦戦し、顔には混乱が表れていた。ついにはしゃがみ込んで、大きな息を吐く。
「いやでも、言葉じゃないんだよなぁ。言っててしっくりこないもん。私は竹原ちゃんが世界で一番大切だし、大好き。今はそれ以外に何もないよ。」
門崎の強さは、自分を飾ったり誤魔化したりしないところだと、俺は密かに思っていた。同級生に対する内心の尊敬に、迷いなく人を愛せることへの羨望が混じる。門崎は立ち上がって、日陰から光のなかへ一歩踏み出した。彼女の白いシャツが目に眩しく映って、俺は、寝返りを打った時に僅かに見えた、日に焼けていない兄の腹を思い出した。
今夜は両親の仕事の関係で、珍しく兄と二人きりの食卓だった。たまに、思いついたように他愛もない会話を交わすほかは静かで、俺はたまに、ゆっくりと食事をする兄を盗み見た。さっきの門崎の言葉を反芻していると、寄り添うことを諦めるのは早いように思われた。友人の言葉で一気に前向きになった自分が、思慮の浅い単純な人間に思えたが、兄との幸福な幼い思い出が存在していることは確かだった。
やっと食べ終わった兄が箸を置き、とっくに食事を終えているのに動こうとしない俺の顔を、黙って眺める。そしてごく自然に微笑んだのに俺は思わず見惚れて、内から湧き上がる幸福感に口元が緩むのを感じた。
「兄さん、」
呼びかけると兄は一瞬、しまったという顔をしたが、口角は下がらず、そのまま穏やかに言葉を発した。
「その、何かいいことでもあったのかなって。拓海、嬉しそうだから。」
咄嗟に「いや、」と言いかけて、馴染み深い、それでも最近は真っ直ぐに見ることができなかった、人工灯に照らされた兄の顔を見、考え直した。
「うん、あった。」
「そっか。よかったね。」
兄が深く聞いてこないのは分かっていた。でも今は、そのことを嫌だと思わなかった。
「今度さ、どこか一緒に行かない?」
「どこかって、」
兄が驚いた時の表情は幼くて、どうしても昔を思い出した。
「受験勉強の気晴らしにと思ってさ。でも友達は誘いづらいから。」
「そっか。拓海は行きたいとこあるの?」
「うーん。すぐには思いつかないな。考えとく。兄さんもどこか行きたいところがあったら、言って」
「分かった。」
俺は、この約束が実際に果たされることを不思議と確信していた。事実、次の週の土曜日に俺は兄と二人で出かけることになった。
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